小林 健二/著 -- コバヤシ,ケンジ -- 吉川弘文館 -- 2019.2 -- 773.2

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 773.2/コ019 0115701914 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 描かれた能楽
書名カナ エガカレタ ノウガク
副書名 芸能と絵画が織りなす文化史
著者 小林 健二 /著  
著者カナ コバヤシ,ケンジ
出版地 東京
出版者 吉川弘文館
出版者カナ ヨシカワ コウブンカン
出版年 2019.2
ページ数 7,336,6p
大きさ 22cm
一般件名 能楽-歴史 , 日本画
内容紹介 芸能としての能・狂言と、それを描いた絵画は如何に関係するのか。中近世の絵巻・絵本・屛風・絵鑑などの資料的価値と、その物語絵としての文芸的価値に着目し、能楽の絵画的展開と受容を豊富な図版を交えて多角的に論じる。
NDC分類(9版) 773.2
ISBN 4-642-01659-9
ISBN13桁 978-4-642-01659-9
定価 ¥8000

目次

序 能楽の絵画資料研究を拓く
Ⅰ 能楽絵画の諸相と資料的意義
一 能《百万》の絵巻・絵本とその資料性
  はじめに
  1 『百万』絵巻の詞書
  2 《百万》の絵巻と絵本
  3 『百万』絵巻の挿絵に見られる諸問題
  4 『百万』絵巻のイメージの展開
  おわりに
二 絵画から見る能楽史
  1 能絵の資料性
  2 問題となるいくつかの能絵
  3 今も演じられる所作を描いたもの
  4 作り物に関する注意すべき図柄
  5 能絵を描いた絵師
三 『能絵鑑』の制作と変転
  1 三つの『能絵鑑』とその位相
  2 宇和島本『能絵鑑』の制作と変容
四 『狂言絵』の形成とその環境
  1 国文学研究資料館蔵『狂言絵』の資料的価値
  2 狂言古図集の諸本
  3 《六人僧》が含まれる問題
  4 『狂言絵』が依拠した役者と流派
五 狂言古演出の探究
  はじめに
  1 『狂言絵』における《早漆》
  2 狂言《仁王》の古演出と歌舞伎への展開
Ⅱ 近世前期における能楽の絵画的展開
一 能楽を題材とした物語絵の展開
  1 物語絵に作られた能の絵巻・絵本
  2 能を題材とした揃い絵巻の作製
  3 能を題材とした揃い絵本の作製
二 『張良』絵巻における絵画化の方法
  はじめに
  1 張良を題材とした絵巻・絵本
  2 能《張良》の構成と特徴
  3 『張良』絵巻の場面展開と能《張良》
  4 大分市美術館蔵『張良』絵巻の方法
三 屛風絵に描かれた能《藤戸》
  1 能を題材とした屛風絵
  2 能《藤戸》を描いた屛風絵
  3 盛綱の語りから描かれた図
  4 訴訟の場に描かれた人々
  5 詞章に出てこない男の姿
  6 本屛風制作の意図
  7 盛綱の行為は名誉か、不名誉か
  8 能に描かれた盛綱の後悔と補償
Ⅲ 能と物語絵の相互関係
一 能《大江山》と『大江山絵詞』
  はじめに
  1 独武者の素性
  2 『酒天童子物語絵詞』の独武者
  3 頼光物の能の展開
  4 能《大江山》成立の場
二 能《源氏供養》制作の背景
  1 《源氏供養》という能
  2 『源氏供養草子』の諸本
  3 石山寺における紫式部伝承
  4 源氏供養の実態
  5 源氏供養と紫式部聖像
  6 石山寺における紫式部信仰と源氏供養
三 是害房の物語絵と能《善界》
  1 『是害房絵』の形成と展開
  2 天狗の能と《善界》
  3 『是害房絵』の演劇化
  4 能《善界》のシテの造型
  5 能《善界》から再び絵巻・絵本へ
  6 高橋亨氏蔵の『善界屛風』の方法
  7 能絵の手法と『善界』絵本
四 麻呂子親王鬼神退治の縁起絵と番外曲《丸子》
  はじめに
  1 番外曲《丸子》の輪郭
  2 麻呂子親王鬼神退治の伝承
  3 縁起物語から能《丸子》へ
  4 実隆と統泰の関わり
  5 竹野神社神事能での新作上演
  6 『萬集類』の「みうゑ」
  おわりに
五 能から物語絵へ
  はじめに
  1 《玉井》と『かみよ物語』
  2 能と物語草子の相似箇所(その一)
  3 能と物語草子の相似箇所(その二)
  4 出逢いの場に玉依姫が登場することの意味
  5 見送りの場面で豊玉姫と玉依姫が登場する理由
  おわりに
補論 『小敦盛』絵巻の挿絵に見られる能の影響