金井 雄一/著 -- カナイ ユウイチ -- 名古屋大学出版会 -- 2023.6 -- 337.1

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 337.1/カ023 0116185463 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 中央銀行はお金を創造できるか
書名カナ チュウオウ ギンコウ ワ オカネ オ ソウゾウ デキルカ
副書名 信用システムの貨幣史
著者 金井 雄一 /著  
著者カナ カナイ ユウイチ
出版地 名古屋
出版者 名古屋大学出版会
出版者カナ ナゴヤ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2023.6
ページ数 4,227p
大きさ 22cm
一般件名 貨幣 , 金融政策 , 金融-イギリス
内容紹介 経済学の「常識」が、いかに貨幣の実態を捉えそこね、不合理な判断や施策を生み出してきたか、イギリス金融史の精緻な分析をもとに鋭く実証。近代的貨幣の生成プロセスを「信用」の次元から描き直し、政策の指針を示す。
NDC分類(9版) 337.1
ISBN 4-8158-1125-9
ISBN13桁 978-4-8158-1125-9
定価 ¥5400

目次

序章 金融政策の前提を疑う
  1 銀行券は印刷機で増やせるのか
  2 外生説と内生説
  3 外生説と内生説のはてしない対立
  4 対立はなぜ決着しないのか
  5 本書の目的と構成
第Ⅰ部 貨幣内生の現象
第1章 通貨論争期における金準備と銀行券流通
  1 通貨論争とピール銀行法の成立
  2 ピール銀行法下の実態
  3 1847年恐慌後のピール銀行法とイングランド銀行
第2章 第一次大戦期のカレンシー・ノート発行
  1 1914年恐慌とカレンシー・ノート発行
  2 大戦中のカレンシー・ノート増加
  3 大戦後のカレンシー・ノート統合
第3章 両大戦間期における金本位復帰と金本位放棄
  1 金本位復帰以前と以後の銀行券流通
  2 金本位放棄以前と以後の銀行券流通
  3 両大戦間期における預金通貨も含む貨幣流通
第4章 額面別・地域別流通に現れる銀行券の内生性
  1 銀行券の額面別還流様相
  2 銀行券の支店別・額面別流通額
第Ⅱ部 貨幣内生の根源
第5章 物々交換神話の解体と信用先行視点の導入
  1 貨幣が先か,信用が先か
  2 ヤップ島の決済システムと経済学者の信用先行論受容
  3 イマジナリー・マネーによる決済
  4 信用先行視点の必要性
第6章 振替決済システムの形成とロンドン金融市場
  1 西ヨーロッパにおける振替決済システムの形成
  2 アムステルダム銀行とバンク・マネーによる振替決済
  3 ゴールドスミス銀行とロンドン決済システムの形成
第7章 イングランド銀行と預金・銀行券の普及
  1 ランニング・キャッシュ手形
  2 清算簿
  3 銀行券額面の印刷
  4 預金・銀行券と振替決済
第8章 振替決済システムの発展と銀行券の現代化
  1 手形交換所の生成
  2 「銀行の銀行」への道
  3 銀行券の現代化
  4 銀行券の不換化
補論 MMTにおける内生説・外生説の混在
  1 MMTへの疑問
  2 国債発行における信用先行
  3 振替決済システムも信用先行も視野にない内生説
終章 天動説から地動説へ
  1 振替決済システムと預金・銀行券
  2 狭義および広義の振替決済
  3 不換国際通貨の債務性
  4 信用先行視点の帰結
  5 資本主義の「金融化」をこえて