田中 祐子/著 -- タナカ,ユウコ -- 昭和堂 -- 2019.3 -- 930.268

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 930.2/ス019 0115732489 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 公共的知識人の誕生
書名カナ コウキョウテキ チシキジン ノ タンジョウ
副書名 スウィフトとその時代
著者 田中 祐子 /著  
著者カナ タナカ,ユウコ
出版地 京都
出版者 昭和堂
出版者カナ ショウワドウ
出版年 2019.3
ページ数 8,428,18p
大きさ 22cm
一般件名 ガリヴァー旅行記
内容紹介 時代精神の腐敗を憂い、ブリテンの政争・金権・頽廃を告発したスウィフト。彼の政治経済思想に踏み込み、その社会思想を歴史の多様な文脈のなかで読み解き、代表作「ガリヴァー旅行記」の新解釈を試みる。
NDC分類(9版) 930.268
ISBN 4-8122-1820-4
ISBN13桁 978-4-8122-1820-4
定価 ¥6000

目次

序章 公共的知識人としてのスウィフト
  第1節 『ガリヴァー旅行記』の批評史
  第2節 スウィフトの時代背景
  第3節 スウィフトの思想と行動
  第4節 カントリー派としてのスウィフト
  第5節 アイルランドからの視点
第Ⅰ部 思想形成と論壇デビュー(一六六七-一七〇九年)
第1章 スウィフトの出自と自己形成
  第1節 若きスウィフトの時代
  第2節 王政復古、チャールズ二世、審査律
  第3節 スウィフトの出自と修学時代
  第4節 反動政治、排斥危機から名誉革命へ
第2章 ムア・パークの日々
  第1節 ウィリアム・テンプル卿との出会い
  第2節 思想家テンプル
  第3節 アイルランドへの赴任
  第4節 テンプルとの別れ
第3章 ホイッグとしての論壇デビュー
  第1節 『アテネとローマにおける貴族と平民の不和抗争』(一七〇一年)
  第2節 『アテネとローマにおける貴族と平民の不和抗争』の歴史的文脈
第4章 作家活動の開始
  第1節 市民的公共性の形成
  第2節 『桶物語』における腐敗批判
  第3節 『書物合戦』における古代・近代論争
第Ⅱ部 公共的知識人(一七一〇-一七二六年)
第5章 アン女王時代の政治活助と思想
  第1節 オーガスタン時代とは何か
  第2節 スウィフトの宗教思想
  第3節 理神論批判
  第4節 『ビッカースタフ文書』とサッシェヴェレル事件
  第5節 ハーリー、ボリングブルックと共に
第6章 トーリーの政論家として
  第1節 アディソン、スティールとの交流
  第2節 ロバート・ハーリー、オックスフォード伯
  第3節 さまざまな論考
  第4節 文人・知識人との交流と論争
  第5節 第二代アーガイル公爵
第7章 首席司祭スウィフトとアイルランド問題
  第1節 アイルランドへの定着
  第2節 ウッドの半ペニーと『ドレイピア書簡』
  第3節 戦いの続き
  第4節 アイルランドの愛国者
第8章 スウィフトはジャコバイトか
  第1節 ハノーヴァー王位継承とステュアート家の没落
  第2節 ボリングブルックの思想と行動
  第3節 スウィフト、ボリングブルック、ヴォルテール
  第4節 ハーリーおよびボリングブルックとの決別
第9章 ウォルポールとスウィフト
  第1節 モダン・ホイッグ、ウォルポールの登場
  第2節 ウォルポールの政治経済政策
  第3節 スウィフトの金融階級批判
  第4節 マンデヴィルとスウィフト
第Ⅲ部 『ガリヴァー旅行記』とその後(一七二七-一七四五年)
第10章 政治経済の風刺家としてのスウィフト
  第1節 経済と宗教、商業と徳の対立
  第2節 共和主義とキリスト教
  第3節 スウィフトの良心と『ドレイピア書簡』再論
  第4節 スウィフトが記した南海泡沫事件
第11章 『ガリヴァー旅行記』における政治的徳
  第1節 ヤフーに示された社会の腐敗
  第2節 ガリヴァーによるイングランドの現状の説明
  第3節 徳すなわち理性
  第4節 貨幣利害と植民地拡大主義
第12章 ヤフーとは何か
  第1節 フウイヌムの集権国家
  第2節 近代のイングランドから来たヤフー
  第3節 ヤフーをめぐるイメージ
  第4節 ヤフーと野人とアイルランド人のイメージ
  第5節 諸刃の剣となるヤフー
第13章 『ガリヴァー旅行記』における財政金融制度批判
  第1節 『ガリヴァー旅行記』における経済問題
  第2節 財政金融革命とスウィフトの風刺
  第3節 ラピュタにみる財政金融革命の衝撃
  第4節 ブロブディンナグという国家モデルにみる金融体制批判
第14章 『ガリヴァー旅行記』における語り/騙りと信用経済
  第1節 小人の国リリパットと、騙されるガリヴァー
  第2節 ブロブディンナグにおけるガリヴァーの愛国的発言と偽証
  第3節 「ありもしないこと」が経済に果たした影響の大きさ
  第4節 結論
終章 奴婢訓と晩年のスウィフト