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    竜粛著
ハイライト

家永 真幸/著 -- イエナガ,マサキ -- 東京大学出版会 -- 2017.8 -- 709.22

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A5層 709.2/イ017 0115542177 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 国宝の政治史
書名カナ コクホウ ノ セイジシ
副書名 「中国」の故宮とパンダ
著者 家永 真幸 /著  
著者カナ イエナガ,マサキ
出版地 東京
出版者 東京大学出版会
出版者カナ トウキョウ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2017.8
ページ数 9,310,27p
大きさ 22cm
一般件名 文化政策-歴史 , 文化財-中国 , 文化財-台湾 , 中国-対外関係-台湾-歴史 , パンダ
内容紹介 近代国家「中国」が、どのようにして故宮とパンダを国宝と呼ばれるようにしたのか。その歴史的変遷を考察し、近代国家の「領土」や「国民」の境界線が、いかに固定化され、維持されているのかを解明する。
NDC分類(9版) 709.22
ISBN 4-13-026156-2
ISBN13桁 978-4-13-026156-2
定価 ¥5400

目次

序章
  1 問題はどこにあるのか
  2 本書の目的と意義
  3 どのような視点で分析するのか
  4 本書の構成
Ⅰ 中国の近代国家建設と国宝形成
第1章 ミュージアム概念の受容-清末中国における「博物館」(一八四〇年代-一九〇〇年代)
  1 「博物館」という語の登場
  2 外来文化としての「ミュージアム」
  3 清末の博物館創設事業
第2章 「保護」の思想と歴史の継承-清朝皇室コレクションの「博物館」化(一九〇〇年代-一九二八)
  1 清末期の文物「保護」
  2 北京政府期の清朝皇室コレクション
  3 「故宮博物院」の成立
第3章 文物の移動と「国宝」化-南京国民政府による接収と「故宮文物」形成(一九二八-一九四九)
  1 故宮博物院の接収と文物選別
  2 海外出展と「国宝」化
  3 故宮文物の台湾移転
  4 毛公鼎の接収-中央博物院との合流
第4章 近代的シンボルの創出-南京国民政府期における「パンダ外交」の形成(一九二八-一九四九)
  1 海外発のパンダ・ブーム
  2 無関心から禁猟へ
  3 国際宣伝戦とパンダ
  4 「パンダ外交」のルーチン化
Ⅱ 分断国家の国宝をめぐる中台関係の展開
第5章 国際冷戦体制下の文化内戦-故宮文物をめぐる国共対立の展開(一九四九-一九七二)
  1 台中における保管
  2 中国共産党による北京故宮の接収
  3 分断国家問題の「文化内戦」化
  4 故宮文物の海外出展に込められた期待
  5 「台北故宮」の成立
第6章 文化内戦の脱冷戦化と国際レジーム化-中華人民共和国による「パンダ外交」の継承(一九四九-二〇一一)
  1 首都北京におけるパンダの飼育・展示
  2 国際冷戦下のパンダ外交
  3 対日パンダ外交
  4 パンダの新たな政治的地位
第7章 分断の解消、肯定、迂回をめぐる力学-「台湾化する台湾」における中国国宝問題(一九七二-二〇一六)
  1 台湾の政治変動と故宮博物院
  2 台湾に対するパンダ「贈呈」
  3 「分断」故宮の現況
終章
  1 故宮文物とパンダの国宝化過程の共通点
  2 「国境の存否」を政治問題化し続ける「国宝の移動」
  3 複数の「国宝」観を並存させる政治
  4 国宝を国宝たらしめてきた政治力学