浪川 健治/著 -- ナミカワ,ケンジ -- 解放出版社 -- 2021.6 -- 212.1

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 212.1/ミ021 0116005760 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 北の被差別の人々
書名カナ キタ ノ ヒサベツ ノ ヒトビト
副書名 「乞食」と「革師」
著者 浪川 健治 /著  
著者カナ ナミカワ,ケンジ
出版地 大阪
出版者 解放出版社
出版者カナ カイホウ シュッパンシャ
出版年 2021.6
ページ数 354p
大きさ 22cm
一般件名 弘前藩 , 賤民
内容紹介 近世の本州北域における被差別の問題を考察。弘前藩領の被差別集団の支配形態をたどるなかで、西日本で言われるような、穢多・非人というカテゴリーでは把握できない多様な被差別集団の在り様を明らかにする。
NDC分類(9版) 212.1
ISBN 4-7592-4228-7
ISBN13桁 978-4-7592-4228-7
定価 ¥5000

目次

第1章 弘前藩領の「乞食」と「穢多」
  1 「乞食」と「乞食頭」
  2 「穢多」と皮を剝ぐ百姓
  3 城下町の再編と「乞食」集団
  4 「秘系由緒伝」の語る「乞食頭」の由緒
  5 「秘系由緒伝」の歴史性と背景
第2章 18世紀の社会的危機と被差別集団
  1 18世紀の緩やかな社会変化と生まれるリスク
  2 18世紀中期「非人」の救済と統制-寛延飢饉のなかの「乞喰」集団
  3 18世紀後期現実化した重大なリスク天明飢饉-「施行小屋之者共乱妄」
  4 飢饉の18世紀-死者と「乞食」集団
第3章 対外関係の緊張と移動する被差別集団
  1 「外患」の深刻化と軍需品としての皮革生産
  2 軍需品としての皮革-「皮師」(革師)の成立
  3 軍需生産から国産政策へ-「革師」清蔵と秋田「革師」
  4 皮革生産をめぐる二つの論理-「国益」と藩境を越える移動
第4章 18世紀から19世紀へ
  1 死と死穢観の変容-「隱亡」と葬祭業の成立
  2 追放された「乞喰頭」-「革師」の帯刀御免と丁助の焦燥
  3 深まる治安維持体制への組み込み-旅人統制と「乞食」集団
  4 「在廻り」と「無宿者」取り締まり
第5章 藩領を越える皮革の生産と流通
  1 「革師」清作上納金一件の行方-「革師」、そして播磨屋五兵衛
  2 人と馬の天保飢饉
  3 播磨屋五兵衛の誤算-広がる商いの意味するもの
  4 移動する「革師」-秋田久保田「革師」仁左衛門の足跡
  5 「革師」の世界-清作と仁左衛門
第6章 天保飢饉と「乞食」集団
  1 天保期の社会と被差別民-形を変えた「内憂」と「外患」のなかで
  2 「正民」と「人外之者」のあいだ-身分秩序と統制のフィクション
  3 「乞食」をめぐる「死」と「死穢」の乖離-「倒死之者」はどう扱われたのか
  4 天保七年孫太郎の旅-情報収集者としての「乞食」
第7章 箱館開港前後の地域社会と皮革需要
  1 播磨屋五兵衛と「皮方取扱」金木屋源三郎-「津軽表馬皮出入裁許一件」の背景
  2 播磨屋五兵衛をめぐる二重の差別意識-「金木屋日記」にみる他者認識との複合
  3 幕末の軍事強化と皮革需要
  4 「縁談」をめぐる「革師」集団と「正民」
第8章 幕末期の「乞食」集団と社会変容
  1 民衆移動と身分秩序の動揺-「胡乱之者」と「投火」
  2 村方の安全の実現と将来される身分秩序の紊乱
  3 幕末の社会状況と身分秩序-情報収集活動と「風俗」
  4 差別概念の塗り替え-按察使府と「郷村高戸数人口租税書」