北村 陽子/著 -- キタムラ,ヨウコ -- 名古屋大学出版会 -- 2021.2 -- 369.39

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 369.3/キ021 0116094947 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 戦争障害者の社会史
書名カナ センソウ ショウガイシャ ノ シャカイシ
副書名 20世紀ドイツの経験と福祉国家
著者 北村 陽子 /著  
著者カナ キタムラ,ヨウコ
出版地 名古屋
出版者 名古屋大学出版会
出版者カナ ナゴヤ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2021.2
ページ数 7,290,65p
大きさ 22cm
一般件名 傷痍軍人 , 社会福祉-ドイツ , 世界大戦(第二次)
内容紹介 2度にわたる世界大戦の時期にドイツで急増した戦争障害者は、どのようなその後を生きたのか。公的支援や医療の発達、義肢などの発展と、他方での差別や貧困、ナチへの傾倒など多面的な実態を描き、現代福祉の淵源を示す。
NDC分類(9版) 369.39
ISBN 4-8158-1017-7
ISBN13桁 978-4-8158-1017-7
定価 ¥5400

目次

序章 戦争障害者の時代
第Ⅰ部 第一次世界大戦へ
第1章 英雄か「怪物」か
  はじめに
  一 近代以前の表象と支援
  二 国民軍の創設と民間慈善の組織化
  三 統一戦争期の戦争障害者支援-軍事年金法の拡充
  四 第一次世界大戦前の状況-一九〇六年の軍事年金法改正
  おわりに
第2章 「労働による自立」
  はじめに
  一 開戦時の戦争障害者支援
  二 戦争障害者支援の拡充-医療支援
  三 「労働による自立」の貫徹-戦争障害者への就労支援
  四 農村移住
  おわりに
第Ⅱ部 戦間期
第3章 「帰還者」の相互支援
  はじめに
  一 在郷軍人会と「キフホイザー同盟」
  二 ヴァイマル期の除隊者・戦争犠牲者の組織化
  三 ナチ党政権下における「合一」
  おわりに
第4章 「生きた戦争記念碑」
  はじめに
  一 戦争障害者という呼称
  二 誰が「戦争障害者」か?
  三 戦争障害者の男性性
  四 英雄からパリアへ
  おわりに
第5章 「リサイクル」される戦争障害者
  はじめに
  一 戦争障害者支援の統合-全国援護法と軍事援護法
  二 戦争障害者の就労状況
  三 経済危機下の戦争障害者
  おわりに
補論1 盲導犬
  はじめに
  一 戦時下の救護犬
  二 第一次世界大戦下の戦争障害者支援と盲導犬の育成開始
  三 戦争失明者から一般市民の視覚障害者へ
  四 盲導犬に対する社会からのまなざし
  五 ナチ政権下の変容
  六 戦後の再建
  おわりに-「支援器具」としての盲導犬
第Ⅲ部 第二次世界大戦から二つのドイツへ
第6章 「戦争障害者は第一の市民である」
  はじめに
  一 「民族共同体」の一員としての戦争障害者
  二 国防軍援護法の制定
  三 労働力としての戦争障害者-戦時動員の一形態
  四 戦争障害者の自己意識と家族の感情
  おわりに
第7章 「受肉した」敗戦の象徴
  はじめに
  一 瓦礫社会からの出発
  二 戦争犠牲者支援の停止
  三 自主的な戦争障害者支援の展開
  おわりに
第8章 「五つ目の車輪にはならない」
  はじめに
  一 西ドイツにおける国家援護の要求
  二 戦争障害者への就労支援とその功罪
  三 家族のなかの戦争障害者
  おわりに
補論2 戦争記念碑と戦争墓
  はじめに
  一 ドイツにおける近代的な戦争記念碑の発展
  二 第一次世界大戦後の戦争記念碑-ヨーロッパ的な共時性、時代を超えた普遍性
  三 戦没兵士の帰還-戦争墓の設置
  四 「栄誉の碑」設置をめぐる議論
  五 第二次世界大戦後の戦争墓区画の再編
  おわりに-「栄誉の碑」が表象するもの
終章 戦争障害者支援からみえてくるもの