宮島 喬/著 -- ミヤジマ,タカシ -- 東京大学出版会 -- 2021.2 -- 334.41

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 334.4/ミ021 0116012758 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 多文化共生の社会への条件
書名カナ タブンカ キョウセイ ノ シャカイ エノ ジョウケン
副書名 日本とヨーロッパ、移民政策を問いなおす
著者 宮島 喬 /著  
著者カナ ミヤジマ,タカシ
出版地 東京
出版者 東京大学出版会
出版者カナ トウキョウ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2021.2
ページ数 13,315,30p
大きさ 20cm
一般件名 移民・植民 , 外国人(日本在留) , 多文化主義
内容紹介 入管法改正により事実上の外国人労働者受入れを始めてから約30年。ヨーロッパとの比較も用いながらその軌跡をたどり、移民社会としての日本の姿を描き、未来を展望する。
NDC分類(9版) 334.41
ISBN 4-13-050202-3
ISBN13桁 978-4-13-050202-3
定価 ¥3500

目次

序章 現代イミグレーション政策を問う
  「移民国」へしかし“失われた三〇年”?
  人の送出国から人の受入れ国へ
  参照対象としてのヨーロッパ
  「一九九〇年レジーム」とは何だったか
  外国人の受入れ政策に見るナショナリズムとエスノセントリズム
  移民の統合の政策は進められたか
  第二世代の成長と学校教育
  国籍による排除、国籍による包摂-日本とフランス
  統合へ、しかし排除の動きも-日本からみる西欧の移民、難民の問題
1章 日本はどのような外国人労働者受入れ国になったのか
  「移民国」に向けての三〇年
  外国人受入れの「一九九〇年レジーム」
  「研修」の名による労働者受入れ
  人口構造の将来的変容に照らして
  滞日外国人の変化と不変と
  就労外国人一六五万人、その実像
  なぜ「留学生」が労働力なのか
  進む定住化の意味するもの
  正規化または収容という入管政策-どこを目指すのか
2章 日本のイミグレーション政策にみるナショナリズムと血統重視
  ネオナショナリズムと対外意識
  消極的だった国際貢献-一九八〇年代難民受入れをめぐって
  受入れ方法の模索
  包摂するか、外部化するか
  ナショナリズムの反転-日系人労働者への逆風
  ナショナルインタレストに従属する女性移住者の受入れ
  問われる対アジアの意識
  「移民受入れではない」という言説
  日本(人)とのつながりか、国際人権か
3章 外国人/移民の社会的統合に向けて
  社会的統合の視点から
  地方自治体による包摂、NGOの支援
  「日本人-外国人」の二分法を超える
  正規化による統合
  地域生活への参加、社会権の保障
  家族生活の支援
  子どもの教育の支援
  シティズンシップを求める
  結びにかえて-差異と統合
4章 移民第二世代の就学にみる社会的統合と排除
  移民(定住外国人)と社会的統合
  外国人の就学保障の問題点
  「高校に行きたい」、「高校に行かなければならない」
  移民の社会的文化的背景と集団別進学格差
  階層、貧困からみた家族的背景
  高校入試にかかわるポジティヴアクションとその限界
  第二世代の進学格差にみる階層分化の兆し
  結論
5章 教育と言語をめぐる問題についての覚書
  不就学、学習困難、言語問題
  外国人の子どもの言語ポテンシャル
  言語資本、言語ハビトゥスの視点から
  「日本語の指導が必要な児童生徒」をめぐって
  第一言語(母語)の保持と教育
  学習言語の日本語へ
  言語獲得を阻むもの-学びの動機付けを維持するために
  言語指導の場と話者環境
  高校進学と日本語
6章 国籍による包摂と排除
  国際移動する人々と国籍
  国籍および国籍法における近代と現代
  日本における移民マイノリティと国籍
  国籍剝奪、一斉国籍喪失という経験
  変わる移民社会-戦後三〇年のフランス
  生地主義国籍法と移民第二世代
  帰化への抵抗-国籍を得ることの両義性
  国籍の自動付与か、意思の表示か-フランスの争点
  国籍-包摂の具か、排除の具か
7章 ヨーロッパにみる移民の「統合」政策の含意
  移民の統合政策
  多文化主義の後退と統合のアプローチ
  「統合」の政策としての言語教育、市民教育がめざすもの
  「福祉依存移民」批判
  「国民優先」と排外-国民
  移民の二分法と排外
  「反移民」と対抗の力
  差別、そして移民の二層構造
  結語にかえて
8章 移民における失業、貧困、排外の政治
  移民・難民問題とヨーロッパ
  高失業と格差
  民族人種差別と雇用機会
  貧困の諸相
  移民家族の諸タイプとの関連で
  福祉の見直しと移民
  “反移民”の意味するもの
  結びにかえて
9章 移民問題の政治化
  「移民問題」と問題の政治化
  三たびのテロと社会の分断
  移民問題の変遷と論点
  「移民問題」とナショナル・ポピュリストの論理
  ナショナル・ポピュリストの戦略と移民問題
  結びにかえて
補論 移民・移民第二世代のプロフィール
  進む言語文化的統合
  ナショナル・アイデンティティ
  労働市場における位置
  雇用差別の経験
  統合、あるいは排除なのか
10章 多文化共生を考える
  言葉、出会い
  対等であること、違いをみとめること
  文化と理解と
  共生のための平等
  共生へとつなぐ第二世代
  定住外国人の求める共生とは