柳川 久/監修 -- ヤナガワ ヒサシ -- 東京大学出版会 -- 2023.1 -- 480.9

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 480.9/ツ023 0116185414 一般図書   在架
奄美一般 世界遺産コーナー 480.9/ツ023 0211789862 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1
奄美一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 野生動物のロードキル
書名カナ ヤセイ ドウブツ ノ ロード キル
著者 柳川 久 /監修, 塚田 英晴 /編, 園田 陽一 /編  
著者カナ ヤナガワ ヒサシ
出版地 東京
出版者 東京大学出版会
出版者カナ トウキョウ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2023.1
ページ数 8,326p
大きさ 22cm
一般件名 動物-保護 , 交通事故
内容紹介 道路上で起こる野生動物の事故死「ロードキル」。おもに哺乳類の自動車による轢死を取り上げ、普通種から絶滅危惧種、さらに外来種まで、その実態を詳細に紹介し、今後の対策について展望する。
NDC分類(9版) 480.9
ISBN 4-13-060246-4
ISBN13桁 978-4-13-060246-4
定価 ¥5500

目次

序章 「ロードキルという悲劇」
  1 なぜ今,ロードキルを取り上げるのか
  2 モータリゼーションと道路
  3 ロードキルの実態
  4 ロードキルは動物にとっての不幸である
  5 ロードキルは人間にとっても不幸である
  6 ワイルドライフマネジメントの課題としてのロードキル問題
第Ⅰ部 ロードキル問題とはなにか
第1章 ロードキル問題の歴史的背景
  1.1 道路の歴史と役割
  1.2 道路による環境問題
  1.3 海外におけるロードキル問題の認識
  1.4 日本におけるロードキル問題の認識
  1.5 生物多様性保全上の問題としてのロードキルに対する対策の変遷
  1.6 ロードキルに関わる研究組織の発展
第2章 道路による野生動物への生態学的影響
  2.1 道路がもたらす野生動物への不利益
  2.2 道路がもたらす野生動物への利益
第Ⅱ部 ロードキルに遭う動物たち
第3章 エゾシカ
  3.1 どれくらい発生しているのか
  3.2 エゾシカのロードキルの実態
  3.3 ロードキルの負の影響
  3.4 衝突の実態を考える
  3.5 シカとぶっからないために必要なことはなにか
第4章 キタキツネとエゾリス
  4.1 キタキツネ
  4.2 エゾリス
第5章 タヌキ
  5.1 なに(what)
  5.2 いつ(when)
  5.3 どこで(where)
  5.4 どんな個体が(who)
  5.5 なぜ(why)
  5.6 どのように・どれほど(how)
第6章 ハクビシンとアライグマ
  6.1 外来種とロードキル
  6.2 外来哺乳類のロードキル
  6.3 外来哺乳類のロードキルの地域傾向
  6.4 個体群管理を介したロードキル対策
第7章 ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコ
  7.1 ツシマヤマネコのロードキル対策
  7.2 イリオモテヤマネコのロードキル対策
第8章 アマミノクロウサギ
  8.1 遺産の島の新たな課題
  8.2 南の島に取り残されたアマミノクロウサギはなぜ轢かれるのか
  8.3 アマミノクロウサギの死体回収から見えてくること
  8.4 いま奄美大島で導入されている対策と課題
  8.5 野生動物とともに島で生きる
第9章 ケナガネズミ
  9.1 ケナガネズミの形態・生態的特徴
  9.2 ケナガネズミの交通事故発生の現状
  9.3 やんばる地域における通勤ルートを利用したケナガネズミ調査
  9.4 道路上のケナガネズミ-想像を超える警戒心の低さ
  9.5 ロードキルの発生要因と対策のあり方について
第10章 エゾモモンガ
  10.1 エゾモモンガという「滑空性」哺乳類
  10.2 エゾモモンガに対する道路の脅威
  10.3 どれくらいの滑空能力か
  10.4 道路を横断させる構造物
  10.5 エゾモモンガへの分断化対策の効果
  10.6 滑空性哺乳類への分断化対策の今後
第11章 ヤマネ
  11.1 ヤマネとは
  11.2 ヤマネトンネル
  11.3 ヤマネブリッジ
  11.4 アニマルパスウェイ
第12章 野ネズミ
  12.1 野ネズミと道路
  12.2 森の分断化と野生動物の集団遺伝学
  12.3 これからの遺伝学と道路生態学
第Ⅲ部 ロードキルをどう防ぐか
第13章 ロードキルデータの現状と課題
  13.1 ロードキルデータとは
  13.2 海外におけるロードキルデータの状況
  13.3 日本におけるロードキルデータの状況-鳥取県における事例
  13.4 日本におけるロードキルデータのおもな問題点
  13.5 今後の展開への期待
第14章 ロードキル個体の防疫対応と疫学への応用
  14.1 ロードキル個体は病原体の「袋」
  14.2 ロードキルの現場は病原体の「交差点」に立つという自覚
  14.3 中大型哺乳類の病原体
第15章 ロードキルの防止と抑制対策
  15.1 野生動物と自動車の動線を物理的に分離する対策
  15.2 ドライバーへの注意喚起や視距の確保で衝突事故を回避する対策
第16章 ロードキルのモニタリングとデータの活用
  16.1 世界各国におけるロードキルのデータベース
  16.2 わが国における交通事故データの活用例
  16.3 ロードキルのデータベース化と活用に向けて
第17章 ロードキル対策の再考
  17.1 野生動物管理の3つの柱とロードキル問題
  17.2 ロードキル数のモニタリング体制の確立
  17.3 ロードキル数の管理目標の設定
  17.4 生息地管理-道路とその周辺環境に関する対策
  17.5 ロードキル問題のヒューマンディメンジョン
  17.6 統合的対策の必要性
終章 これからのロードキル問題
  18.1 今までのロードキル問題とこれからのロードキル問題とは
  18.2 道路による負の影響を軽減・代替するための方策
  18.3 ノーネットロスとネットポジティブなロードキル対策
  18.4 自動車本体や運転者に向けた対策の重要性
  18.5 ネイチャーポジティブなヒトと野生動物の共生