庄司 智孝/著 -- ショウジ トモタカ -- 名古屋大学出版会 -- 2022.1 -- 319.23022

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 134.9/シ022 0116086950 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 南シナ海問題の構図
書名カナ ミナミシナカイ モンダイ ノ コウズ
副書名 中越紛争から多国間対立へ
著者 庄司 智孝 /著  
著者カナ ショウジ トモタカ
出版地 名古屋
出版者 名古屋大学出版会
出版者カナ ナゴヤ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2022.1
ページ数 8,331p
大きさ 22cm
一般件名 東南アジア-対外関係-中国 , 南シナ海
内容紹介 中国の急速な台頭により国際政治の焦点となった「南シナ海問題」。危機の構造をベトナム・フィリピンやASEANの動向をふまえて解明し、米中対立で見過ごされてきた紛争の力学を浮かび上がらせ、その行方を新たに展望する。
NDC分類(9版) 319.23022
ISBN 4-8158-1054-2
ISBN13桁 978-4-8158-1054-2
定価 ¥5400

目次

序章 南シナ海問題とは何か
  1 問題の所在-南シナ海問題の複雑さ
  2 現在の安全保障課題としての南シナ海-先行研究の視点から
  3 ASEANとベトナム・フィリピン-南シナ海問題への対応をめぐって
  4 本書のアプローチ-安全保障の諸様相
  5 本書の構成
第1章 南シナ海問題の発生(前史~1990年代半ば)
  1 問題の前史-「無主」状態から領有権争いへ
  2 領有権争いの本格化-現在の構図の形成
  3 ベトナムと南シナ海問題-1980年代の展開を中心に
  4 ASEANと南シナ海問題
  おわりに-南シナ海問題の構図の形成
第2章 南シナ海の「凪」(1990年代半ば~2000年代半ば)
  1 ASEANの楽観的展望-対中関係の拡大深化と「行動宣言」の署名
  2 ベトナム・中国関係の「凪」-領土国境問題の「部分的」解決
  3 フィリピンの対中姿勢の軟化-共同開発の模索
  おわりに-南シナ海の短い凪
第3章 南シナ海問題の再燃(2000年代半ば~10年代半ば)
  1 中国の南シナ海進出の再活発化-その態様と背景
  2 米国の対応-積極的関与と問題の構図の変容
  3 ASEANの対応-内部矛盾と平和的解決の追求
  おわりに-米国の登場と構図の変化
第4章 対中関係安定化の模索
  1 脅威認識の高まりと「全方位安全保障協力」
  2 オイルリグ事案の発生とその経過(2014年5~7月)
  3 リグ事案の含意-中国への「政治的信頼」の喪失と新たな方策
  おわりに-ベトナムの「幻滅」
第5章 対米安全保障協力の強化
  1 協力の初期段階-きわめて漸進的な発展
  2 協力の本格化-「3つのNo」原則の論理と実践
  3 オイルリグ事案後の協力の新展開
  おわりに-対米安全保障協力のアクセルとブレーキ
第6章 ASEAN,ドルパワー,そして自助努力
  1 ASEANの活用と限界-域内ポリティクスと2国間協力の追求
  2 ミドルパワーとの協力-自助努力の補完
  おわりに-ベトナムが追求した「全方位性」
第7章 フィリピンの対応
  1 アキノ政権初期の穏健対応
  2 スカボロー事案の発生-対決姿勢への転換
  3 対応の3形態-外交,同盟,国際法
  おわりに-米国主導の地域秩序への信頼
第8章 南シナ海問題の変容(2010年代半ば~現在)
  1 米中対立の激化-南シナ海が軍事対立の焦点へ
  2 比ドゥテルテ政権の南シナ海政策とASEAN
  3 ベトナムの対応-全方位安全保障協力の拡大と深化
  おわりに-米中対立とASEANの戦略的自律性
終章 南シナ海問題の構図
  1 3つの時期区分-2つの嵐と1つの凪
  2 中越紛争から多国間対立へ-南シナ海問題の構図の変化
  3 主要アクターの役割-ASEAN とベトナム・フィリピン
  4 規範の効用と限界
  5 南シナ海問題の展望-複雑化と拡大の継続