澤井 真/著 -- サワイ,マコト -- 慶應義塾大学出版会 -- 2020.12 -- 167.8

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
奄美一般 2階閲覧室 167.8/サ020 0211764600 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
奄美一般 1 0 1

資料詳細

タイトル イスラームのアダム
書名カナ イスラーム ノ アダム
副書名 人間をめぐるイスラーム神秘主義の源流
著者 澤井 真 /著  
著者カナ サワイ,マコト
出版地 東京
出版者 慶應義塾大学出版会
出版者カナ ケイオウ ギジュク ダイガク シュッパンカイ
出版年 2020.12
ページ数 242,33p
大きさ 22cm
一般件名 スーフィ , 人間論
内容紹介 ユダヤ・キリスト教にも共通し、イスラームでは最初の預言者でもある<アダム>。その存在をめぐる政治的・思想的解釈に注目しながら、イスラーム神秘主義思想の形成を辿り、宗教学におけるイスラーム研究を批判的に考察する。
NDC分類(9版) 167.8
ISBN 4-7664-2712-7
ISBN13桁 978-4-7664-2712-7
定価 ¥4500

目次

序 宗教研究とイスラーム神秘主義
  一 宗教学はいかにイスラームを理解してきたか
  二 宗教学はイスラームをいかに理解すべきか
  三 スーフィズムからイスラーム神秘主義へ
  四 イスラーム神秘主義における人間探求と「体験主義」
  五 アダムからみた人間
第Ⅰ部 クルアーンの内的な意味を求めて
第一章 解釈学的想像力の場としてのアダム
  一 アダム神話のコンテクスト
  二 クルアーンにおけるアダム神話
  三 ハディースにおけるイスラーム人間論
第二章 アダム神話の追体験
  一 イスラーム神秘主義における神的合一の表象
  二 自己の消滅と神との存続
  三 「無始の永遠」への回帰体験とアダム神話
  四 選良の一性と「原初の契約」
第三章 イスラームの死生観と人間
  一 「原初の契約」における神と人間
  二 タバリーのクルアーン解釈における人間
  三 人間の生と死に関する五つの解釈
第四章 名を与えられたアダム
  一 アダムに授けられた名前
  二 クシャイリーの神秘主義における神名論
  三 『美麗なる神名注釈』における「生を与える者」と「死を与える者」
  四 『神の徴しの精巧さ』における生と死
第Ⅱ部 アダムにならいて
第五章 イブン・アラビー学派における存在的流出論の展開
  一 存在の開けと「自己顕現」概念
  二 初期スーフィーたちの「タジャッリー」概念
  三 イブン・アラビーの「タジャッリー」概念
  四 カーシャーニーの「タジャッリー」概念
  五 『霊感の徒が示唆するところを知らしめる精妙さ』における存在顕現論
第六章 霊的権威としての完全人間
  一 『叡智の台座』における霊的権威の位置
  二 霊的権威としての人間
  三 完全人間論におけるムハンマドの形而上学的基礎づけ
  四 聖者性と人間完成への道
  五 カイサリーの完全人間論におけるカリフ
  六 霊的権威としての聖者
第七章 絶対存在から人間へ
  一 神名の臨在における「アッラー」
  二 存在の開けにおける慈悲
  三 存在の地平における神と人間
  四 完全人間としてのアダムと神名の臨在
第八章 完全人間論の展開
  一 男/女の解消とイスラーム神秘主義
  二 イブン・アラビーの人間観
  三 完全人間の存在論的顕れ
  四 ムハンマドとアダム
  五 人間を創り変える