松井 剛/著 -- マツイ,タケシ -- 有斐閣 -- 2019.3 -- 726.101

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 726.1/マ019 0115946212 一般図書   在架
奄美一般 2階閲覧室 726.1/マ019 0211685854 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1
奄美一般 1 0 1

資料詳細

タイトル アメリカに日本のマンガを輸出する
書名カナ アメリカ ニ ニホン ノ マンガ オ ユシュツ スル
副書名 ポップカルチャーのグローバル・マーケティング
著者 松井 剛 /著  
著者カナ マツイ,タケシ
出版地 東京
出版者 有斐閣
出版者カナ ユウヒカク
出版年 2019.3
ページ数 9,275p
大きさ 22cm
一般件名 漫画 , 国際マーケティング
内容紹介 ポップカルチャーを海外に輸出する際に生じる文化的障壁をどのように克服すべきなのか。アメリカにおいて日本産マンガがどのように提供されて受容されてきたのかを、主に現地出版社の行動に着目して分析する。
NDC分類(9版) 726.101
ISBN 4-641-16524-3
ISBN13桁 978-4-641-16524-3
定価 ¥2600

目次

第1章 背景
  1 問題の所在
  2 「クール・ジャパン」という狂騒
  3 本書の鍵概念:異文化ゲートキーパーとスティグマ
  4 現地出版社のマーケティング努力:発見事実のまとめ
  5 本書の構成
第2章 理論
  1 ゲートキーパー:文化生産論における中核概念
  2 スティグマ:ポップカルチャーに対するステレオタイプ
  3 文化製品のグローバル・マーケティングに関する既存研究
  4 まとめ:社会学概念のグローバル・マーケティング現象への適用
第3章 調査
  1 異なるデータの組み合わせ
  2 アメリカ人の目から見た日本産マンガの4つの特徴と年齢レーティング
  3 マンガ市場発展の概略:4つの時期
第4章 前史
  1 フレッド・パッテンによるカトゥーン/ファンタジー・オーガニゼーションの設立
  2 平和運動としての『はだしのゲン』翻訳プロジェクトの挫折
  3 マンガを受け入れる素地の形成
  4 フランク・ミラーの『子連れ狼』との出会い
  5 フレデリック・L.ショット『マンガ!マンガ!:日本のコミックスの世界』出版
  6 まとめ:異文化ゲートキーパーの未成立
第5章 黎明
  1 ビズコミュニケーションズの創業
  2 アメコミスタイルのマンガ出版:マンガの現地適応化
  3 アメコミらしい作品の出版と『らんま1/2』のヒット
  4 青年マンガ誌『パルプ』
  5 ポケモン・ブームと『ショウネン・ジャンプ』の創刊
  6 まとめ:「共同制作」と「探索・選択」をする異文化ゲートキーパー
第6章 成長
  1 トウキョウポップ:マンガの標準化と低価格化
  2 ビズメディアの設立
  3 ビズとトウキョウポップの競争を通じた市場成長
  4 さらなる新規参入
  5 まとめ:「テイストメイキング」をする異文化ゲートキーパー
第7章 停滞
  1 脆弱な顧客基盤
  2 ボーダーズの破綻とトウキョウポップの撤退
  3 スキャンレーション:違法アップロード
  4 有力出版社によるアメリカ進出:講談社とKADOKAWA
  5 電子出版への取り組み:ジェイマンガとクランチロール
  6 まとめ:「探索・選択」をせずに「テイストメイキング」をするビジネスモデルの可能性
第8章 障壁
  1 スティグマがもたらす文化規範とステレオタイプ
  2 文化規範に関するスティグマ管理(1):年齢レーティング
  3 文化規範に関するスティグマ管理(2):内容修正
  4 ジェンダー・ステレオタイプに関するスティグマ管理
  5 まとめ:3つのスティグマ管理
第9章 比較
  1 調査の概要およびフランス市場の概要
  2 アニメが切り開いたフランス市場:伝説的番組『クラブ・ドロテ』
  3 フランス人による市場創造
  4 後発出版社の参入:日本語ネイティブの編集者による目利き
  5 日本人の登場:ビズメディア・ヨーロッパによるカゼの買収
  6 まとめ:性暴力表現への寛容さと多様なマンガの受容
第10章 議論
  1 発見事実のまとめ
  2 理論的意義:異文化ゲートキーパーの存在意義
  3 実務的意義から見た本書の結論:異文化ゲートキーパーに求められる能力
  4 おわりに:本書の貢献と今後の課題