上川 通夫/著 -- カミカワ ミチオ -- 思文閣出版 -- 2025.3 -- 182.1

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 182.1/カ025 0116315342 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 民衆仏教の形成と日本中世
書名カナ ミンシュウ ブッキョウ ノ ケイセイ ト ニホン チュウセイ
シリーズ名 思文閣人文叢書
著者 上川 通夫 /著  
著者カナ カミカワ ミチオ
出版地 京都
出版者 思文閣出版
出版者カナ シブンカク シュッパン
出版年 2025.3
ページ数 10,482,10p
大きさ 22cm
シリーズ名 思文閣人文叢書
シリーズ名カナ シブンカク ジンブン ソウショ
一般件名 仏教-日本
内容紹介 権力側が民衆を抑圧する装置としての側面が強調される中世仏教。願文、起請文等に史料的痕跡を見出し、民衆自身の生存と権力支配への抵抗を求める普遍的な思想が、仏教の用語や思想と接することで表現された可能性を追求する。
NDC分類(9版) 182.1
ISBN 4-7842-2103-5
ISBN13桁 978-4-7842-2103-5
定価 ¥10000

目次

序章 日本中世民衆仏教研究の課題
  はじめに
  一.古典学説としての顕密体制論
  二.民族文化論としての顕密体制論
  三.顕密体制論の批判的継承
  四.歴史学の現代的実践課題と日本中世史研究
  五.日本中世民衆仏教研究の試み
第一部 ユーラシア東辺列島における仏教導入
第一章 六、七世紀における仏書導入
  はじめに
  一.初期の動向
  二.道昭と玄奘
  むすび
第二章 古代仏教と最澄の一乗思想
  はじめに
  一.入唐以前の達成
  二.九か月の在唐
  三.開宗と挫折
  四.決断と実行
  五.最澄思想の基軸と原動力
  むすび
第三章 入唐求法僧と入宋巡礼僧
  はじめに
  一.求法僧の時代前期
  二.求法僧の時代後期
  三.巡礼僧の時代
  むすび
第四章 北宋・遼の成立と日本
  はじめに
  一.【セン】淵の盟にいたる軍事緊張と日本
  二.知識人僧侶・文人貴族・権力中枢の選択
  三.【セン】淵の盟状況下の摂関政治
  むすび
第五章 十世紀における地域社会の胎動
  はじめに
  一.成立期の近長谷寺
  二.近長谷寺をめぐる地域動向
  三.平地の寺院と山寺
  むすび
第六章 十一世紀の如法経と経塚
  はじめに
  一.『如法経濫觴類聚記』
  二.覚超の如法経供養
  三.覚超の計画と藤原道長・上東門院彰子
  四.上東門院彰子の一人称
  むすび
第七章 十二世紀真言密教の社会史的位置
  はじめに
  一.十二世紀の日本仏教と真言密教
  二.大和国内山永久寺
  三.和泉国松尾寺と三河国普門寺
  むすび
第八章 十二世紀日本仏教の歴史的位置
  はじめに
  一.日本中世成立史の一特徴
  二.僧伽と大衆
  三.日本中世における僧伽の発現
  むすび
第二部 中世民衆仏教の可能性
第一章 写経と印信
  はじめに
  一.古代から中世へ
  二.写経・訓読・校合
  三.系譜の拡がりと拠点
  むすび
第二章 経塚・造仏・写経
  はじめに
  一.史料としての経塚遺文、造像銘、写経奥書
  二.築造・造像・写経の過程
  三.発願と結縁の動態
  むすび
第三章 起請と起請文
  はじめに
  一.普門寺の諸史料と起請木札等
  二.永意起請木札の内容と解釈
  三.資料学的検討と思想的脈絡
  むすび
第四章 『平家物語』と中世仏教
  はじめに
  一.平家物語・仏教・東アジア
  二.世界認識としての仏教
  三.新時代の選択
  むすび
第五章 勧進帳・起請文・願文
  はじめに
  一.勧進帳
  二.起請文
  三.願文
  むすび
第六章 寺院縁起と地域社会
  はじめに
  一.『普門寺縁起』と里山寺院の構造
  二.『東観音寺縁起』と海
  三.三河・尾張の河海と山寺
  むすび
第七章 中世の巡礼者と民衆社会
  はじめに
  一.北方京水遺跡(岐阜県大垣市)出土の禁制木簡
  二.【ロ】斎人
  三.狂言「地蔵舞」をめぐって
  むすび
第八章 中世民衆思想の探究
  はじめに
  一.木札
  二.仏像内の文書
  三.仏書
  むすび
結章 民衆仏教から民衆思想へ
  はじめに
  一.翻訳文化としての中世仏教
  二.媒介者としての玄奘
  三.玄奘と中世の廻国僧
  四.仏教世界への定位
  五.民衆仏教論の方向