逆井 聡人/著 -- サカサイ,アキト -- 青弓社 -- 2018.7 -- 910.264

※所蔵欄の「帯出区分」が「貸出禁止」のものや、「状態」が「在架」のものは予約できません。

※奄美図書館からの取り寄せは、システムの関係上、来館しての手続きが必要です。

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 910.2/サ018 0115651887 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル <焼跡>の戦後空間論
書名カナ ヤケアト ノ センゴ クウカンロン
著者 逆井 聡人 /著  
著者カナ サカサイ,アキト
出版地 東京
出版者 青弓社
出版者カナ セイキュウシャ
出版年 2018.7
ページ数 354p
大きさ 20cm
一般件名 日本文学-歴史-昭和時代(1945年以後) , 映画-日本 , 日本-歴史-昭和時代(1945年以後)
内容紹介 焼跡や闇市を表象する小説や映画、批評を検証し、私たちがもつ戦後日本という歴史認識や国土イメージをあぶり出す。閉塞する「戦後日本」という枠組みから、「冷戦期日本」という歴史認識へのパラダイムシフトを提起する試み。
NDC分類(9版) 910.264
ISBN 4-7872-3439-1
ISBN13桁 978-4-7872-3439-1
定価 ¥3400

目次

序章 <焼跡>・<闇市>を問い直す
  1 戦略爆撃と記号としての<焼跡>
  2 焼跡に立つ闇市
  3 <焼跡>と<闇市>
  4 中心-周縁構造と都市論
  5 「日本ならざるもの」の生活空間
  6 敗戦後の日本社会を冷戦空間に置き直す
  7 本書の構成
第1部 焼跡・闇市のイメージ編成
第1章 語られない焼跡
  1 戦略爆撃と焼跡
  2 戦後映画と「戦争の惨禍」としての焼跡
  3 戦後日本映画批評のなかの『東京五人男』
  4 箱庭的ユートピアと敗戦のリアリズム
  5 焼跡がはらむ加害責任
  6 小結
第2章 過去が憑依する場
  1 『二十年後の東京』と戦災復興計画
  2 戦災復興計画の評価と用地接収
  3 連続性を示す空間としての闇市
  4 黒澤明『野良犬』での闇市の役割
  5 小結
第3章 闇市とレイシズム
  1 「闇市」という語の起源
  2 闇市の構成
  3 GHQによる闇市の取り締まり
  4 小結
第4章 物語のなかの闇市
  1 「戦後日本」と闇市表象
  2 敗戦直後の文学と闇市
  3 大江健三郎「万延元年のフットボール」
  4 被災と責任の記憶
  5 記憶の起点として
  6 ミステリーとしての闇市
第2部 戦後日本から冷戦期日本へ
第5章 田村泰次郎「肉体の門」論
  1 「肉体の門」の「書きえない領域」
  2 田村泰次郎の「肉体」観と少女たち
  3 「獣性」の身体
  4 獣性・思想・肉体
  5 小結
第6章 <焼跡>が闇市を周縁化する
  1 「日本」の「戦後」
  2 「新興民族」の「今日的規定」
  3 国土回復とヘテロ/ホモセクシュアルな欲望
  4 <焼跡>という記号
  5 小結
第7章 「居たたまれなさ」を越えて
  1 宮本百合子と戦後の文脈
  2 「播州平野」評価の変遷と六全協
  3 「播州平野」の朝鮮人表象
  4 移動を内包するテクストとしての「播州平野」
  5 小結
第8章 「異郷」の空間性
  1 「八・一五以後」発表時の「新日本文学」と金達寿評価
  2 フィクションの形式と人物類型
  3 改稿の問題と運動主体
  4 「異郷」の内実
  5 「異郷」にとどまることの可能性
  6 小結
第9章 「おかみさんたち」のたたかい
  1 金達寿の占領期小説、「在日同胞生活史」という枠組み
  2 「四斗樽の婆さん」と「前夜の章」への検閲
  3 民族教育の展開と阪神教育闘争
  4 「お内儀さん」たちの闘争
  5 濁酒取り締まりと「第三国人」神話
  6 母と息子のすれ違い
  7 小結
終章 <焼跡>の抱擁から離れて
  1 闇市から見る占領期日本
  2 国民的地景から<異郷>へ
  3 「冷戦期日本」の射程