諸岡 了介/著 -- モロオカ リョウスケ -- ミネルヴァ書房 -- 2023.7 -- 161.3

※所蔵欄の「帯出区分」が「貸出禁止」のものや、「状態」が「在架」のものは予約できません。

※奄美図書館からの取り寄せは、システムの関係上、来館しての手続きが必要です。

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 161.3/モ023 0116134297 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 世俗化論の生成
書名カナ セゾクカロン ノ セイセイ
副書名 宗教という問いのゆくえ
シリーズ名 MINERVA社会学叢書
著者 諸岡 了介 /著  
著者カナ モロオカ リョウスケ
出版地 京都
出版者 ミネルヴァ書房
出版者カナ ミネルヴァ ショボウ
出版年 2023.7
ページ数 7,266p
大きさ 22cm
シリーズ名 MINERVA社会学叢書
シリーズ名カナ ミネルヴァ シャカイガク ソウショ
叢書巻次 65
一般件名 宗教社会学
内容紹介 近現代における宗教の変容を指すのに用いられてきた「世俗化」という概念について、長い間激しく交わされてきた議論の歴史を振り返る。近現代社会において宗教を問うことの意味を明らかにする。
NDC分類(9版) 161.3
ISBN 4-623-09517-9
ISBN13桁 978-4-623-09517-9
定価 ¥4500

目次

序章 問題の所在と本書の構成
  1 本書の構成
  2 世俗化論とは何か
  3 従来の学説史理解の問題点
  4 本書における世俗化論の扱い
第Ⅰ部 世俗化の概念史-19・20世紀思想における展開
第1章 19世紀の世俗化概念-SecularizationとVerweltlichung
  1 世俗化概念の発端
  2 ドイツ語圏での展開
  3 オーギュスト・コントの場合
  4 ヴィクトル・クザンとその影響
  5 19世紀英語圏における世俗化概念
  6 世俗主義運動の登場
第2章 神学と社会学のはざま-世俗化概念のキーワード化へ
  1 マックス・ヴェーバーの場合
  2 エルンスト・トレルチの場合
  3 エミール・デュルケームの場合
  4 カール・シュミットによる新しい用法
  5 ドイツ神学の展開とフリードリヒ・ゴーガルテン
第3章 ヨーロッパからアメリカへ-世俗化諸理論の登場前夜
  1 ドイツからの思想の移動
  2 アメリカ宗教論の展開
  3 アメリカにおける「宗教復興」とウィル・ハーバーグ
  4 英米における世俗神学の流行
  5 フランスにおける「非キリスト教化」論の動向
  6 宗教社会学における世俗化諸理論の登場
第Ⅰ部小括 世俗化論の歴史性
第Ⅱ部 世俗化の基本的諸理論-宗教社会学における興隆
第4章 ブライアン・ウィルソン-新宗教運動と世俗化
  1 ウィルソンの世俗化認識
  2 ウィルソンのセクト研究
  3 セクト・新宗教運動と世俗化
  4 ウィルソンにおける宗教の規定
  5 宗教の衰退命題とウィルソン
第5章 デイヴィッド・マーティ-削除の提言から「一般理論」へ
  1 マーティンの世俗化概念批判
  2 マーティンの「世俗化の一般理論」
  3 ペンテコステ運動とその近代性
第6章 タルコット・パーソンズ-社会進化と世俗化
  1 『社会システム論』における<宗教>
  2 初期における世俗化論批判
  3 パーソンズの市民宗教論
  4 社会進化論と宗教
第7章 ロバート・ベラー-市民宗教論の提示と転進
  1 ベラーの宗教進化論
  2 市民宗教論とその2側面
  3 市民宗教論の反響
  4 ベラーにおける市民宗教概念の放棄
  5 ベラーの世俗化論批判
第8章 トーマス・ルックマン-人間学的宗教論と宗教の私事化
  1 宗教の私事化論
  2 ルックマンにおける宗教の「定義」
  3 ルックマンによる宗教の規定の意味
  4 私事化の歴史的必然性
  5 超越の幅の縮小論
  6 ルックマンの世俗化論批判
第9章 ピーター・バーガー-世俗化の知識社会学的解釈と自説撤回
  1 バーガーの近現代宗教論
  2 世俗化の知識社会学的解釈
  3 死の問題の枢要性
  4 バーガーの「自説撤回」
第Ⅱ部小括 世俗化の批判的再検討とその「失敗」
第Ⅲ部 世俗化論批判の諸相-論争の拡大と座礁
第10章 宗教の存続を根拠とした批判
  1 アンドリュー・グリーリーによる世俗化論批判
  2 ダニエル・ベルの「聖なるものの回帰」論
  3 宗教の合理的選択理論
  4 ヨーロッパ例外論
  5 教会外的宗教性への注目
第11章 世俗化論の修正と護持
  1 世俗化諸理論の再解釈と総合
  2 ニクラス・ルーマンの世俗化理論
  3 イギリス宗教社会史における論争
  4 スティーヴ・ブルースによる世俗化論護持
  5 チャールズ・テイラーの「世俗の時代」論
第12章 宗教の政治問題化
  1 ホセ・カサノヴァの公共宗教論
  2 フランスのライシザシオン論
  3 ユルゲン・ハーバーマスのポスト世俗社会論
第Ⅲ部小括 「世俗化の神話」という神話?
補論 日本における世俗化論の受容
  1 世俗化論の受容過程
  2 日本宗教史に対する世俗化論の適用
  3 日本における批判的姿勢の背景
終章 宗教概念と宗教社会学-残余範疇としての宗教
  1 「宗教の定義」という問題設定の誤り
  2 宗教概念批判論の問題提起
  3 宗教概念と他者理解
  4 宗教概念の残余的性格
  5 社会学的宗教概念批判という研究実践