佐藤 温/著 -- サトウ アツシ -- 文学通信 -- 2024.2 -- 910.25

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 910.2/サ024 0116243049 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 幕末の社会変革と文芸
書名カナ バクマツ ノ シャカイ ヘンカク ト ブンゲイ
副書名 菊池・大橋家の文人たちの歩みを追って
著者 佐藤 温 /著  
著者カナ サトウ アツシ
出版地 東京
出版者 文学通信
出版者カナ ブンガク ツウシン
出版年 2024.2
ページ数 510p
大きさ 22cm
一般件名 日本文学-歴史-江戸時代 , 日本-歴史-幕末期 , 菊池家 , 大橋家
内容紹介 人々は幕末社会を生き抜く中でどのように文芸と向き合い、利用していったのだろうか。幕末の動乱期を象徴する事件と深い関わりを持つこととなった菊池・大橋家の人々の生き様を通して、明らかにする。
NDC分類(9版) 910.25
ISBN 4-86766-036-2
ISBN13桁 978-4-86766-036-2
定価 ¥6500

目次

序章 幕末の「文人」の姿と菊池・大橋家の人々
  1.菊池・大橋家の人々の足跡と横顔
  2.幕末社会と文人
  3.本書の構成
第一部 「文人」大橋淡雅の生きた幕末
第一章 富商大橋淡雅の文事と時局
  1.はじめに
  2.大橋淡雅の略歴
  3.文事への傾倒と施行
  4.菊池・大橋家の施行とその表象
  5.幕末の文人たちと窮民救済
  6.鑑定会と時局運動
  7.おわりに
第二章 幕末の文人サークルと書画市場
  1.はじめに
  2.文人サークルと特権鑑定家の権威をめぐる衝突
  3.古筆家の主張する特権と幕末の書画市場における文人サークルの活動
  4.文人サークルの制作した書画鑑定帖
  5.『書画展観略記』の制作者と安西雲煙
  6.記録が物語る書画展観会の様子
  7.幕末期書画市場の広がり
  8.おわりに
付帯資料 『古筆了伴/安西雲煙鑑定一件始末』翻印
第二部 菊池教中の文人意識と『澹如詩稿』
第一章 「文人」になることの意味
  1.はじめに
  2.菊池教中の略歴と『澹如詩稿』の成立および出版過程
  3.教中の田園詩と閑居への憧憬
  4.教中の文事とその「効用」
  5.新田のもたらした閑境
  6.時局に対する閑居からのまなざし
  7.おわりに
第二章 詩人の夢見た理想郷
  1.はじめに
  2.国難への対処と新田開発
  3.家業の継承と当主としての自覚
  4.時局への関心と施行
  5.教中の領導意識と新田の詩
  6.領導意識の高まりから勤王へと至る射程
  7.おわりに
第三部 大橋訥庵の攘夷運動と文芸
第一章 「攘夷家」大橋訥庵像の形成過程
  1.はじめに
  2.訥庵の生涯
  3.訥庵をめぐる研究動向
  4.訥庵に対する評価の傾向
  5.同時代人による訥庵評
  6.おわりに
第二章 文人「閑居」の戦略性
  1.はじめに
  2.小梅村への転居とその通知引札
  3.閑居のねらい
  4.『闢邪小言』刊行をめぐる問題
  5.訥庵による献策とそれに対する反応
  6.訥庵の転居が喚起した評判
  7.おわりに
第三章 幕末の志士が読む南宋の興亡
  1.はじめに
  2.南宋の運命と幕末日本の対比
  3.大橋訥庵「陳龍川文鈔序」に見る陳亮の評価
  4.陳亮の文の特徴としての「気」
  5.幕末における陳亮の政策案への関心
  6.おわりに
第四部 菊池・大橋家の女性たちと文芸
第一章 菊池民子『倭文舎集』に見る商家婦人の文芸活動
  1.はじめに
  2.民子の生涯と文芸への取り組み
  3.歌集『倭文舎集』出版の経緯
  4.菊池・大橋家の女性たちと和歌
  5.民子と吉田敏成の交遊
  6.民子と藩主夫人の和歌を通した交際
  7.和歌を通して形成された民子の交遊圏
  8.おわりに
第二章 大橋巻子と『夢路の日記』
  1.はじめに
  2.『夢路の日記』の背景
  3.日記文学としての虚構性
  4.物語の背景にある和歌の贈答
  5.「君がため」の死と遺族の悲嘆
  6.おわりに
第三章 『夢路の日記』の裏側
  1.はじめに
  2.訥庵・教中幽囚期における大橋家の処遇
  3.救出活動の指揮者としての巻子
  4.巻子の情報収集
  5.書簡に綴られた『夢路の日記』の原型
  6.おわりに
第四章 『夢路の日記』の成立と伝播
  1.はじめに
  2.先行研究における善本の策定過程
  3.諸本の比較とその特徴
  4.巻子が語る執筆過程
  5.写本の伝播経路
  6.長州藩の志士雪冤運動と『夢路の日記』の出版
  7.『夢路の日記』のその後
  8.おわりに
終章 菊池・大橋家の人々にとっての文芸の意味