志村 真幸/著 -- シムラ,マサキ -- 慶應義塾大学出版会 -- 2020.2 -- 289.1

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 289/ミ020 0115829152 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 南方熊楠のロンドン
書名カナ ミナカタ クマグス ノ ロンドン
副書名 国際学術雑誌と近代科学の進歩
著者 志村 真幸 /著  
著者カナ シムラ,マサキ
出版地 東京
出版者 慶應義塾大学出版会
出版者カナ ケイオウ ギジュク ダイガク シュッパンカイ
出版年 2020.2
ページ数 280,6p
大きさ 22cm
内容紹介 19世紀末、ロンドンに留学し、世界各国の辞書や事典を渉猟し、学問的研鑽を積んだ南方熊楠。国際学術誌に376篇もの英文論考を寄稿し、東洋からの知見の提供によって近代科学の発展を支えた熊楠の営為を捉え直す。
NDC分類(9版) 289.1
ISBN 4-7664-2650-2
ISBN13桁 978-4-7664-2650-2
定価 ¥4000

目次

序章 雑誌の国の熊楠
  1 膨大で手つかずの英文論文
  2 英文論文から見えてくるもの
  3 これまでの研究
  4 研究者なのか、インフォーマントなのか
  5 アマチュアとプロの学問空間
  6 雑誌という世界
第Ⅰ部 『ネイチャー』
第1章 ロンドンでの二つの「転換」
  1 研究のスタート
  2 植物学との出会い
  3 アメリカ時代の植物学
  4 ロンドンでの植物学
  5 大英博物館へ
  6 書籍の収集
  おわりに
第2章 「東洋の星座」に秘められた戦略
  1 『ネイチャー』における熊楠の位置づけ
  2 「東洋の星座」の伝説
  3 『ネイチャー』と熊楠
  4 『ネイチャー』の誌面構成
  5 自由で開放的な議論のネットワーク
  6 『ネイチャー』における天文学
  おわりに
第3章 一九世紀末の『ネイチャー』を読む
  1 『ネイチャー』第四八巻
  2 『ネイチャー』第四八巻の投稿欄
  3 質疑応答と議論
  4 熊楠の論文における応答関係
  おわりに
第4章 東洋への関心
  1 「動物の保護色に関する中国人の先駆的観察」
  2 『ネイチャー』における東洋
  3 日本への関心
  4 インド、中国への関心
  5 初期日本人の投稿
  6 インドのカンハイヤラル
  おわりに
第5章 東洋の情報提供者から世界の探求者へ
  1 「東洋の専門家」からの変化
  2 「マンドレイク」
  3 ロスマ論争とシュレーゲル
  4 比較文化の時代
  5 熊楠の東西比較
第6章 『ネイチャー』からの撤退
  1 熊楠の帰国と、帰国後の投稿
  2 那智隠棲期以降
  3 最後の投稿「古代の開頭手術」
  4 熊楠にとっての『ネイチャー』
第Ⅱ部 『ノーツ・アンド・クエリーズ』
第7章 熊楠と『ノーツ・アンド・クエリーズ』
  1 熊楠と『N&Q』
  2 『N&Q』への初投稿
  3 「神跡考」ほか
第8章 質疑応答するアマチュア知識人たち
  1 『N&Q』の創刊
  2 誌面構成と投稿者たち
  3 世界各地に広がった『N&Q』
  4 熊楠の投稿
  5 『N&Q』と日本民俗学の創始
  おわりに
第9章 辞書の黄金時代
  1 大辞書、大事典の誕生
  2 オビチュアリ
  3 『オクスフォード英語大辞典』
  4 マレーと『N&Q』
  5 『N&Q』投稿者と『OED』
  6 『イギリス人名事典』と『エンサイクロペディア・ブリタニカ』
  7 大辞書、大事典の世界から見えてくるもの
第10章 『ノーツ・アンド・クエリーズ』的空間の世界展開
  1 『フラヘン・エン・メデデーリンゲン』
  2 熊楠への寄稿依頼
  3 「妻の腹に羊を描いた男」
  4 『フラヘン』と『N&Q』
  5 『N&Q』から派生した雑誌群
  おわりに
第11章 熊楠は『ノーツ・アンド・クエリーズ』をいかに利用したか
  1 『N&Q』におけるクエリー
  2 熊楠のクエリー
  3 熊楠へのリプライ
  4 邦文論文との関係
  5 リプライの邦文論文への利用
  おわりに
第12章 熊楠の西洋世界への貢献
  1 『N&Q』におけるクエリーの位置づけ
  2 ダグラス・オーウェンと「丸」
  3 ポストゲイト「戦争における野生動物の使用」
  4 アッカーマン『ポピュラー・ファラシーズ』
  おわりに
終章 国際的知的空間における熊楠の役割と価値
  1 熊楠の英文論文
  2 アマチュアが支えたイギリスの科学
  3 週刊誌と科学の進歩
  4 雑誌と科学
  5 熊楠が国際学術空間ではたした役割
  6 研究者とインフォーマント
  7 英文論文から見える熊楠像
  8 熊楠の論文の目的