魏 晨/著 -- ギ シン -- ミネルヴァ書房 -- 2023.11 -- 909

※所蔵欄の「帯出区分」が「貸出禁止」のものや、「状態」が「在架」のものは予約できません。

※奄美図書館からの取り寄せは、システムの関係上、来館しての手続きが必要です。

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 909/キ023 0116215229 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 「満洲」をめぐる児童文学と綴方活動
書名カナ マンシュウ オ メグル ジドウ ブンガク ト ツズリカタ カツドウ
副書名 文化に潜む多元性、辺境性、連続性
著者 魏 晨 /著  
著者カナ ギ シン
出版地 京都
出版者 ミネルヴァ書房
出版者カナ ミネルヴァ ショボウ
出版年 2023.11
ページ数 8,235,3p
大きさ 22cm
一般件名 児童文学-歴史 , 日本文学-歴史-昭和時代 , 作文教育-歴史 , 満州-歴史(1932~1945)
内容紹介 日本帝国主義とは異なる言説が「満洲」で生まれた背景とは。多元的な「満洲」文化がいかにして生まれ、戦後に継承されたかを児童文学と綴方活動から探る。
NDC分類(9版) 909
ISBN 4-623-09475-2
ISBN13桁 978-4-623-09475-2
定価 ¥6000

目次

序章 児童文学から「満洲」の文化特徴を問い直す
  1 「満洲」とは何か
  2 「満洲」の文学に関する既存研究とその空白
  3 児童文学と綴方活動の有効性
  4 児童文学から見た「満洲」
第Ⅰ部 「満洲」児童文学と様々な「満洲」像
第1章 「満洲」における児童文学展開の歴史
  1 <内地>から「満洲」へ渡る児童文学
  2 「満洲」児童文学の発展
第2章 「満洲」童話作家・石森延男の登場
  1 渡満初期の石森延男と『協和』
  2 『協和』の全体像
  3 『協和』を舞台にした児童文学者・石森延男
  4 「満洲」童話作家・石森延男の登場
第3章 大陸開拓動員と児童文学
  1 満蒙開拓青少年義勇軍の動員と児童文学
  2 満洲移住協会機関誌とその小学生欄
  3 少年義勇軍をめぐる児童文学作品
  4 動員する文学・動員される文学
第4章 「満洲」育ちの童話作家・山田健二
  1 「満洲」育ちの童話作家に注目する
  2 日本生まれ「満洲」育ちの「満洲」童話作家
  3 日満から期待された「満洲」童話作家とその「満洲色」
  4 満鉄に支えられる「満洲」の日常と未来
  5 「満洲」育ちの日本人として夢見る「満洲」未来像
  6 「満洲」次世代の主体性を描く
第5章 戦後日本における「満洲」経験の再構築
  1 戦前における「満洲」経験を再構築する戦後の「引揚げ文学」
  2 序文からわかる戦前と戦後の作品の位置づけ
  3 戦後における戦前テクストの書き直し
  4 子供の友情を描く危険性と可能性
  5 戦後日本社会に閉じ込められた「満洲」体験
第Ⅱ部 日満綴方使節をめぐる「満洲」次世代の誕生
第6章 日満綴方使節の活動
  1 子供が綴って旅する日満綴方使節の活動
  2 日満綴方使節の企画
  3 日満綴方使節の選抜
  4 日満綴方使節の入選者発表
  5 日満綴方使節の「親善」の旅
  6 児童を統合する連動のメカニズム
第7章 交錯するまなざし、齟齬する満洲夢
  1 日満綴方使節と『綴方満洲』・『綴方日本』
  2 『綴方満洲』から見る日本人の「満洲国」像
  3 『綴方日本』から見る「満洲」人の主体性
  4 「満洲国」はだれのモノなのか
第8章 川端康成と綴方
  1 なぜ戦時中なのか、なぜ綴方なのか
  2 綴方と帝国の夢
  3 帝国からの乖離
  4 綴方から見る川端の文学的理想
  5 踏み台としての帝国拡張、理想の実践場としての「満洲」
終章 「満洲」次世代の誕生とゆくえ
  1 本書のまとめ
  2 児童文学から見る「満洲」の特徴とその意義
  3 戦後の「満洲」経験に目を向けて