南森 茂太/著 -- ミナミモリ シゲタ -- 九州大学出版会 -- 2022.7 -- 311.21

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 311.2/ミ022 0116155318 一般図書   在架

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県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 「民」を重んじた思想家 神田孝平
書名カナ ミン オ オモンジタ シソウカ カンダ タカヒラ
副書名 異色の官僚が構想した、もう一つの明治日本
著者 南森 茂太 /著  
著者カナ ミナミモリ シゲタ
出版地 福岡
出版者 九州大学出版会
出版者カナ キュウシュウ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2022.7
ページ数 5,288,4p
大きさ 22cm
一般件名 政治思想-日本 , 日本-政治・行政-歴史
内容紹介 忘れられた明治の偉人が、いま蘇る! 民衆を統治すべき「愚民」ではなく、政治・経済の主体的な担い手と位置づけた思想家・神田孝平。歴史に埋もれた彼の業績を掘り起こし、その実像を明らかにする。
NDC分類(9版) 311.21
ISBN 4-7985-0334-9
ISBN13桁 978-4-7985-0334-9
定価 ¥5400

目次

序章 明治初期の思想史研究における神田孝平の位置づけ
  一 明治初期思想史研究における「学者ノ職分ヲ論ス」の影響
  二 明治初期思想史研究における神田孝平の位置づけ
  三 本書の目的と構成
第一章 神田孝平の経歴
  一 神田孝平の伝記的研究の問題点
  二 交代寄合竹中家とその家臣たち
  三 神田家と神田孝平
  四 幕臣から明治政府の官僚へ
  五 洋学と「立身出世」
第二章 神田孝平における「人民」
  一 明治初期における政府首脳、官僚、知識人の民衆への評価
  二 『農商弁』における「民」についての認識とその政策論
  三 江戸開城以降の経済・政治論における「人民」
  四 明治初期から中期にかけての「人民」観
  五 「愚民」観払拭のための官僚、思想家としての神田孝平の活動
第三章 『農商弁』における「商」の「利」
  一 日本経済思想史研究における『農商弁』の位置づけ
  二 『農商弁』における日本の内政・国防問題に対する認識
  三 『農商弁』における税制改革論
  四 江戸時代の経済思想としての『農商弁』
  五 『農商弁』における神田孝平の経済論の特色
第四章 幕末・明治初期の政治情勢と神田孝平の政治思想
  一 議会制度導入者としての神田孝平に対する評価
  二 武家政権下における神田孝平の政治体制論
  三 江戸開城決定後の神田孝平の政治思想
  四 議事体裁取調方における神田孝平の貢献
  五 公議所、集議院時代の神田孝平の政治思想
  六 「明治六年政変」後の神田孝平の政治思想
  七 一貫した議会早期開設論者として
第五章 明治初期における神田孝平の税制・財政改革案
  一 地租改正に対する神田孝平の貢献に対する評価
  二 「田税改革議」における神田孝平の税制改革案
  三 「税法私言」による「所得税法」の導入案
  四 「民選議院」の開設と財政制度改革
  五 税制改革案、財政改革案で目指したもの
第六章 神田孝平の兵庫県政
  一 兵庫県令・神田孝平による地方制度改革と「民会」開設についての評価
  二 神田県令時代における兵庫県の地方制度改革
  三 「民会」の開設
  四 地方官会議における神田孝平の発言
  五 神田孝平による地方制度改革と「民会」開設の特徴と展望
第七章 神田孝平「貨幣四録」の執筆・公表の目的
  一 明治初期の自由・保護貿易論争
  二 「四録ノ一」、「四録ノ二」における現状認識
  三 「四録ノ三」における将来予測と「四録ノ四」における解決策
  四 「貨幣四録」執筆・公表の目的
  五 神田孝平と『明六雑誌』
第八章 木戸孝允と神田孝平における「官」と「民」
  一 「官」から「民」への新たなコミュニケーション・ツールの登場
  二 木戸孝允、神田孝平と新聞
  三 木戸孝允の政治論
  四 木戸孝允と神田孝平の政治論の共通点と相違点
  五 木戸孝允の神田孝平への警戒心
  六 メディアと「近代」的官僚制度
終章 神田孝平が描いた明治日本
  一 神田孝平と明治日本
  二 神田孝平研究の現代的意義