野網 摩利子/著 -- ノアミ マリコ -- 東京大学出版会 -- 2025.3 -- 910.268

所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 910.2/ナ025 0116313537 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 詩神の呼び声バラッドを読む漱石
書名カナ シシン ノ ヨビゴエ バラッド オ ヨム ソウセキ
著者 野網 摩利子 /著  
著者カナ ノアミ マリコ
出版地 東京
出版者 東京大学出版会
出版者カナ トウキョウ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2025.3
ページ数 10,359,5p
大きさ 22cm
一般件名 バラッド
内容紹介 夏目漱石は、どのようにイギリス、そして日本の伝承された歌や物語を活用し小説を書いたのか。伝承文学の語りと歌とが漱石に大きな示唆を与えたこと、それらが文学内容にも深く関与していることを明らかにする。
NDC分類(9版) 910.268
ISBN 4-13-086069-7
ISBN13桁 978-4-13-086069-7
定価 ¥6800

目次

総論 バラッドを書く
  一 問題設定
  二 留学前の読書
  三 留学先の決定理由
  四 バラッド
  五 民間伝承と聴き手の存在
  六 小説内の口伝
  七 物語歌、詩劇の継承
第Ⅰ部 歌と争闘
第一章 なぜ『オシアン』を翻訳したのか(一)
  一 ピクト人
  二 スコットランド王位とシェイクスピア『マクベス』
  三 ブレア城とキリクランキーの戦い
  四 キリクランキーを取り巻く文学
  五 一七一五年のジャコバイトの反乱
  六 一七四五年のジャコバイトの反乱
  七 スコットランド近代小説中のゲール語詩英訳
第二章 なぜ『オシアン』を翻訳したのか(二)
  一 『オシアン』の時代
  二 古謡バラッドの再興
  三 近代長編文学とバラッド
  四 ユニヴァーシティ・カレッジのケア教授による示唆
  五 バラッドの嚆矢「チェヴィ・チェイス」
  六 オシアンの広間
  七 一九〇三年、漱石訳『オシアン』
  八 『永日小品』「昔」
第三章 古謡と語り
  一 ゲール語口承詩英訳の翻訳
  二 どこを翻訳しているか
  三 古英詩の物語内の歌
  四 盲目の武将と聴き手
  五 演者が解く謎
  六 過去をつかみなおす
  七 不誠実な語り
  八 物語内物語
第四章 バラッドの『夢十夜』
  一 散文詩として
  二 バラッドの様式
  三 亡霊の帰還
  四 肉体を持った亡霊
  五 偽の鶏鳴
  六 不吉な夢
第五章 ウォルター・スコットの明治
  一 坪内逍遙から
  二 『ラムマムアの花嫁』から「幻影の盾」へ
  三 『春風情話』から『草枕』へ
  四 『最後の吟遊詩人の歌』から「幻影の盾」へ
  五 『それから』に塗りこめられる
  六 『アイヴァンホー』より『文学論』と『それから』へ
  七 登場人物による報告の効果
  八 焼き尽くされる城とヴァルキューレ
  九 『アイヴァンホー』から「幻影の盾」へ
第六章 『三四郎』に重なる王権簒奪劇
  一 人生と劇
  二 他人事ではない
  三 文学から文学へ
  四 引き金となる言葉
  五 感情のモデル
  六 中世日本の敵討劇
  七 劇中人物との類縁性
  八 古代日本の王権簒奪劇
  九 二重写し
第Ⅱ部 詩神の声
第七章 スティーヴンソン小説からの伝授
  一 ブレア城の歴史と小説舞台
  二 ロバート・スティーヴンソンの「民謡」
  三 「思想」の連鎖
  四 『バラントレーの若殿』と『行人』
  五 スティーヴンソン『誘拐されて』と『道草』『心』
  六 妻、相続権、財産の喪失
  七 小説に組み込まれた歌
第八章 古代日本バラッドの作用
  一 古代の悲恋をふまえて
  二 罪を着せられる
  三 嵌められた物語への抵抗
  四 古代歌謡による小説の加速
第九章 『リリカル・バラッズ』から漱石へ
  一 聴き手の存在
  二 ワーズワス詩の関与
  三 人づてに知る
  四 聴き耳を立てる
  五 文学としての不整合性
  六 子を亡くした父親
  七 死者に手向ける
  八 興奮状態にある聴き手
第一〇章 小品の連続性と英詩の役割
  一 時空を超える音声
  二 クレイグ先生と蛭取る老人
  三 「クレイグ先生」と「蛇」とを結ぶ
  四 「蛇」と「声」とを結ぶ
  五 「声」と「心」とを結ぶ
  六 心の飛翔
第Ⅲ部 伝承の生成
第一一章 『草枕』に息づく伝承
  一 物語歌の伝承化
  二 地名由来譚と物語の継承
  三 伝承の発生地点
  四 新しい歌物語
  五 歴史的に語り継がれる物語の創出
第一二章 古譚と『草枕』
  一 『草枕』の謎
  二 ミッシング・リンク
  三 雉子が鳴く
  四 祟り
  五 浄瑠璃、歌舞伎の動きを取り込む
第一三章 古い宗教の生々しい声と『行人』
  一 モハメッドと神
  二 預言者とは何か
  三 褝
  四 生死の超越
  五 変身
  六 【ソッ】啄の機の形成
第一四章 漱石文学に生きる古譚の蛇
  一 伝承される入水
  二 芝居と誘惑
  三 嫂の同情
  四 死産の運命と神話
  五 神の脅し
  六 無理心中の誘い
  七 蛇帯で締め上げる
  八 伝説の脅威
第一五章 『彼岸過迄』の彼岸と此岸
  一 情緒の活動
  二 遺された者
  三 生母を求めて
  四 歌のもたらす事件
  五 小説の連続運動
  六 死者の情緒の創成
  七 鬼哭を鎮魂する
  八 文学理論を超える