藍 弘岳/著 -- ラン,コウガク -- 東京大学出版会 -- 2017.12 -- 121.56

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県図一般 2階閲覧室 121.5/ラ017 0115582272 一般図書   在架

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県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 漢文圏における荻生徂徠
書名カナ カンブンケン ニ オケル オギュウ ソライ
副書名 医学・兵学・儒学
著者 藍 弘岳 /著  
著者カナ ラン,コウガク
出版地 東京
出版者 東京大学出版会
出版者カナ トウキョウ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2017.12
ページ数 5,321,4p
大きさ 22cm
内容紹介 江戸期の儒者・荻生徂徠を全く新しい視点から捉え直した一冊。文学と儒学を含んだ「文学」をめぐり、漢文圏において彼の思想がいかに形成されたのかを、「武国」としての日本、明代の「文学」との関連に注目しつつ検討する。
NDC分類(9版) 121.56
ISBN 4-13-036265-8
ISBN13桁 978-4-13-036265-8
定価 ¥7500

目次

序論
  一 儒学と「近代」、「東アジア」
  二 十八、十九世紀の「武国」と漢文圏における荻生徂徠の「文学」
第一部 荻生徂徠の医学、兵学、文学(詩文論)
第一章 家系とその初期思想
  はじめに
  一 荻生徂徠の家系-医者と武士
  二 荻生徂徠の初期医学説-『徂徠先生医言』をめぐって
  三 『医言』から見る徂徠の初期思想
  四 荻生徂徠の初期兵学説-戦国物語と『孫子国字解』
  五 医学知と徂徠の思想形成-『蘐園随筆』をめぐって
第二章 明代古文辞派の宋学批判と詩文論
  はじめに
  一 明代古文辞派-「古文辞」とは何か
  二 宋学と明代の唐宋派-復古と「文」
  三 明代古文辞派の宋学・唐宋派に対する批判
  四 李・王の詩文論
  五 李・王と明代後期の出版文化・科挙・評点学
第三章 漢文学習方法論
  はじめに
  一 徳川前期における訓読と漢文研究
  二 荻生徂徠の訓読批判と「訳文の学」への契機
  三 徂徠の「訳文の学」とその漢文研究
  四 唐話学と看書論
第四章 詩文論
  はじめに
  一 徳川前期における明代古文辞派関係著作・詩文論の受容
  二 李・王の漢詩文を研究する契機とその漢詩文選集の編纂および出版
  三 徂徠の古文辞学と李・王(一)-宋文批判とその文章論
  四 徂徠の古文辞学と李・王(二)-宋詩批判と詩論
第二部 漢文圏における荻生徂徠の儒学
第五章 方法としての古文辞学
  はじめに
  一 荻生徂徠の経書読解の方法
  二 方法としての古文辞学の解釈対象-「古文辞」「古言」と「聖人の道」(「物」と「名」)
  三 清朝中国における徂徠学派の経学の受容と比較
  四 朝鮮王朝における徂徠学派の著作の輸入と受容
第六章 歴史認識と政治思想
  はじめに
  一 古代中国における政治の起源と維持-「道」の制作
  二 「三代」(「封建の世」)における「道」の構成と運用
  三 秦漢以後の中国
  四 徂徠の日本史認識-天皇制と「文」の衰落および「武国」の成立
  五 政治改革論と儒教政治思想
  六 儒教政治思想史における荻生徂徠の位置-「三代」像をめぐって
第三部 漢文圏における徂徠学派
第七章 朝鮮と徂徠学派
  はじめに-古文辞学と外交
  一 徂徠学派文士と正徳度朝鮮通信使-『問槎畸賞』をめぐって
  二 徂徠学派文士と享保度朝鮮通信使-『客館【サイ】粲集』『信陽山人韓館倡和稿』をめぐって
  三 徂徠学派文士と寛延度朝鮮通信使-『長門戊辰問槎』『来庭集』をめぐって
  四 徂徠学派文士と宝暦度朝鮮通信使-『長門癸甲問槎』をめぐって
第八章 明清中国と徂徠学派
  はじめに
  一 徂徠学派文士と唐話をめぐるネットワーク
  二 徂徠学派文士と唐話学の展開
  三 徂徠学派の長崎と清朝中国に対する認識
  四 徂徠と北渓の清朝研究
結論