尾西 康充/著 -- オニシ,ヤスミツ -- 大月書店 -- 2019.11 -- 910.29

※所蔵欄の「帯出区分」が「貸出禁止」のものや、「状態」が「在架」のものは予約できません。

※奄美図書館からの取り寄せは、システムの関係上、来館しての手続きが必要です。

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 910.2/メ019 0115823353 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 沖縄 記憶と告発の文学
書名カナ オキナワ キオク ト コクハツ ノ ブンガク
副書名 目取真俊の描く支配と暴力
著者 尾西 康充 /著  
著者カナ オニシ,ヤスミツ
出版地 東京
出版者 大月書店
出版者カナ オオツキ ショテン
出版年 2019.11
ページ数 311p
大きさ 20cm
一般件名 琉球文学
内容紹介 基地反対闘争の最前線に身を置き続ける直木賞作家・目取真俊は、小説の中では本土の欺瞞を撃ち、沖縄の内なる暴力を告発してきた。その作品群と向き合いながら、本土と沖縄の関係を問い直そうとする批評集。
NDC分類(9版) 910.29
ISBN 4-272-61239-0
ISBN13桁 978-4-272-61239-0
定価 ¥2600

目次

第1章 《知る》ことと《語る》ことの倫理
  1 「基地引き取り-県外移設」論
  2 マイケル・R・マラス「ホロコーストの使用と誤用」
  3 《声》を奪われたと感じた生存者
  4 文学作品に描かれる《生》と《死》の様相
第2章 「風音」
  第1節 戦争の犠牲者をめぐる表象のポリティクス
  1 沖縄戦の記憶を継承するために
  2 痛哭する死の絶対性
  3 共同体への違和感
  4 《声なき声》そして《音》
  5 垂直方向に屹立する倫理的志向
  6 死を痛哭する文学
  第2節 戦争の記憶をめぐる《共同体の語り》と《個人の語り》の葛藤
  1 特攻隊員の遺体
第3章 「水滴」
  第1節 ウチナーグチとヤマトゥグチをまたぐ
  1 差異の抗争の場における権力関係
  2 過去の記憶の回帰
  3 「イシミネよ、赦してとらせ…」
  4 ヤマトゥグチの身体化と植民地主義のまなざしの内面化
  5 どちらの言葉からもはみ出した残余
  第2節 地域社会における支配と言葉
  1 「虚偽の言葉の繭」
  2 《事後性Nachträglichkeit》
第4章 「魂込め」
  1 ラジオ体操が儀式として成立するメカニズム
  2 「魂を落とす」子ども
  3 照屋忠英の虐殺
  4 《噓物言い》と《post-truth》
第5章 「眼の奥の森」
  1 米兵による少女暴行事件
  2 沖縄戦と慰安所
  3 アメリカに対する恐怖と追従
  4 アダンの茂みの森と《黒い太陽》
  5 「島の青年達もアメリカー達とまったく同じ」
  6 《赦す》と《赦さない》、そして《赦せない》
  <付論>「強靱な意志をもって人間の悪を裁きに」没後五〇年 フリッツ・バウアー
第6章 「群蝶の木」
  1 軍慰安婦(Military Sexual Slaves)
  2 共同体の過去の記憶を呼び覚ます媼
  3 性の二重基準による女性の分断
  4 「今帰仁村の戦時状況」
  5 「ゴゼイ、ゴゼイよ。何を悔いる必要のあるか」
第7章 「虹の鳥」
  1 《共依存》の心理傾向
  2 「二重の隷属」
  3 「虹色の鳥」の刺青
  4 ドストエフスキー『悪霊』
第8章 霜多正次「虜囚の哭」
  1 個人の判断を超える「厳粛な事態」
  2 沖縄方言論争
  3 虜囚体験
  4 隔絶された集団の心理
第9章 霜多正次「沖縄島」
  1 全体小説の構想
  2 「個人の意志」と「軍隊の意志」
  3 平良松介
  4 翁長亀吉
第10章 大城立裕「棒兵隊」と大城貞俊「K共同墓地死亡者名簿」
  1 川村湊編『現代沖縄文学作品選』
  2 大城立裕「棒兵隊」
  3 大城貞俊「K共同墓地死亡者名簿」
  4 「スパイ」と共同体意識
第11章 又吉栄喜「ギンネム屋敷」
  1 韓国人慰霊塔
  2 「戦争後遺症」を抱えた人間の精神の暗闇
  3 同族意識
  4 戦争の記憶
  5 差別の不定形な構造
第12章 真藤順丈「宝島」
  1 戦果アギヤー
  2 戦後沖縄社会史
  3 いくさ世
  4 『ウンタマギルー』