木下 光生/著 -- キノシタ,ミツオ -- 人文書院 -- 2017.10 -- 210.5

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫B2層 210.5/キ017 0115569782 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 貧困と自己責任の近世日本史
書名カナ ヒンコン ト ジコ セキニン ノ キンセイ ニホンシ
著者 木下 光生 /著  
著者カナ キノシタ,ミツオ
出版地 京都
出版者 人文書院
出版者カナ ジンブン ショイン
出版年 2017.10
ページ数 324p
大きさ 20cm
一般件名 日本-歴史-江戸時代 , 農村-日本 , 貧困-歴史 , 救貧法-歴史
内容紹介 21世紀日本は、なぜ、生活困窮者の公的救済に冷たく、異常なまでに「自己責任」を追及する社会となってしまったのか。奈良田原村に残る近世農村の家計を詳細にしるした「片岡家文書」を精緻に分析し、歴史的に考察する。
NDC分類(9版) 210.5
ISBN 4-409-52067-3
ISBN13桁 978-4-409-52067-3
定価 ¥3800

目次

序章
  第一節 本書の問題意識
  第二節 本書の視角と構成
第Ⅰ部 世帯経営から見つめる貧困
第一章 村の「貧困」「貧農」と近世日本史研究
  はじめに
  第一節 「貧農」の基準、「困窮」の基準
  第二節 反「貧農」「荒廃」史観の登場
  第三節 生活水準と貧困研究の到達点
  おわりに
第二章 一九世紀初頭の村民世帯収支
  はじめに
  第一節 世帯収支報告書の概要
  第二節 世帯収支報告書の信憑性
  第三節 世帯表の見方
  おわりに
第三章 家計から迫る貧困
  はじめに
  第一節 田原村全体の特徴
  第二節 世帯間比較からみた困窮主張村落の実像
  第三節 赤字世帯のその後を追う
  おわりに
第四章 生き抜く術と敗者復活の道
  はじめに
  第一節 物乞いの諸相
  第二節 夜逃げ人の行く末
  おわりに
第Ⅱ部 貧困への向き合い方
第五章 せめぎ合う社会救済と自己責任
  はじめに
  第一節 「溜め」としての村
  第二節 社会救済と自己責任の狭間で
  おわりに
第六章 操作される難渋人、忌避される施行
  はじめに
  第一節 領主への御救要求運動と村内の独自対処
  第二節 難渋人の認定・操作と救済の傾斜配分
  第三節 救済方法の組み合わせと個別判断
  第四節 施行の忌避と市場的救済の選好
  おわりに
第七章 公権力と生活保障
  はじめに
  第一節 従来の「御救後退」史観
  第二節 御救は「後退」したのか
  第三節 新たな公権力像へ
  おわりに
第八章 個の救済と制限主義
  はじめに
  第一節 古代・近代の日本国家と個の救済
  第二節 個の救済の消滅と復活-中世・近世の日本社会
  第三節 長期史と比較史のなかの日本救貧史-おわりにかえて
終章
  第一節 村の貧困史からみた近世日本社会
  第二節 長期的、比較史的な展望