小林 夏美/著 -- コバヤシ ナツミ -- 風間書房 -- 2023.5 -- 909.3

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図児童 児童研究室 909.3/コ023 0121593602 児童研究用図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図児童 1 0 1

資料詳細

タイトル 「語る子ども」としてのヤングアダルト
書名カナ カタル コドモ ト シテ ノ ヤング アダルト
副書名 現代日本児童文学におけるヤングアダルト文学のもつ可能性
著者 小林 夏美 /著  
著者カナ コバヤシ ナツミ
出版地 東京
出版者 風間書房
出版者カナ カザマ ショボウ
出版年 2023.5
ページ数 7,294p
大きさ 22cm
一般件名 児童文学 , 日本文学-歴史-平成時代 , 児童(文学上)
内容紹介 ヤングアダルト文学のもつ、子ども概念とかかわりつつ、子どもと大人の境界領域に焦点化する性質に着目。理論的検討、および作品の読解を行い、ヤングアダルト文学が日本の現代児童文学にもたらしている可能性を考察する。
NDC分類(9版) 909.3
ISBN 4-7599-2474-9
ISBN13桁 978-4-7599-2474-9
定価 ¥4500

目次

序章 現代児童文学としてのヤングアダルト文学
  一、日本におけるヤングアダルト文学研究の現状
  二、「タブーの崩壊」とヤングアダルト文学との関連性
  三、現代児童文学としてのヤングアダルト文学の展開
  四、本書の構成
第一章 子どもは語ることができるか
  一、「異文化としての子ども」を語る所在の曖昧さ
  二、「異文化」化による区分の固定化
  三、「大人並み」ではない視点での語り
  四、「語りえない子どもについて、子どもの視点で語る」のは誰か
  五、「翻訳のパフォーマティヴィティ」が示唆する「語る子ども」の可能性
第二章 「語る子ども」として生き延びる可能性
  一、主体化=服従化としての「大人になる」ことの問題
  二、主体化=服従化によるエンパワメントの限界
  三、主体化=服従化を超出する行為能力
  四、責任=応答可能性に基づく語り
  五、「語る子ども」として生き延びること
第三章 忘却される「大人になる」ことへの抗い
  一、「大人になる」ことを問う構成
  二、「大人になる」ことを問う力の行方
  三、「大人になる」ことへの問いの持続可能性
第四章 「大人になる」ことの困難、子どもとして語る困難
  一、「大人になる」ことの困難と語る力の問題
  二、「語りえない子ども」の語る力の所在
  三、「語る子ども」としての語りを支える責任=応答可能性
  四、「翻訳のパフォーマティヴィティ」がもたらす語りの可能性
第五章 「語る子ども」としての「サバイバル」
  一、「語る子ども」としての力の獲得の必要性
  二、否認された存在可能性の忘却
  三、抵抗する語りにおける否認行為の反復
  四、責任=応答可能性に基づく承認可能性の模索
  五、「語る子ども」の可能性をもたらすスリースターズの差異と「翻訳」
第六章 「語る子ども」としての語りの展開
  一、ヤングアダルト文学としての『麦ふみクーツェ』
  二、自分自身を承認する困難
  三、行為能力への問い
  四、特異性としての存在理解
  五、「翻訳のパフォーマティヴィティ」を通じた語りの展開
  六、「翻訳のパフォーマティヴィティ」によって「語る子ども」
終章 「語る子ども」の形象がもたらすもの