長島 有里枝/著 -- ナガシマ,ユリエ -- 大福書林 -- 2020.1 -- 740.21

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 740.2/ナ020 0115876112 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ
書名カナ ボクラ ノ オンナノコ シャシン カラ ワタシタチ ノ ガーリー フォト エ
著者 長島 有里枝 /著  
著者カナ ナガシマ,ユリエ
出版地 東京
出版者 大福書林
出版者カナ ダイフク ショリン
出版年 2020.1
ページ数 19,379,8p
大きさ 20cm
一般件名 写真-日本 , 女性問題
内容紹介 1990年代に若い女性アーチストを中心として生まれた写真の潮流「女の子写真」。木村伊兵衛写真賞受賞作家自らが、社会的構築主義の手法を参照しながらそれがどのような潮流 ムーブメントであったかを再検討する。
NDC分類(9版) 740.21
ISBN 4-908465-11-6
ISBN13桁 978-4-908465-11-6
定価 ¥3300

目次

序章 当事者から、異議を申し立てます。
  1 ジェンダー規定的な写真カテゴリーはどのように成立可能なのか
  2 本書が依拠する分析の方法
  3 ジェンダー、セックス、性差について
  4 資料選定の方法と、各章の構成
1章 「女の子写真」を振り返る
  1 はじめに
  2 飯沢耕太郎の「女の子写真」論
  3 近年の文献にみる「女の子写真」言説
  4 「女の子写真」言説の“自明性”を疑う
2章 未熟さと処女性
  1 一九九〇年代は「『女の子写真』の時代」なのか
  2 木村伊兵衛写真賞選評にみる「女性写真家」の言説
  3 男性誌が生み出す「女性写真家」像
3章 レベル・ガールズ、革命のきざし
  1 プレ「女の子写真」期における女性写真家の言説
  2 若くて、女性で、現役美大生
  3 「撮る側」と「撮られる側」の権力関係を攪乱する
  4 「セルフヌード」の誕生
  5 定まらない「若手女性写真家」像
  6 「大人」を喜ばせるためじゃない
  7 わたしのカメラはペニスじゃない
  8 “理解ある擁護者”になりたい「男性」論客たち
4章 「僕ら」のアイコン、ヒロミックスの言説
  1 ヒロミックスと「女の子写真」が変える、女性写真家の言説
  2 ヒロミックスの登場
  3 混同される「写真」と「写真家」
  4 ヒロミックスは誰のもの?
  5 「女の子」を所有しようとする男性論客の「コンプレックス」
  6 “わたし”に引き寄せる、林央子の語り
  7 飯沢耕太郎の「少女環境と写真の現在」
  8 「女の子たち」への先入観と偏見に満ちたまなざし
  9 「ヒロミックスが好き」特集の反響
5章 「女の子写真」とミソジニー
  1 ジェンダー/セックス/セクシュアリティの混同
  2 「女の子写真」の言説に抗う当事者たちの語り
  3 「女の子写真」言説の影響力
  4 「僕ら」に抗う「ガーリー」の言説
  5 「もちあげもてはやす」という抑圧
  6 現代美術の文脈における「女の子写真」言説
  7 女性誌の写真特集にみる「女の子写真」への抵抗
6章 ガーリーフォトと木村伊兵衛写真賞
  1 「女の子写真」からガーリーフォトへ
  2 「女の子」の言説に対する批評性の欠如
  3 「私」における性差、歴史的差異への無関心
  4 「女の子写真」言説への反論
  5 一人歩きする「女の子写真」
  6 カテゴリー名を変えても解決しないこと
7章 なぜ「女の子写真」ではいけないのか
  1 『「女の子写真」の時代』における「女の子写真」の言説
  2 言説“以前”の領域に押しやられる「女性アーティスト」論
  3 《女性原理》と《男性原理》
  4 宮迫の理論における問題点
8章 「ヘアヌード」写真ブームへの異議申し立て
  1 「女の子写真」の論客が語らなかった二つの背景
  2 ヘアヌード写真ブームとはなんだったのか
  3 「ヘアヌード」に対する女性誌の反応
  4 男性写真家の“闘争”に利用される女性の身体
  5 女性たちにとっての「ヘアヌード」写真ブーム
9章 ガーリーフォト、新しいフェミニズム
  1 「ガーリーフォト」と第三波フェミニズム
  2 林央子と松谷創一郎の「ガーリー」、「ガーリーフォト」論
  3 ガーリー・カルチャーと「乙女」文化
  4 第三波フェミニズム
  5 “every girl is a riot grrrl”(すべての女の子はライオット・ガール)
  6 ライオット・ガールの女性的表象とメディアイメージ
10章 自分のために「声」をあげる