吉田 幸恵/著 -- ヨシダ,ユキエ -- ミネルヴァ書房 -- 2018.7 -- 369.43

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A3層 369.4/ヨ018 0115943086 一般図書   在架

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県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 社会的養護の歴史的変遷
書名カナ シャカイテキ ヨウゴ ノ レキシテキ ヘンセン
副書名 制度・政策・展望
シリーズ名 MINERVA社会福祉叢書
著者 吉田 幸恵 /著  
著者カナ ヨシダ,ユキエ
出版地 京都
出版者 ミネルヴァ書房
出版者カナ ミネルヴァ ショボウ
出版年 2018.7
ページ数 7,330p
大きさ 22cm
シリーズ名 MINERVA社会福祉叢書
シリーズ名カナ ミネルヴァ シャカイ フクシ ソウショ
叢書巻次 58
一般件名 社会的養護-歴史
内容紹介 児童養護施設を中心に、明治から現代までの里親制度も含めた社会的養護に関する制度・政策について分析。「児童救済」から児童家庭福祉としての「社会的養護」へと変貌した歴史的展開を概観する。
NDC分類(9版) 369.43
ISBN 4-623-08041-0
ISBN13桁 978-4-623-08041-0
定価 ¥6500

目次

序章 今,児童養護施設をめぐる歴史的展開を明らかにする必要性
  1 「養護」をめぐる議論
  2 児童養護施設をめぐる展開を明らかにする意義
第Ⅰ部 戦前の慈善事業と児童保護制度・政策の展開
第1章 明治期における近代的施設養護の誕生
  1 明治維新に伴う貧困と社会情勢のゆらぎ
  2 産業革命期における児童救済施設の近代化
  3 国家の管理・支配に特徴づけられた独占資本確立期
  4 明治期の展開にみる近代的施設養護の萌芽
第2章 大正期の社会事業成立から昭和戦前期の戦時厚生事業へ
  1 牽制策としての児童保護政策と児童保護事業
  2 公的保護思想と児童の権利思想の登場
  3 戦後に引き継がれた思想や事業
第Ⅱ部 戦災孤児収容役割から開始された養護施設の展開
第3章 戦災孤児収容役割としての養護施設
  1 終戦前後の育児(孤児)院の状況
  2 「児童福祉法」制定の経緯とその限界
  3 「児童福祉法」制定までの変遷にみる養護施設の位置づけ
  4 「児童福祉施設最低基準」制定とその課題
  5 「養護」の誕生と「養護」概念の課題
第4章 施設養護に向けられた疑義
  1 わが国におけるホスピタリズム論争
  2 ホスピタリズム論争期の児童養護制度・政策の展開
  3 ホスピタリズム論争がもたらした養護施設抑制政策
第5章 養護施設の積極的な意義の模索
  1 高度経済成長期の児童養護制度・政策の展開
  2 積惟勝の提唱した集団主義養護論と全国養護問題研究会
  3 全国養護施設協議会による「子どもの人権を守るために」集会の終了
  4 集団主義養護論の意義と限界
第6章 児童養護実践研究の開始と「社会的養護」の浸透
  1 継続する養護施設縮小政策と潜在化する養護ニーズ
  2 運動体による児童養護実践研究の開始
  3 「脱施設化論」の登場と「社会的養護」の浸透
  4 政策的に放置された児童養護問題
第7章 定員割れ問題を背景とする施設再編構想
  1 定員割れ問題の背景
  2 臨調・行革路線の影響を受けた児童養護制度・政策
  3 施設再編構想に関する議論の整理
  4 「養護施設の近未来像」報告書にみる全養協の意図と課題
  5 「児童福祉法」第50次改正を見据えた動向
  6 「施設存続」策としての施設再編構想
第Ⅲ部 児童虐待問題対応役割としての児童養護施設の展開
第8章 「児童福祉法」第50次改正と家庭養育至上主義からの転換
  1 「児童福祉法」第50次改正における養護施設に関する変更点
  2 「自立支援」策を中心とする児童養護制度・政策の展開
  3 「児童虐待防止法」の制定
  4 家庭養育至上主義からの転換
  5 児童虐待対応役割としての「児童養護施設」に伴う矛盾
第9章 「子供を未来とするために-児童養護施設の近未来(近未来像Ⅱ)」策定にみる運動体の意図
  1 「近未来像Ⅱ」策定の経緯
  2 「近未来像Ⅰ」と「近未来像Ⅱ」の比較検討
  3 「近未来像Ⅱ」策定後の制度展開
  4 求められる子どもの権利擁護に関する本質的議論
第10章 「児童虐待防止法」制定以降の「社会的養護」再編
  1 児童虐待問題に対する制度の進展
  2 「社会福祉法」制定が児童養護施設へ与えた影響
  3 社会保障審議会における「社会的養護」再編の動向
  4 児童虐待対応策として進展する「社会的養護」
  5 存続・拡充を意図した各種施設協議会の動向
  6 急進する児童虐待対応策における課題
第11章 子どもの権利擁護に関する国際的潮流と「社会的養護の将来像」
  1 「国連・児童の代替的養護に関する指針」および国連・子どもの権利委員会総括所見(第3回)の方向性
  2 「社会的養護の課題と将来像」にみるわが国の方向性
  3 社会保障審議会における「社会的養護」に関する動向
  4 児童虐待問題と子どもの貧困問題に関する制度的進展
  5 児童養護に関わる新たな運動体の登場
  6 「社会的養護」の今後の展開
補論 戦後の児童養護制度・政策における「愛着理論」の影響
  1 ホスピタリズム論争の根拠とされた母性剝奪理論
  2 愛着理論に関する研究の進展
  3 児童虐待問題対応策にみられる愛着理論の影響
  4 科学的研究に基づく児童養護制度・政策の必要性
  5 子どもの権利と家族による養育の現代的意味
終章 わが国の児童養護制度・政策に関する課題と今後のあり方
  1 わが国の児童養護制度・政策の展開に関する総合的考察
  2 児童養護問題に関連する運動体の展開とその特質
  3 児童養護問題と保育問題・母子福祉問題との関連性
  4 児童養護制度・政策の本質的課題と今後のあり方
  5 今後の研究課題