大村 敬一/編著 -- オオムラ,ケイイチ -- 放送大学教育振興会 -- 2020.3 -- 389

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 389/オ020 0115905770 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 「人新世」時代の文化人類学
書名カナ ジンシンセイ ジダイ ノ ブンカ ジンルイガク
シリーズ名 放送大学教材
著者 大村 敬一 /編著, 湖中 真哉 /編著  
著者カナ オオムラ,ケイイチ
出版地 東京
出版者 放送大学教育振興会
出版者カナ ホウソウ ダイガク キョウイク シンコウカイ
出版年 2020.3
ページ数 291p
大きさ 21cm
シリーズ名 放送大学教材
シリーズ名カナ ホウソウ ダイガク キョウザイ
一般件名 文化人類学
内容紹介 私達が生きている世界は、グローバル化のもとで人間と自然を同化したり排除や管理・搾取したりしようとする発想が人類を滅ぼしかねない世界である。こうした「人新世」の時代状況における文化人類学の最前線の挑戦を紹介する。
NDC分類(9版) 389
ISBN 4-595-32191-7
ISBN13桁 978-4-595-32191-7
定価 ¥3300

目次

1 「人新世」時代における文化人類学の挑戦
  1.「人新世」時代:岐路に立つ人類
  2.「人新世」時代の問い:「近代」の限界は超えられるか?
  3.「人新世」時代の文化人類学:「自然/人間」の二元論への挑戦
  4.本書の目的と射程
2 人新世とグローバリゼーション
  1.グローバリゼーションの時代
  2.人新世の時代
  3.人新世とグローバリゼーション
3 文化相対主義の悲哀:近代人類学の「文化」の陥穽
  1.「生き方」としての文化:人類の謎を解く鍵
  2.文化相対主義の悲哀:対話の忘却と偽りの相対主義
  3.近代人類学の躓き:本質主義の問題
  4.近代人類学の躓きの石:オリエンタリズムと同一性の政治
4 創造的対話への扉:フィールドワークの現実への回帰
  1.「文化」の息苦しさ:同一性の政治の罠
  2.同一性の政治を超える試み:本質主義批判と先住民運動からの教訓
  3.世界相対主義を目指して:「自然/人間」の二元論を超えるために
  4.創造的対話への扉:フィールドワークの現実への回帰
5 人新世時代のSDGsと貧困の文化
  1.人類と貧困
  2.貧困は文化が原因か?
  3.貧困を乗り越える文化
6 人新世時代のものと人間の存在論
  1.人間と非人間の境界
  2.東アフリカ遊牧民の国内避難民は何を持って避難したか?
  3.人新世時代のものと人間の存在論
7 エイジングの人類学
  1.老いの問題化
  2.老いをめぐる伝統/近代
  3.人新世時代の老年
8 医療とケアの民族誌
  1.医療人類学と生物医学
  2.ケアの境界
  3.現代社会の医療とケア
9 世俗と宗教
  1.世俗化以降の世界における宗教
  2.ものからみる宗教生活
  3.身体と感覚を通した宗教実践
10 現実と虚構のはざまのメディア/知識
  1.ローカルメディアと知識共同体
  2.異文化表象の現実と虚構
  3.現実と虚構
11 世界生成の機械としての文化
  1.出発点:先住民の存在論に「真面目に」寄り添う
  2.イヌイトの存在論をめぐる問題
  3.イヌイトの生業システム:「大地」を生成する制度
  4.世界生成の機械としての文化
12 自然と身体の人類学
  1.自然と身体の人類学
  2.三つの「自然」観
  3.コントロールできないものとしての「自然」
13 イメージと創造性の人類学
  1.「客体化」の内と外-人類学の曖昧な位置
  2.マリノフスキとフラバティ
  3.ルーシュの民族誌映画とその意義
  4.「自然」との関係を民族誌的に考える
14 協働実践としての人新世時代のエスノグラフィー
  1.フィールドワークとエスノグラフィーとは何か
  2.新たなエスノグラフィー的実践の試み
  3.人新世時代のフィールドワークとエスノグラフィー
15 地球と人類の未来
  1.よみがえる真実:もつれ合う人類と地球
  2.「進歩」の夢から醒めて:過剰な他者の創造性
  3.他者との創造的対話:命懸けの実験としての文化
  4.地球と人類の未来:他者との命懸けの対話が拓く世界