大橋 崇行/著 -- オオハシ タカユキ -- 青弓社 -- 2023.2 -- 913.7

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 913.7/オ023 0116117482 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 落語と小説の近代
書名カナ ラクゴ ト ショウセツ ノ キンダイ
副書名 文学で「人情」を描く
著者 大橋 崇行 /著  
著者カナ オオハシ タカユキ
出版地 東京
出版者 青弓社
出版者カナ セイキュウシャ
出版年 2023.2
ページ数 306p
大きさ 20cm
一般件名 落語-歴史 , 小説(日本)-歴史
内容紹介 三遊亭円朝などの噺家による落語から、明治期の物語の様相や「人情」の語られ方を考察。小説が落語に翻案されるプロセス、物語がメディアを越境する諸相を分析し、日本近代文学研究、アダプテーション研究の新たな地平を示す。
NDC分類(9版) 913.7
ISBN 4-7872-9272-8
ISBN13桁 978-4-7872-9272-8
定価 ¥2800

目次

序章 落語の近代
  1 本書の目的と初代三遊亭円朝についての研究状況
  2 落語と<近代>
  3 アダプテーションの理論とテクスト
  4 アダプテーションの、その先へ
  5 本書の構成
第1部 人情噺と怪談噺のあいだ
第1章 「人情」を語る怪談
  1 人情噺としての「牡丹灯籠」
  2 円朝の談話における「人情」
  3 語る「人情」、演じる「人情」
  4 坪内逍遙の「人情」論と人情噺の関係
  5 小説表現への接続
第2章 「幽霊」と「神経病」
  1 「幽霊」と「神経病」
  2 「神経病」言説の流行
  3 「真景」「真情」としての「執念」
第3章 「見えがたきもの」を見えしむる
  1 奇談としての病
  2 人情噺への翻案
第2部 落語と小説のあいだ
第4章 メロドラマの翻案
  1 「錦の舞衣」について
  2 「錦の舞衣」の概要と先行研究
  3 「やまと新聞」の翻案物と「錦の舞衣」
  4 「小説」をめぐる言説
  5 「悲劇」と「メロドラマ」
  6 仇討物によるジャンルの翻訳
第5章 小説を落語にする
  1 「素人洋食」の評価と原作の存在
  2 二つの「素人洋食」
  3 長屋噺への変更
  4 「士族の商法」「素人鰻」との関係
第6章 講談・落語・小説の境界
  1 実話としての落語
  2 快楽亭ブラックの西洋人情噺
  3 様式としての実話
  4 講談と落語のあいだ
  5 小説との関わり
第7章 落語を「小説」化する
  1 「西海屋騒動」について
  2 初代談洲楼燕枝と「小説」
  3 翻案としての「西海屋騒動」
  4 落語を「小説」化する
  5 燕枝による「小説」の変容
第3部 「人情」と言文一致
第8章 翻訳と言文一致との接点
  1 明治初期の「豪傑訳」
  2 逐語訳による翻訳
  3 アダプテーションとしての「豪傑訳」
  4 文体としての言文一致体
  5 翻訳と言文一致との接点
第9章 『源氏物語』と坪内逍遙の「人情」論
  1 「世態」の反映としての『源氏物語』
  2 英語圏の「小説」観との差異
  3 『小説神髄』と『源氏物語玉の小櫛』との関係
第10章 キャラクターからの離脱
  1 円朝と日本の近代文学
  2 「人情」論と『倍因氏心理新説』
  3 キャラクターからの離脱
  4 逍遙による円朝の評価