安達原 達晴/著 -- アダチバラ タツハル -- 翰林書房 -- 2023.3 -- 910.268

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A4層 K91/ア023 0131323487 郷土資料 貸出禁止 在架
奄美一般 島尾記念室 K90/シ023 0230303133 郷土資料   在架
奄美一般 書庫2層島尾 K90/シ023 0230306300 郷土資料 貸出禁止 在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 0
奄美一般 2 0 1

資料詳細

タイトル 分裂を生きる
書名カナ ブンレツ オ イキル
副書名 島尾敏雄の戦争小説
著者 安達原 達晴 /著  
著者カナ アダチバラ タツハル
出版地 東京
出版者 翰林書房
出版者カナ カンリン ショボウ
出版年 2023.3
ページ数 308p
大きさ 22cm
内容紹介 島尾敏雄の戦争(特攻部隊)体験を<生>と<死>の枠組みだけではなく、<公>と<個>の両義という枠組みで捉えると何がみえてくるのか。島尾の戦争小説を論じつつ、彼の戦争小説を語るための新たな問題系を掘り起こす試み。
NDC分類(9版) 910.268
ISBN 4-87737-474-7
ISBN13桁 978-4-87737-474-7
定価 ¥3600

目次

第一章 <公>への方法的没入
  1.後半部の重要性
  2.「信管」をめぐる言説
  3.「疲れ」と空白
  4.「私」の「心決め」
  5.<公>と<個>の関係性
  6.小説家の「出発」と時代の「区切り」
第二章 <公>と<個>に裂かれる自画像
  1.体験の<終わり>と<始まり>
  2.<背中>の表象と隊長「私」
  3.「日本刀」と<武装化/非武装化>
  4.「裸鏡の中の自分」
  5.「島にとどまる」ということ
  6.<南島>との関係性の書き換え
  7.本作の意義
第三章 自画像の選択
  1.二つの草稿
  2.「出孤島記」との比較から
  3.「トエ」像の抽象化
  4.主題の明確化
  5.自画像の選択
第四章 両義的自画像の演出
  1.トエの家にて
  2.<非武装化>と「鏡」
  3.小括
第五章 <物語化>の回避
  1.「接触」の位置づけ
  2.<加害>としての「私」
  3.「決着」の回避
  4.<歴史的他者>=(戦)死者をめぐり
  5.過去回想形式の意味
第六章 両義的自画像の起源
  1.特攻隊員の自己形成
  2.「士官服」と「からだ」
  3.歪む「私」
  4.分裂する「私」
  5.<南島>の発見
  6.<いま>を問い返す語り
第七章 親和と異和
  1.<公>と<個>の揺らぎ
  2.旅順と表忠塔
  3.「私」と旅順
  4.「幻影」の表忠塔
  5.「無感動」と「故知らぬ悔い」
  6.「涙」の意味
(講演)草稿からみる小説家・島尾敏雄の方法
草稿画像資料