三宅 敦子/著 -- ミヤケ アツコ -- 彩流社 -- 2025.2 -- 930.26

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 930.2/ミ025 0116316969 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 家具からインテリアへ
書名カナ カグ カラ インテリア エ
副書名 ヴィクトリア朝小説にみるイギリス室内装飾文化史
著者 三宅 敦子 /著  
著者カナ ミヤケ アツコ
出版地 東京
出版者 彩流社
出版者カナ サイリュウシャ
出版年 2025.2
ページ数 287,30p
大きさ 22cm
一般件名 小説(イギリス)-歴史 , 室内装飾-歴史
内容紹介 なぜイギリスの中流階級はインテリア自慢をしてきたのか。<趣味(テイスト)>をキーワードに、階級制度に根ざした室内装飾文化の形成をたどり、ディケンズ、ギッシング、ジェイムズの小説にみられる室内装飾表象を分析する。
NDC分類(9版) 930.26
ISBN 4-7791-3017-5
ISBN13桁 978-4-7791-3017-5
定価 ¥4000

目次

序章 「私」を語るインテリア
  第一節 自己演出の舞台装置としての室内装飾
  第二節 イギリス室内装飾文化に関する近年の研究動向
  第三節 英米室内装飾文化研究の新たな視点としての「趣味」
  第四節 本書の視点と特色、および考察領域
第一章 室内装飾文化誕生の背景
  第一節 イギリス文化史研究の変遷と室内装飾文化への関心の誕生
  第二節 十九世紀イギリス中流階級の定義とその研究史
  第三節 ヴィクトリア朝中流階級と家庭の神聖化
  第四節 中流階級の居住空間を<読む>-ベンヤミン、ポー、ブルデュー、そしてボードリヤール
第二章 デザイン改革の明示的な始まりとしてのロンドン万博
  第一節 ロンドン万博の文化史的意義に関する先行研究
  第二節 国民の趣味の教化を目指したロンドン万博
  第三節 ヘンリー・メイヒューの小説に表象された趣味の教化の場としてのロンドン万博
  第四節 ヘンリー・メイヒューの小説で諷刺された教化されない国民たち
  第五節 『デザインと製品のための雑誌』というデザイン改革の言説
第三章 諷刺されるデザイン改革と展示される装飾品-ディケンズが描く室内装飾
  第一節 『ハード・タイムズ』で諷刺されたヘンリー・コールとデザイン改革
  第二節 ヘンリー・コールのデザイン改革と功利主義
  第三節 「恐怖の館」で諷刺されたサウス・ケンジントン・システム
  第四節 書簡と伝記に反映されたディケンズの室内装飾への関心
  第五節 『荒涼館』で諷刺されたロンドン万博と展示される室内装飾品
第四章 デザイン改革から審美改革へ-一八七〇年代以降の室内装飾文化
  第一節 デザイン改革の終焉-道徳的価値観から美的価値観へ
  第二節 英米における家庭芸術文献(室内装飾指南書)とインテリア・デザイン産業の確立
  第三節 『家庭におけるよき趣味についての手引書』に反映されたデザイン改革から審美改革への移行
  第四節 W・J・ロフティの指南書シリーズ「家庭の芸術」-下層中流階級への審美改革の普及と投資対象化する室内装飾品
  第五節 W・J・ロフティの指南書シリーズ「家庭の芸術」にみるプロフェッショナル化する女性の室内装飾業者
  第六節 所有者の個人的特徴の表現としてのインテリア
  第七節 ヒール・アンド・サン社の家具カタログにみるデザイン改革から審美改革への変遷
第五章 十九世紀末の小説に表象された審美改革-ギッシングとジェイムズが描く室内装飾
  第一節 『余った女たち』に描かれたデザイン改革と審美改革
  第二節 『女王即位五〇年祭の年に』に表象された、虚栄心の象徴としての書斎への憧れと知覚でとらえるインテリア
  第三節 『女王即位五〇年祭の年に』で諷刺された十九世紀末の審美主義
  第四節 『ポイントンの蒐集品』に表象された十九世紀末の審美改革
  第五節 変容する審美学とヘンリー・ジェイムズの印象理論
終章 趣味の民主化、室内装飾を描く小説、そして内面描写としての室内装飾