李 承俊/著 -- イ,スンジュン -- 青弓社 -- 2019.9 -- 210.75

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 210.7/イ019 0115798613 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 疎開体験の戦後文化史
書名カナ ソカイ タイケン ノ センゴ ブンカシ
副書名 帰ラレマセン、勝ツマデハ
著者 李 承俊 /著  
著者カナ イ,スンジュン
出版地 東京
出版者 青弓社
出版者カナ セイキュウシャ
出版年 2019.9
ページ数 311p
大きさ 20cm
一般件名 太平洋戦争(1941〜1945) , 学童疎開
内容紹介 避難ではなく疎開と呼ばれた銃後の人口移動政策。敗戦後の文学はそれをどのように語り、位置付けてきたか。柳田国男、太宰治、「内向の世代」のテクストや映画を糸口に、銃後の記憶を抱え戦後を生きた人々の思いを照らし出す。
NDC分類(9版) 210.75
ISBN 4-7872-2084-4
ISBN13桁 978-4-7872-2084-4
定価 ¥3600

目次

序章 いま、疎開を考えることは
  1 疎開って何?
  2 二〇一〇年代、戦闘なき戦争映画
  3 疎開体験をさかのぼる
第1部 戦争を体験する疎開
第1章 「昭和の楠公父子」になるために
  1 急遽断行される疎開
  2 「学童疎開問答」と「桜井駅の別れ」
  3 受け継がれる「志」
  4 七生報国の「本義」
  5 学童集団疎開の「本義」
第2章 もう一度、空襲と疎開を
  1 空襲の「証言」、疎開の「証言」
  2 戦争体験としての空襲体験
  3 空襲から疎開へ
  4 戦争体験としての疎開体験は?
  5 体験の捉え方の相違
  6 あってはならない相違
  7 一元化の欲望
第3章 戦中派と戦後派のはざまで
  1 かつて疎開派があった
  2 疎開派が立ち上がる
  3 疎開派が走りだす
  4 疎開派がつまずく
  5 疎開派を引き上げる
第2部 戦争を体験しない疎開
第4章 悔恨ではなく、内向する世代の疎開
  1 「悔恨共同体」と「内向の世代」
  2 失敗から定位される「内向」
  3 「自己の空位」に触れ合う労働実験
  4 「内向」と「世代」の交差
  5 「自己の空位」と対決して
  6 「自己批判」を相対化する「自己」
第5章 「不確かな私」のために召喚される疎開体験
  1 「北の河」と他者の死
  2 疎開派か、「内向の世代」か
  3 「内向の世代」文学の「北の河」
  4 戦争体験と「わだつみの声のない世代」
  5 「私」の疎開体験を凝視する
第6章 疎開体験者の特別な「一証言」
  1 想像力を動かす余地がない小説
  2 加害者を抱き締めて
  3 被害者の「一証言」
  4 現代につなげる
  5 一個人の体験の重み
  6 いまに、未来に想像力を
第3部 <田舎と都会>をさまよう疎開
第7章 暴き出される疎開と田舎
  1 社会派作家の文法
  2 報道される戦争と疎開
  3 記録される疎開/記録されない疎開
  4 石川達三の「歴史」と「記録性」
  5 疎開から田舎の「真実」を暴き出す
  6 <田舎と都会>を考える
第8章 東京がら疎開すて来だ「津軽人」が言ってまった…
  1 太宰治の「疎開文学」
  2 発見される出自、「津軽人」
  3 旅人ではなく疎開者として
  4 疎開体験の語りにくさ
  5 田舎ありきの都会/都会ありきの田舎
第9章 疎開を読み替える
  1 二〇一〇年代の疎開の記憶、その所在は?
  2 われらの戦争体験、子どもの戦争体験
  3 われらの出会い、<田舎と都会>の出合い
  4 私と戦争、私と田舎