仲尾 友貴恵/著 -- ナカオ ユキエ -- 世界思想社 -- 2022.3 -- 369.27

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 369.2/ナ022 0116087768 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 不揃いな身体でアフリカを生きる
書名カナ フゾロイ ナ シンタイ デ アフリカ オ イキル
副書名 障害と物乞いの都市エスノグラフィ
著者 仲尾 友貴恵 /著  
著者カナ ナカオ ユキエ
出版地 京都
出版者 世界思想社
出版者カナ セカイ シソウシャ
出版年 2022.3
ページ数 26,363p
大きさ 20cm
一般件名 身体障害者 , タンザニア
内容紹介 福祉制度が実動しないタンザニアで、「ふつう」に働けない障害者たちは、いかに生計を立ててきたのか。障害学、都市下層研究、地域研究の枠組みを越え、植民地期から現在までの彼らの姿を追ったフィールドワークの精華。
NDC分類(9版) 369.27
ISBN 4-7907-1769-0
ISBN13桁 978-4-7907-1769-0
定価 ¥3600

目次

序章 「当たり前」に目を向ける-現代アフリカ都市における不揃いな身体
  1 ダルエスサラームの風景
  2 本書の目的と射程
  3 障害学とアフリカ地域研究
  4 間を埋めるために
  5 本書の構成
第一部 植民地主義と「障害者」の構築
第1章 「障害者」と近代、世界
  1 世俗的・社会的カテゴリーとしての「障害者」をめぐる縦軸と横軸
  2 アフリカにおける二つの概念システムー欠如と異質
  3 タンザニアにおける「障害(者)」概念の混淆性
第2章 イギリス領タンガニーカ行政にとっての「障害」概念
  1 王立アフリカ人部隊概論
  2 傷痍軍人補償制度にみる「障害」
  3 補償なき復員-イギリス領東・西・南部アフリカの事例から
  4 傷痍退役兵対応にみる帝国内の建前と本音
第3章 「肢体障害者」と「アルビノ」の出現
  1 「肢体障害者」概念=カテゴリーの構築史
  2 「アルビノ」概念=カテゴリーの構築史
  3 「欠損」への制度的意味付けの変遷-(ポスト)植民地構造における社会運動
第二部 都市的生活-移住し、稼ぎ、人と繫がる
第4章 ダルエスサラームでの対人調査概要
  1 ダルエスサラームの環境
  2 調査の内容と方法
  3 調査協力者と筆者との関係
  4 主な登場人物の経歴
第5章 都市移住、家族関係、ケアへのアクセス
  1 都市移住という死角-「ありふれた事例報告」と構造的説明の間へ
  2 親族を介した移住
  3 親族という手段
第6章 親族に頼らない、頼れない移住
  1 「障害者」の「自立生活」をめぐる日本の「脱家族」研究の知見から
  2 <脱家族>をめぐるタンザニアの制度的概要
  3 移住に至る経緯
  4 <脱家族>後の<家族>関係の変化
  5 「親族を介さない移住もある」という「当たり前」を捉えるために
第7章 物乞いに支えられる家計と従事者の葛藤
  1 怠惰か勤勉か-顕在的「欠損」保有者による物乞いをめぐる言説
  2 物乞いによる収入と支出-C家とA家の場合
  3 物乞いは「仕事」か-従事者の振舞いと語りから
  4 物乞いを取り巻く社会関係の広がり
第8章 他人を身内に-持続的関係を創る相互行為としての物乞い
  1 着眼点-獲得物から獲得の過程へ
  2 贈与と共存する挨拶・世間話、物乞側の印象操作
  3 無礼への応対
  4 「物乞い」という交渉
終章 「彼ら」と「私たち」の境界はどこにあるか
  1 親族というセイフティ・ネット、その外を切り開く都市民
  2 物乞いを周縁化する規範
  3 安定性と画一性、不確実性と自由-あるいは伏せられる身体と饒舌な身体
  4 生活の論理と都市