馬部 隆弘/著 -- バベ,タカヒロ -- 勉誠出版 -- 2019.2 -- 216.3

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 216.3/ハ019 0115679540 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 由緒・偽文書と地域社会
書名カナ ユイショ ギモンジョ ト チイキ シャカイ
副書名 北河内を中心に
著者 馬部 隆弘 /著  
著者カナ バベ,タカヒロ
出版地 東京
出版者 勉誠出版
出版者カナ ベンセイ シュッパン
出版年 2019.2
ページ数 11,711,24p
大きさ 22cm
一般件名 枚方市-歴史
内容紹介 史的シンボルが群立し、「椿井文書」なる偽文書が地域の由緒に大きく関わる北河内地域を中心に、偽文書や由緒書の生成・流布の過程を解明。戦国期に寺内町を次々と生み出した地域秩序を明らかにし、地域史の再構築をはかる。
NDC分類(9版) 216.3
ISBN 4-585-22231-6
ISBN13桁 978-4-585-22231-6
定価 ¥11000

目次

序章 問題の所在と本書の構成
  一 筆者の研究の歩み
  二 本書の研究姿勢
  三 本書の課題
  四 本書の構成
第一部 由緒の形成過程と偽文書
第一章 津田山の山論と三之宮神社文書
  はじめに
  一 三之宮神社の由緒
  二 土豪の由緒
  三 氷室の由緒
  おわりに
第二章 城郭由緒の形成と山論
  はじめに
  一 津田地域の概要
  二 津田氏由緒の創出とその展開
  三 戦国期津田地域の特質
  四 津田氏と津田城の実態
  おわりに
第三章 交野天神社の祭祀構造と樟葉宮伝承地
  はじめに
  一 交野天神社の由緒とその変遷
  二 前近代における交野天神社と貴船神社の関係
  三 明治期における由緒の変転
  むすびにかえて-その後の展開-
補論 「交野天神縁起」について
第四章 茄子作の村落秩序と偽文書
  はじめに
  一 端野家文書の分類
  二 賢浄による偽文書創作の開始
  三 浄玄による賢浄の継承
  四 茄子作村の村落秩序とその変容
  五 端野熊吉による第三の偽作
  六 改竄された系譜と実際の系譜
  七 端野熊吉の修史事業と啓蒙活動
  八 その後の修史事業における対応
第五章 蝦夷の首長アテルイと枚方市
  はじめに
  一 アテルイ処刑地宇山説と「首塚」の課題
  二 禁野交野について
  おわりに
  付論1 石碑の建立をめぐって
  付論2 石碑建立後の動向と「首塚」の造成
第二部 椿井文書の創作と展開
第一章 椿井文書の基礎的考察
  はじめに
  一 研究史上の椿井文書
  二 『五畿内志』と椿井文書
  三 南山郷士関係の椿井文書
  四 椿井文書の作成過程
  五 椿井文書がもたらした影響
  おわりに
第二章 椿井政隆による偽文書創作活動の展開
  はじめに
  一 「興福寺官務牒疏」にみる椿井政隆の活動範囲
  二 河内国石川郡太子村の叡福寺
  三 近江国伊香郡柳ケ瀬村の柳ケ瀬家
  四 面的にみた椿井政隆の行動パターン
  おわりに
第三章 椿井文書が受容される理由
  はじめに
  一 作成の実態
  二 伝播の二系統
  三 歴史学の対応
  おわりに
第四章 三浦蘭阪の『五畿内志』批判
  はじめに
  一 三浦家の木活字本について
  二 蘭阪の主張
  三 牧郷一宮から片埜神社へ
  おわりに
第三部 北河内の寺内町と地域秩序
第一章 楠葉郷の石清水八幡宮神人と伝宗寺
  はじめに
  一 伝宗寺相論の顚末
  二 伝宗寺相論の余波
  三 楠葉郷の復元
  四 楠葉郷の衰退と枚方寺内町の興隆
  おわりに
第二章 石清水八幡宮勢力の展開と招提寺内町
  はじめに
  一 由緒のなかの小篠家
  二 近世初期の小篠家
  三 戦国期の小篠家
  四 「誓円ノ日記」にみる小篠家
  おわりに
第三章 享保期の新田開発と出口寺内町
  はじめに
  一 出口寺内町の成立過程
  二 一八世紀初頭の新田開発
  三 開発前の姿と出口寺内町の復原
  おわりに
第四章 枚方寺内町の沿革と対外関係
  はじめに
  一 枚方坊の開基伝承
  二 実従入寺までの枚方寺内町
  三 枚方寺内町の対外交渉と殿原
  四 枚方寺内町の終焉
  おわりに
第五章 牧・交野一揆の解体と織田権力
  はじめに
  一 交野郡の地域秩序と牧・交野一揆
  二 安見氏による交野城の築城
  三 織田権力下における安見氏の支配
  四 淀川川中島の寄進にみる牧郷の支配
  おわりに
補論 河内における「神君伊賀越え」
終章 北河内の戦国時代
  一 津田城・氷室・椿井文書
  二 楠葉から枚方へ
  三 牧・交野一揆と織田権力