竹本 洋/著 -- タケモト,ヒロシ -- 名古屋大学出版会 -- 2020.6 -- 150

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 150/タ020 0116094905 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル スミスの倫理
書名カナ スミス ノ リンリ
副書名 『道徳感情論』を読む
著者 竹本 洋 /著  
著者カナ タケモト,ヒロシ
出版地 名古屋
出版者 名古屋大学出版会
出版者カナ ナゴヤ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2020.6
ページ数 7,222,29p
大きさ 22cm
一般件名 道徳感情論
内容紹介 スミス倫理学の真の射程とは。近代における倫理のメカニズムと意義を明瞭に説き、政治・経済・社会のよき運用を支える心理学的な人間学を打ち立てた、もうひとつの主著「道徳感情論」から描き出す。
NDC分類(9版) 150
ISBN 4-8158-0990-4
ISBN13桁 978-4-8158-0990-4
定価 ¥5400

目次

序章 アダム・スミスの倫理学
  一 倫理学の性質
  二 スミス倫理学のテーマ
  三 『道徳感情論』の陰のタイトル
第1章 共感と共生
  一 存在の矛盾と秩序
  二 「道徳的存在」の基礎としての感情と自己利益
  三 共感の二面的性質
  四 共感と支配
  五 認知的共感と文学的想像力
  六 道徳の世界へ
第2章 倫理における「媒介」の問題
  一 公正、公平、情報に精通した「中立的観察者」
  二 コミュニケーションの媒体
  三 中立的観察者の二重性とその分岐
  四 良心の脆弱性
  五 交流と信頼、それを媒介するもの
  六 媒介者のいない悲劇、媒介者の跳梁する悲劇
第3章 「傍観」と世界の分節化
  一 日常としての傍観
  二 「世界」の内部と外部
  三 自然的情念と社会的情念
  四 マルチチュードとアウトサイダー
  五 社会の身分的秩序と秩序からこぼれる人たち
  六 国家と統治体制の安定
  七 人間らしく、男らしく
  八 世界の分節化からの脱出
第4章 実践的倫理としての徳
  一 生存と正義と善
  二 他者の承認と他者からの承認
  三 自己承認と倫理的な生
  四 敵という名の仲間
  五 「称賛に値する徳」の証明不可能性と「卓越しない徳」
第5章 愛と憎悪
  一 親和的情念、敵対的情念、利己的情念と情念の中庸
  二 愛の階梯
  三 債務としての愛、贈与としての同情
  四 祖国愛と「良き国民」の創造
  五 隣国民への友情と人類愛
  六 敵対的情念の社会性と復讐・開戦の四原則
  七 戦争と党派闘争の道徳的意義
  八 愛と憎しみの同時切断
第6章 幸福
  一 聖なる幸福
  二 死者の幸福、死者の不幸
  三 真の幸福、その内実と条件
  四 偽の幸福
  五 完璧な幸福、その幻影の作用
  六 不幸の回避
  七 公共善としてのヒエラルキー的秩序
  八 繁栄と秩序との危うい均衡
終章 未来からの倫理
  一 意図原則と感情の不規則性
  二 リスクと過失
  三 倫理の虚構性と虚構の現実性