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今井 秀和/著 -- イマイ,ヒデカズ -- 白澤社 -- 2019.10 -- 388.1

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 388.1/イ019 0115809717 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 異世界と転生の江戸
書名カナ イセカイ ト テンセイ ノ エド
副書名 平田篤胤と松浦静山
著者 今井 秀和 /著  
著者カナ イマイ,ヒデカズ
出版地 東京
出版者 白澤社
出版者カナ ハクタクシャ
出版年 2019.10
ページ数 237p
大きさ 19cm
一般件名 怪異
内容紹介 江戸後期の文政年間、天狗にさらわれて異世界を見た少年や、自分は他人の生まれ変わりだという少年が現れた。平田篤胤と松浦静山、2人をとりまく江戸知識人のネットワークに着目し、彼らの怪異への関心の文脈を明らかにする。
NDC分類(9版) 388.1
ISBN 4-7684-7977-3
ISBN13桁 978-4-7684-7977-3
定価 ¥2500

目次

第一章 「仙境」とは何か-江戸の「異世界」調査録
  一 天狗にさらわれた少年たち
  二 江戸の異世界
  三 『仙境異聞』のテキスト構成
  三 「仙境」とは何か
  四 「仙境」とはどこか
第二章 『仙境異聞』と和漢の文献知識-寅吉の語りを構成するもの
  一 信頼できない語り手
  二 寅吉の語りと和漢の文献知識
  三 神誘いの発端と費長房の説話
  四 『仙境異聞』と『事実証談』
  五 鉄を食う獣の来歴
  六 「千山鯉」と動植物にまつわる俗説
  七 外法箱と『龍宮船』
  八 篤胤の聞き取り、寅吉の聞き取り
第三章 『仙境異聞』と仏教-寅吉の出家を軸に
  一 平田篤胤と仏教
  二 文政三年の篤胤-『印度蔵志』の起筆と『仙境異聞』の発端
  三 仙童寅吉の修行時代-杉山僧正に師事する
  四 仏教知識をめぐるジレンマ
  五 寅吉と出家
第四章 『勝五郎再生記聞』と日本人の転生観
  一 勝五郎の転生
  二 「死と再生」の想像力
  三 『勝五郎再生記聞』と仏教的転生観の否定
  四 語る勝五郎、語らぬ藤蔵
第五章 流転する語りと聞き取り-『勝五郎再生記聞』における「聞き書き」
  一 問題の所在
  二 日野市「勝五郎調査団」の活動
  三 聞き方、書き取り方-知識人たちの態度
  四 赤毛犬「とち蔵」の「転生」
  五 語り方、聞き方-勝五郎の姿勢、大人たちの態度
  六 総体としての<怪異>をめぐって
第六章 「口寄せ」と勝五郎の前世語り-憑依と転生の分水嶺
  一 平田篤胤の死後観
  二 篤胤と東北の民俗知識
  三 口寄せと前世語り
  四 「こんな晩」は憑依か転生か
  五 前世、来世と口寄せ
第七章 「幽冥の談」を言う者-松浦静山の<怪異>への態度
  一 「幽冥の談を云者」
  二 荻野梅塢と仙童寅吉の論争
  三 荻野梅塢とは何者か
  四 篤胤のサロン、静山のサロン
  五 <怪異>への態度
  六 政治的バイアスと<怪異>
第八章 松浦静山の怪異観
  一 静山の「夜話」
  二 フィクションとノンフィクションの間で
  三 「異獣」をめぐる風説
  四 信心と合理性
  五 静山の体験した怪異(一)狸の馬鹿囃子
  六 静山の体験した怪異(二)身近な者の幽霊
  七 『甲子夜話』における松浦静山の視野
第九章 松浦静山と平田篤胤-その差異と接点
  一 屋代弘賢と篤胤周辺の知識人たち
  二 篤胤追放と異世界創作
  三 警戒された「奇男子」篤胤
  四 天狗にさらわれた大人-篤胤を忌避する静山
  五 媒介としての荻野梅塢
  六 赤い髪の人魚の目撃談
終章 異世界と転生の江戸
  一 西洋という「異世界」
  二 河童の卵-静山の合理性
  三 それぞれのスタンス
  四 <怪異>の肯定、否定、グレーゾーン
  五 <怪異>をめぐる知識人の力学