江口 怜/著 -- エグチ サトシ -- 東京大学出版会 -- 2022.2 -- 376.31

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 376.3/エ022 0116086752 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 戦後日本の夜間中学
書名カナ センゴ ニホン ノ ヤカン チュウガク
副書名 周縁の義務教育史
著者 江口 怜 /著  
著者カナ エグチ サトシ
出版地 東京
出版者 東京大学出版会
出版者カナ トウキョウ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2022.2
ページ数 13,651,41p
大きさ 22cm
一般件名 夜間中学-歴史
内容紹介 新制中学誕生から1970年代初頭まで、「学校に通えない」子、「通えなかった」大人を包含しようとしつづけた夜間中学。忘却された戦後日本の教育と社会の周縁の歴史を、夜間中学という対象を通して描き出す。
NDC分類(9版) 376.31
ISBN 4-13-056235-5
ISBN13桁 978-4-13-056235-5
定価 ¥12000

目次

序章 夜間中学から戦後義務教育を問いなおす
  第一節 対象と方法
  第二節 先行研究および分析視角
  第三節 時期区分および定義・呼称
  第四節 史料
  第五節 本書の構成
第Ⅰ部 夜間中学の成立・縮小・再編過程とその実態
第1章 戦後の不就学・長期欠席問題と夜間中学の成立過程
  第一節 敗戦後の不就学・長期欠席者および義務教育未修了者の動態
  第二節 不就学・長欠対策としての夜間中学開設の始まり
  第三節 夜間中学の広がりと様々な反応
  第四節 夜間中学の定着と準制度化
  小括
第2章 縮小期の夜間中学-全国夜間中学校研究会の展開と模索
  第一節 夜間中学の法制化問題を巡る諸議論
  第二節 周縁社会の変容と夜間中学の岐路
  第三節 夜間中学の存在意義の問い直し
  小括
第3章 夜間中学の再編-その過程と意義
  第一節 行政管理庁勧告のインパクト
  第二節 運動の隆盛と新たな葛藤
  第三節 新たな夜間中学像の模索
  小括
第4章 夜間中学の多様性-周縁社会への対応の諸相
  第一節 夜間中学の開設・閉鎖の推移および類似の長欠対策特別学級等の動向
  第二節 自治体別の開設・閉鎖・存続の動向と背景
  第三節 夜間中学の類型とその特徴
  小括
第Ⅱ部 生きられた夜間中学の実相
第5章 夜間中学生の生活世界と学校経験の諸相
  第一節 生徒数・生徒層の推移とその特徴
  第二節 作文から見る夜間中学生の生活世界の諸相
  第三節 聞き書きから見る夜間中学生の生活世界の諸相
  小括
第6章 被差別部落の人間形成と義務教育
  第一節 語りの舞台
  第二節 西夫妻の語り
  小括
第Ⅲ部 夜間中学の教育実践-学校文化と生活世界の狭間で
第7章 京都市の教育実践における「福祉」の位置
  第一節 夜間中学からみた京都市の都市空間
  第二節 寺本喜一の学校社会事業論
  第三節 教育実践の中の「福祉」の両義性
  第四節 一九六〇年前後の断層-生徒福祉課設置の周辺
  小括
第8章 都市下層との葛藤と向き合う教育実践-東京都の事例から
  第一節 戦後東京の都市下層における不就学・長欠問題
  第二節 足立区立第四中学校における「バタヤ部落」との葛藤
  第三節 立川市立第三中学校の教育実践
  第四節 荒川区立第九中学校の教育実践
  小括
第9章 部落差別の構造を組み換える教育の模索-和歌山県の事例から
  第一節 和歌山県の部落子ども会と夜間学級の概況
  第二節 新宮市における夜間学級の成立と展開-城南中学校の事例を中心に
  小括
第10章 漁村の暮らしと学校文化の融合-横浜市の事例を中心に
  第一節 漁村の不就学・長欠の実態とその要因
  第二節 漁村の長欠対策としての夜間中学
  第三節 横浜市立浦島丘中学校の事例
  小括
終章 夜間中学の歴史が照らすもの
  第一節 六・三制義務教育制度との葛藤
  第二節 周縁化された人々にとっての学校
  第三節 教育実践における葛藤
  第四節 残された課題
おわりに