牧野 英二/著 -- マキノ エイジ -- 法政大学出版局 -- 2024.8 -- 134.9

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 134.9/マ024 0116275850 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 京都学派とディルタイ哲学
書名カナ キョウト ガクハ ト ディルタイ テツガク
副書名 日本近代思想の忘却された水脈
著者 牧野 英二 /著  
著者カナ マキノ エイジ
出版地 東京
出版者 法政大学出版局
出版者カナ ホウセイ ダイガク シュッパンキョク
出版年 2024.8
ページ数 16,338,14p
大きさ 20cm
一般件名 日本思想-歴史
内容紹介 日本近代哲学の巨星、西田幾多郎、田辺元、和辻哲郎、三木清。その学問や歴史をめぐる思索の背景には、ヴィルヘルム・ディルタイの濃い影があった。思想史の忘れられていた水脈を明るみに出す。
NDC分類(9版) 134.9
ISBN 4-588-13042-7
ISBN13桁 978-4-588-13042-7
定価 ¥3800

目次

序論-「へだたり」を哲学する
  一 本書の狙いと探究方法
  二 「へだたり」の多義性と「理解」の複雑性
  三 全体の見取り図と「歴史的構想力」への道
第一章-西田幾多郎とディルタイ哲学
  一 「ディルタイ・ルネサンス」とディルタイ像の変遷
  二 『ディルタイ著作集』の刊行と挫折を中心に
  三 西田幾多郎のディルタイ観と評価の主要論点
  四 ディルタイ評価の両義性
  五 『体験と詩』「序」から窺われるディルタイ観
  六 西田によるディルタイ評価の残された課題
第二章-田辺元とW・ディルタイの思索の「家族的類似性」
  一 留学前の田辺のディルタイ評価をめぐって
  二 『オントロギー(事実性の解釈学)』におけるディルタイ批判
  三 ヨルク伯による『精神科学序説』の批評
  四 『存在と時間』におけるディルタイとヨルク伯の批判と評価
  五 帰国後の田辺のディルタイ評価
  六 影響作用史から見た田辺のディルタイ評価
  七 ディルタイ後期の思索と「媒介」としての「体験の表現」
  八 「無窮の動性」と「歴史的生の生動性」
第三章-田辺哲学と「歴史的理性批判」への道
  一 「歴史的理性批判」の試みとその継承
  二 田辺における歴史理解と「歴史的理性批判」
  三 ディルタイの「歴史的理性批判」の構想
  四 生の謎と世界連関の象徴
  五 生と死-田辺のハイデガー批判とディルタイとの共通点
  六 歴史的生・歴史的意識・時間
  七 「重ね読み」の試みの帰趨
第四章-和辻哲郎に対するディルタイの影響の多面性
  一 和辻に対する批判と評価の新たな視点
  二 ディルタイとの出会いとその後の影響
  三 ディルタイ的=文献学的=解釈学的「方法」と『日本古代文化』
  四 文献学と解釈学の意義と課題
  五 和辻に対するベックおよびディルタイの影響
  六 『続日本精神史研究』におけるヴェルフリン批判とディルタイ評価
第五章-和辻倫理学とディルタイ解釈学
  一 『風土』第四章におけるディルタイ評価をめぐって
  二 『人間の学としての倫理学』とディルタイ解釈学
  三 『倫理学』におけるディルタイ評価をめぐって
  四 和辻の思索におけるディルタイ哲学の意義
第六章-三木清とディルタイ解釈学
  一 「批判哲学と歴史哲学」における「歴史的理性批判」の内実
  二 ドイツ留学中のディルタイとの出会い
  三 『ディルタイの解釈学』をめぐって-偉大なる哲学史家
  四 『ディルタイの解釈学』をめぐって-哲学と歴史科学との結合の鎖
  五 『ディルタイの解釈学』をめぐって-生の体験・表現・理解
第七章-マルクス主義とディルタイ批判の変遷
  一 マルクス主義とディルタイ哲学-「科学批判」の所在
  二 『歴史哲学』における「歴史の基礎経験」と「歴史的生」-「哲学の出発点」
  三 「世界観構成の理論」-「預言者的哲学」による批判の試み
第八章-『構想力の論理』と歴史的構想力の批判
  一 『構想力の論理』とディルタイ哲学
  二 『哲学的人間学』のディルタイ評価をめぐって
  三 三木の政治哲学・創造的構想力とアーレントの政治哲学・政治的判断力
結論-「想像力の植民地化」を超えて