陳 宣聿/著 -- チン センイツ -- 晃洋書房 -- 2023.2 -- 385.7

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 385.7/チ023 0116120536 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 「水子供養」の日台比較研究
書名カナ ミズコ クヨウ ノ ニッタイ ヒカク ケンキュウ
副書名 死者救済儀礼の創造と再構築
著者 陳 宣聿 /著  
著者カナ チン センイツ
出版地 京都
出版者 晃洋書房
出版者カナ コウヨウ ショボウ
出版年 2023.2
ページ数 11,305p
大きさ 22cm
一般件名 供養 , 妊娠中絶
内容紹介 これまで、台湾の「水子供養」は日本から伝来したものと言われてきたが、それは本当だろうか? 日本と台湾の比較研究により「メイド・イン・ジャパンの水子供養」を再考するとともに、現代社会における胎児観の変化を紐解く。
NDC分類(9版) 385.7
ISBN 4-7710-3713-7
ISBN13桁 978-4-7710-3713-7
定価 ¥7300

目次

序章 「水子供養」の国際比較研究の試み
  日本の水子供養研究とその成果
  問題の所在:世界の「水子供養」研究をめざして
  本書の視座:現代社会における<民間信仰>
  定義と用語説明
  比較の軸:「水子」、「嬰霊」の現代的特徴
  本書の見取り図
  台湾の歴史について
第Ⅰ部 通時的概観
第1章 日本における水子供養
  1-1 前近代日本における堕胎と間引き
  1-2 子返しの民俗
  1-3 儀礼の背景:戦後日本の人口政策、医療技術と出産環境
  1-4 胎児を弔う儀礼と「水子供養」の発生
  1-5 日本を席巻した「水子ブーム」
  1-6 水子供養の現在を考える
  おわりに
第2章 前近代中国における胎児のいのち
  2-1 中国における嬰児殺しと堕胎
  2-2 善書が語る子殺しの罪
  2-3 輪廻転生と夭逝した子の運命
  2-4 産死者としての胎児
  おわりに
第3章 嬰霊慰霊が生じる前
  3-1 人生儀礼からみる生命観
  3-2 記録された夭逝した子ども
  3-3 出生前:胎神に関する信仰
  3-4 出生後:大人になれなかった子どもたち
  3-5 夭逝した子どもの遺体処理
  3-6 後継ぎのない死者の救済:過房と冥婚
  おわりに
第4章 戦後台湾社会における嬰霊慰霊の発生と変容
  4-1 「嬰霊」の表象について
  4-2 儀礼の背景:戦後の台湾社会の家庭計画、堕胎(中絶)、出産環境について
  4-3 1970年代~1980年代中盤:「堕胎児の霊」の登場
  4-4 1980年代後半~1990年代初期:「嬰霊」の広がり
  4-5 1990年代末~2000年代以降:中絶反対運動と嬰霊慰霊の普及
  おわりに
第Ⅱ部 儀礼の現場
第5章 日本における水子供養の諸相
  5-1 「神仏への信仰」と「死者への救済」
  5-2 起業家的宗教家:紫雲山地蔵寺の「水子供養」概念の形成
  5-3 起業家的宗教家:紫雲山地蔵寺の水子供養の儀礼実践
  5-4 檀那寺:「水子地蔵像」の建立と祭祀空間の形成
  5-5 檀那寺:水子供養の儀礼実践
  おわりに
第6章 Made in Japan?嬰霊慰霊の「日本伝来説」再考
  6-1 問題の所在:「嬰霊慰霊は日本伝来」という定説
  6-2 日本伝来説を再考する:「嬰霊供養の元祖廟」龍湖宮を通して
  6-3 龍湖宮の出版物からみる「嬰霊」の概念の形成と展開
  6-4 龍湖宮における儀礼実践の様相
  6-5 越境する知識と「民間知識人」の役割
  おわりに
第7章 台湾における嬰霊慰霊の諸相
  7-1 台湾の宗教事情
  7-2 漢民族の宗教的宇宙観と宗教施設「廟」
  7-3 調査対象:民間知識人たちの廟と地域中心の公廟
  7-4 民間知識人たちの廟:独創的な儀礼を作り上げる
  7-5 地域中心の公廟:「伝統」の死者救済儀礼と胎児霊の特徴
  おわりに
終章 水子供養と嬰霊慰霊の比較研究
  水子供養と嬰霊慰霊以前の生命観
  現代社会における胎児の生命観の変遷
  海を越える「水子の祟り」
  日本伝来説をくつがえす:死者救済儀礼の構造の比較から