高 陽/著 -- コウ,ヨウ -- 勉誠出版(発売) -- 2021.10 -- 913.37

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 913..3/コ021 0116097783 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 説話の東アジア
書名カナ セツワ ノ ヒガシアジア
副書名 『今昔物語集』を中心に
著者 高 陽 /著  
著者カナ コウ,ヨウ
出版地 東京
出版者 勉誠出版(発売)
出版者カナ ベンセイ シュッパン
出版年 2021.10
ページ数 29,433,18p
大きさ 22cm
一般件名 今昔物語 , 中国文学-歴史 , 説話文学
内容紹介 東アジアの漢文諸資料から「今昔物語集」に至るまで、図像資料などともあわせて、その表現過程の変遷を比較検証。説話の源流とその変容・展開を軸に、説話文学の世界を東アジアから読み解く。
NDC分類(9版) 913.37
ISBN 4-585-39004-6
ISBN13桁 978-4-585-39004-6
定価 ¥12000

目次

序章 今昔物語集の東アジア世界はどのように形成されたか
  一 構成-三国観の形成
  二 出典資料-偽経から説草へ
  三 説話世界-東アジアの五台山
第一編 須弥山と天竺の説話世界
  はしがき
第一章 須弥山と天上世界
  はじめに
  一 『日本須弥諸天図』と『法界安立図』
  二 『法界安立図』の中国古典引用
  三 国土観とハーバード本の『日本須弥諸天図』の中華意識
  四 金沢文庫本瑜祇塔図との類似点
  五 仏教須弥山天上地下と中国基層信仰の天上地下
  六 ハーバード本『日本須弥諸天図』にない「須弥山図」-三千大世界と須弥芥子
  結び
第二章 東アジアの須弥山図
  はじめに
  一 四輪と地獄の形象
  二 日宮と月宮について
  三 須弥山頂の図像
  四 建築の図像様式
  五 須弥山の形について
  六 最上部の図像の差違
  七 ハーバード本の龍をめぐる
  結び
第三章 須弥山と芥子
  一 仏教の空間-須弥山から「芥子納須弥」の喩へ
  二 「芥子納須弥」への疑問
  三 「芥子納須弥」の文学表象
第四章 天竺神話のいくさをめぐって
  はじめに
  一 『今昔物語集』の説話から
  二 須弥山をめぐる
  三 阿修羅と帝釈天の住処
  四 阿修羅の身体、日と月
  五 帝釈天と阿修羅の戦いの原因
  六 帝釈天が引き返す理由
  七 阿修羅の逃げ場所
  八 極大と極小の反転
第五章 天竺無熱池の説話と図像
  はじめに
  一 『大唐西域記』の無熱池-四方獣と須弥山図との関連
  二 ハーバード本『日本須弥諸天図』の無熱池
  三 無熱池の東アジアにおける伝播と享受
  四 『玄奘三蔵絵』に描かれた「無熱池」の庭園
  結び
第六章 仏伝の鉢説話考
  一 『釈氏源流』の特徴とその絵の特徴-「四王献鉢」を手がかりに
  二 『釈氏源流』の鉢説話
  三 仏伝の鉢説話
  四 語られる仏伝
  五 難陀教化の資料
  結び
第七章 『大唐西域記』と金沢文庫保管の説草・『西域記伝抄』
  はじめに
  一 『大唐西域記』の中国における研究状況
  二 『大唐西域記』と唱導世界
  三 金沢文庫保管『西域記伝抄』の書誌
  四 『大唐西域記』との本文関係
  五 抄出の方法
  六 書き込みに関して
第八章 『大唐西域記』と金沢文庫保管の『西域伝堪文』
  はじめに
  一 『西域伝堪文』の書誌
  二 見返しの書き込み
  三 序文の引用と注釈
  四 対句への着眼
  五 「事」形式の表題
  六 対話問答の引用
  七 巻五以降の引用をめぐって
第九章 悪龍伝説の旅
  一 『大唐西域記』と日本中世の唱導
  二 『大唐西域記』と『西域記伝抄』
  三 『大唐西域記』と『弁暁説草』1
  四 『大唐西域記』と『弁暁説草』2
  五 弁暁の語りと玄奘の旅
第二編 説話の受容と変容
  はしがき
第一章 『今昔物語集』における「聖」「聖人」の用語意識
  一 聖人の意義と条件
  二 『今昔物語集』における「聖」と「聖人」
  三 『今昔物語集』天竺部における聖人
  四 震旦部における「聖人」説話
  五 本朝部における「聖」と「聖人」説話
  結び
第二章 日本中世の孔子説話
  はじめに
  一 『今昔物語集』の孔子説話
  二 『今昔物語集』の「聖人」の位相と孔子像
  三 『今昔物語集』以後の孔子説話・仏菩薩の化身として
  結び
第三章 『今昔物語集』における僧の天界往還夢説話
  はじめに
  一 夢説話の意義
  二 一つの特殊な往生の夢説話
  三 玄海説話と僧感説話の比較
  四 玄海説話の同文的類話
  五 玄海説話の時間叙述
  六 呂翁説話との比較
  結び
第四章 鳥としての天狗の源流考
  はじめに
  一 鳥としての天狗像の先行研究
  二 『今昔物語集』における天狗譚
  三 『今昔物語集』天狗譚をめぐる先行研究と比較文学からの視点
  四 中国に伝わったインドの天体神話
  五 「天狗」のインドから中国への伝播
  六 中国から日本へ
  七 日本文学に現れる天狗
  結び
第五章 女犯聖人説話考
  はじめに
  一 南方熊楠による研究の検討と補足
  二 道教説話と平安不動信仰展開史の関連
  三 当該説話の同時代性
第六章 后と聖人
  はじめに
  一 天狗になった聖人
  二 鬼になった聖人
  三 菩薩になった聖人
  結び
第七章 説話文学から大衆文学へ
第三編 南方熊楠と説話世界
  はしがき
第一章 南方熊楠の比較説話をめぐる書き込み
  一 問題の所在
  二 熊楠の書き込みの具体相
  二 熊楠の読みの視角
  三 書き込みの意味するもの
第二章 南方熊楠の書き込みに関する研究
  一 問題の所在
  二 南方熊楠『太平広記』における書き込みの様相
  三 書き込みと論文との関連
  四 説話学の課題へ
第三章 南方熊楠と宋代の『夷堅志』
  はじめに
  一 『夷堅志』と熊楠所蔵本
  二 熊楠本『夷堅志』の書き込みの全貌
  三 論考への展開
  四 書き込みの意味するもの
第四章 南方熊楠と『聊斎志異』
  一 研究の経緯
  二 熊楠所蔵の『聊斎志異』-押上中将との関係
  三 熊楠の書き込み
  四 熊楠論考との関係
  結び