鈴木 彩/著 -- スズキ アヤ -- 花鳥社 -- 2023.1 -- 912.6

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 912.6/ス023 0116113192 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 泉鏡花の演劇
書名カナ イズミ キョウカ ノ エンゲキ
副書名 小説と戯曲が交差するところ
著者 鈴木 彩 /著  
著者カナ スズキ アヤ
出版地 東京
出版者 花鳥社
出版者カナ カチョウシャ
出版年 2023.1
ページ数 269p
大きさ 22cm
内容紹介 小説・戯曲の双方に携わった泉鏡花。原作が舞台化される時、新たにどのような物語が紡がれ、泉鏡花はそこにどう関与したかを分析するとともに、泉鏡花作品における上演という場の捉え方を解明する。
NDC分類(9版) 912.6
ISBN 4-909832-65-8
ISBN13桁 978-4-909832-65-8
定価 ¥4500

目次

序論
  一 原作者にして、脚色者
  二 “アダプテーション研究”と本書
  三 戯曲形式のテクストから鏡花をみる意義
第一部 作りかえる泉鏡花・作りかえられる泉鏡花
  *コラム1 「“語り”の視点」
第一章 「かきぬき白鷺の一二節」の機能
  一 一人称・回想体小説の演劇化
  二 小説「白鷺」は誰に、何を語るのか
  三 原作を代替する試み
  四 物語の統括者から、劇中人物へ
  五 芸妓からの解放
第二章 「南地心中」と「鳥笛」「公孫樹下」の人物描写
  一 視点人物「初阪もの」の消失
  二 <執着する、人間ならざる女>
  三 目に見えるもの/見えないもの
  四 観客という視点
  *コラム2 「「新派悲劇」と「鏡花物」」
第三章 新派劇<婦系図>と原作テクスト
  一 原作者による書き改め
  二 意識される原作
  三 引用される原作
  四 お蔦の造形
  五 主税の造形
第四章 <瀧の白糸>上演史における「錦染瀧白糸」の位置
  一 「錦染瀧白糸」に対する従来の評価
  二 「欣弥妹」の物語
  三 新派劇<錦染瀧白糸>という文脈
  四 「欣弥妹」から「撫子」への変化がもたらす影響
  五 「錦染瀧白糸」「義血俠血」における白糸と欣弥の関係
第五章 原作「日本橋」のその先へ
  一 監修者としての泉鏡花
  二 「戯曲日本橋」は理解しやすい作品になったか
  三 怪異譚としての「日本橋」の可能性
  四 イメージの拡散から限定へ
  五 原作から新たな物語へ
第六章 伝説から「海神別荘」へ・「海神別荘」から歌劇へ
  一 「海神別荘」の過去と未来
  二 古典文学・伝説における人間の眼差し
  三 陸と海の価値観、その融合
  四 「愛」と「心」が導く共生
  *コラム3 「現代の泉鏡花上演」
第二部 演劇が上演される場と泉鏡花
  *コラム4 「再び“語り”の視点」
第七章 読者から観客へ
  一 「深沙大王」に包含された「水鶏の里」
  二 読者には<見えない>領域
  三 戯曲の<見えない>領域
  *コラム5 「“演劇”を観る場」
第八章 劇場空間と怪異
  一 「劇場」は私たちに何を見せるか
  二 幕の裏に隠された異界
  三 拙い芝居を観ることの意味
  四 虚構が、虚構であることをやめる時
  五 物語の消費者への問い
第九章 「紅玉」が描く「見立て」と「真似」の力学
  一 「わが国初の野外劇」として
  二 二つの「自然」
  三 「見立て」と「真似」の論理
  四 人間にできること・観客と俳優にできること
第十章 反転する吉原の価値
  一 “幻想的戯曲”の系譜と「恋女房-吉原火事-」
  二 「人」と「人」との対立
  三 「魔もの」との対立
  四 一つの対話と二つの物語
  五 吉原が焼かれる理由