寺澤 優/著 -- テラザワ ユウ -- 有志舎 -- 2022.12 -- 384.9

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 384.9/テ022 0116110222 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 戦前日本の私娼・性風俗産業と大衆社会
書名カナ センゼン ニホン ノ シショウ セイフウゾク サンギョウ ト タイシュウ シャカイ
副書名 売買春・恋愛の近現代史
著者 寺澤 優 /著  
著者カナ テラザワ ユウ
出版地 東京
出版者 有志舎
出版者カナ ユウシシャ
出版年 2022.12
ページ数 7,311,4p
大きさ 22cm
一般件名 芸者 , 性風俗-歴史 , 風俗営業-歴史
内容紹介 売春が合法とされていた時代に存在した違法な売春。それはなぜ存在し、人々はそこに何を求め、モダニズム下でどのように変容したのか。戦前日本の性風俗に関する意識とその構造を明らかにする。
NDC分類(9版) 384.9
ISBN 4-908672-61-3
ISBN13桁 978-4-908672-61-3
定価 ¥5000

目次

序章 近代日本における私娼・性風俗研究の可能性
  1 問題関心と研究の目的
  2 先行研究の傾向と問題の所在
  3 本書の視角
  4 全体の構成
第1部 大正期の私娼と<準公娼制度>への編入
第1章 大正芸妓の売買春と黙認問題
  はじめに
  1 娼妓を凌ぐ芸妓の「密売淫」
  2 常態化する「不見転」芸妓の背景
  3 花街に群がる人々と混乱する花街組合
  4 暴露される警視庁と花街の「醜聞」関係
  おわりに
第2章 東京二大銘酒屋街形成と「私娼撲滅」の挫折
  はじめに
  1 浅草十二階下の繁栄と「公娼になれない」酌婦
  2 「撲滅策」の実施
  3 再編された銘酒屋街の繁栄・準公娼へ
  4 「醜聞」からの黙認体制の暴露
  おわりに
補論1 戦前期の全国芸妓屋同盟会の設立と拡大
第2部 身売り問題と花柳界遊びにみる<準公娼制度>の限界
第3章 身売りと都市売買春産業がかかえる問題
  はじめに
  1 分離される芸娼妓酌婦紹介業者とその困難
  2 淘汰されない悪徳売買と「モグリ」依存
  3 紹介業務における慢性的「上玉」不足
  4 恐慌下に激増する「身売りできない」人々
  おわりに
第4章 花柳界がうみだす花柳界弱者と廃娼論
  はじめに
  1 「純潔」の学生時代と花柳界・美妓への耽溺
  2 花柳界遊びの幻滅・悲哀
  3 社会主義者としての矛盾と葛藤
  4 決別宣言からの廃娼論
  おわりに
補論2 大正期の「恋愛」論における「個」と人格
第3部 「エロ・グロ・ナンセンス」時代の到来
第5章 一九三〇年代のカフェーの性風俗化による「女郎屋ハカイ」
  はじめに
  1 昭和恐慌時代の女性労働とカフェーの台頭
  2 大阪式「エロ」の東京席巻
  3 カフェー進出による花柳界の動揺
  4 カフェー取締問題と公娼廃止論の高揚
第6章 カフェーにおける性の「大衆」化が示すもの
  はじめに
  1 カフェーで売られる「擬似恋愛」
  2 カフェーにおける労働
  3 青年の性の苦悩と「籠の鳥」問題
  4 社会派キリスト者のカフェー観
  おわりに
第7章 ダンスホール閉鎖問題にみる戦時の性風俗・「自由恋愛」のゆくえ
  はじめに
  1 日本での社交ダンスの普及と自由すぎる「恋愛」への批判
  2 ダンスホールの全国的調査と内務省警保局の方針決定
  3 当局の問題認識
  4 危険視されるダンスホールと共産党「エロ」班
  おわりに
終章 売買春・性風俗を変容させるもの
  1 本書を通して見えたもの
  2 私娼研究の意義
  3 むすびにかえて