斉 金英/著 -- サイ キンエイ -- 勁草書房 -- 2025.2 -- 910.268

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 910.2/サ025 0116312513 一般図書   在架

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県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 天下の「逸民」革命の「新民」
書名カナ テンカ ノ イツミン カクメイ ノ シンミン
副書名 日中近代の「文」の交錯
著者 斉 金英 /著  
著者カナ サイ キンエイ
出版地 東京
出版者 勁草書房
出版者カナ ケイソウ ショボウ
出版年 2025.2
ページ数 10,433,13p
大きさ 20cm
一般件名 中国文学-歴史
内容紹介 明治日本と清末中国において、「民」という文字はどのように躍動したか。夏目漱石、石光真清、梁啓超らの文学を丹念に追い、近代国民国家がアジアで形成されるときの、国家に対する人と言葉の抵抗の軌跡を描く。
NDC分類(9版) 910.268
ISBN 4-326-85205-5
ISBN13桁 978-4-326-85205-5
定価 ¥4600

目次

序章 明治日本・清末中国の「民」と文学表象
  第一節 清末・明治後期の東京と満洲
  第二節 夏目漱石が描いた「逸民」・「遊民」・流民
  第三節 わきたつ中国の「民」論と「新民」・「俠民」・「国民の母」
  第四節 本書について
第一部 帝国主義戦争と明治後期の「逸民」・「遊民」・流民
第一章 「国民」の身体と「逸民」の心のアポリア
  はじめに
  第一節 「逸民」とは
  第二節 日露戦争と「逸民」
  第三節 「逸民」というスタンス
  第四節 「吾輩」は「逸民」である
  おわりに
第二章 「帝国臣民」と「天下の逸民」の距離
  はじめに
  第一節 「諷語」とは
  第二節 「諷語」としての戦勝凱旋式
  第三節 「諷語」としての乃木凱旋
  第四節 「諷語」としての「趣味の遺伝」
  おわりに
第三章 「逸民」と「気狂」を「立方的」に読む
  はじめに
  第一節 「酔興」の旅をする「逸民」
  第二節 日本美術界と芸術家の「資格」
  第三節 鬩ぎ合いの中の「非人情」
  第四節 那美と影に動じない塵の心
  第五節 「憐れ」を<画く>
  おわりに
第四章 徴兵忌避する「遊民」の「沈黙した声」
  はじめに
  第一節 冒頭の「沈黙した声」
  第二節 死生観と「知行合一」の虚偽
  第三節「名誉」と徴兵忌避
  おわりに
第五章 東京から想像する満洲と流民
  はじめに
  第一節 御米と満洲
  第二節 日露戦後の困窮と流民
  第三節 洋杖と満洲と流民
  第四節 洋杖と満洲の両義性
  おわりに
第二部 救亡図存と清末の「新民」・「俠民」
第六章 馬賊と露清戦争
  はじめに
  第一節 石光真清と『曠野の花』
  第二節 揺れ動く露清国境
  第三節 暗躍する志士と諜報員
  第四節 馬賊たちの露清戦争
  第五節 日本人と馬賊
  おわりに
第七章 馬賊と日露戦争
  はじめに
  第一節 日露戦争と中国の<不在>
  第二節 亡国の危機と「優俳」・「逸民」・「志士」
  第三節 「俠」と救亡図存
  第四節 馬賊たちの日露戦争
  おわりに
第八章 方法としての「新民」
  はじめに
  第一節 「新民」という急務
  第二節 「新民」の理想像
  第三節 方法としての「新民」
  おわりに
第九章 女性「新民」が拓く「未来」
  はじめに
  第一節 「頤瑣」と「二我」
  第二節 「新民」の「未来」の範例
  第三節 「国民教育」の義務とその遂行手段
  第四節 改良から革命へ・新たな「未来」へ
  おわりに
第十章 「女俠」と革命
  はじめに
  第一節 静観子が示した秋瑾との距離
  第二節 越蘭石が訴えた「冤」
  第三節 「冤」の語り/騙り
  第四節 「女俠」と革命
  おわりに
終章 交錯する帝国主義時代の「民」
  第一節 満洲想像と「文明」嫌い
  第二節 「文」の革命と策源地としての東京
  第三節 交錯する「民」の心