伊藤 詔子/著 -- イトウ,ショウコ -- 音羽書房鶴見書店 -- 2017.3 -- 930.268

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 930.2/ホ017 0115537995 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル ディズマル・スワンプのアメリカン・ルネサンス
書名カナ ディズマル スワンプ ノ アメリカン ルネサンス
副書名 ポーとダークキャノン
著者 伊藤 詔子 /著  
著者カナ イトウ,ショウコ
出版地 東京
出版者 音羽書房鶴見書店
出版者カナ オトワ ショボウ ツルミ ショテン
出版年 2017.3
ページ数 14,324p
大きさ 22cm
内容紹介 著者が「アルンハイムへの道」の出版以降、エドガー・アラン・ポーが移り住んだ場所とゆかりの地を訪れる巡礼の旅をおよそ30年続け、その都度折に触れて書いてきた論文をもとにまとめた本。ポー文学の奥深い魅力を伝える。
NDC分類(9版) 930.268
ISBN 4-7553-0296-1
ISBN13桁 978-4-7553-0296-1
定価 ¥3200

目次

序章 ポーのボストン帰郷と遺髪秘話の行方
  1 作家生誕二〇〇年祭
  2 ポーの復活
  3 ポーのインディアン化と批評的先見性
  4 日本ポー学会の作家生誕二〇〇年祭
第Ⅰ部 ポーの墓場詩と花嫁の逆襲
第一章 「丘の上の都市」から「海中の都市」へ
  1 水と死の夢想
  2 宇宙的ナルシズム「湖に」(“The Lake”)
  3 「眠れる人」(“The Sleeper”)の朧な霧
  4 超現実のトポス「夢の国」(“Dream-Land”)
  5 メランコリーの海と「海中の都市」(“The City in the Sea”)
第二章 花嫁の幽閉と逆襲-エリザベス、モレラ、ライジィーア
  1 美女再生譚から幽霊譚へ
  2 新たな視点-ライジィーアとモレラの第二の物語
  3 ゴシック・マザーへの禁じられた愛
  4 母性的風景への一体化願望
  5 不可思議な目の深淵に表象されたエロス的願望
  6 ライジィーア蘇りのオカルトの部屋
第Ⅱ部 ゴシックネイチャー、キメラ、第二の自然
第三章 ポーの不思議ないきものたち
  1 ゴシック・ネイチャーとしての黒猫と大鴉
  2 社会的に構築される自然
  3 ポーのキメラ列伝
第四章 自然表象の葛藤の海-『アーサー・ゴードン・ピム』
  1 資源、商品、食糧としてのいきもの
  2 儀式的記号としてのキメラ
  3 転覆的記号としての雑種の身体-ダーク・ピーターズ
第五章 「アルンハイムの領地」と「人生の航路」-ポーとトマス・コール
  1 新たなサブライムの意匠
  2 <アメリカンサブライム>の多様化について
  3 <アメリカンサブライム>解体
  4 アッシャーの環境の感覚とエコ・キャタストロフィー
  5 天使となって地球を脱出するアッシャーとマデライン
  6 第二の自然の創造
第Ⅲ部 ディズマル・スワンプのアメリカン・ルネサンス
第六章 『アメリカン・ルネサンス再考』から『ブラック・ウォールデン』まで
  1 一八五〇年を巡る作家たちの動き
  2 マシーセンとポー
  3 黒人作家と白人作家の間テクスト性
第七章 ウィルダネスの聖地、沼地のポリティックス
  1 ソローと沼地
  2「ナット・ターナーの告白」とディズマル・スワンプ
第八章 ストウとポーの沼地
  1 ストウの沼地の人、ドレッド
  2 ノーフォークから終焉の地、ボルティモアへ
  3 ターナーのエコーと「ホップ・フロッグ、または鎖でつながれた八匹のオランウータン」
第Ⅳ部 ポーとダーク・キャノン
第九章 ダゲレオタイプ、ポー、ホーソーン-真実の露出と魔術的霊気のはざまで
  1 新しい視覚テクノロジーと文学ジャンルの開発
  2 ダゲレオタイプの出現とポーの「文学の新しい国(new literary nation)」
  3 ホーソーンのロマンス論とダゲレオタイプ
  4 <光の描く絵>としてのダゲレオタイプ
  5 ダゲレオ装置が設置される<死体置き場>
  6 魔術としてのダゲレオタイプ
第一〇章 ポー、フォークナー、ゴシックの窓
  1 人種のトラウマとゴシック・アメリカ
  2 ゴシック・パラダイムの変容
  3 カラーラインを横断するピム
  4 プルートーの回帰
  5 タイドウオーター・プランテーション
  6 語り手の物語空間への入場と沼地
  7 身体に空いた窓としての目
第Ⅴ部 ポーとポストモダンの世界
第一一章 ポーを描く画家とオーツの語るポーの死後の運命
  1 ルネ・マグリットの「アルンハイムの領地」
  2 ポストモダン・ゴシック批評家としてのオーツ
  3 初期<エデン短編群>の凍てつく自然の造詣
  4 ポーの死後の物語『狂おしい(嵐の)夜』
  5 物語る妻の勝利-「黒猫」の「白猫」への変容
第一二章 ポーとポストヒューマン・エコクリティシズム
  1 ポー文学に追いついた二一世紀エコクリティシズム
  2 エコクリティシズムによるポー論の到来とポストヒューマン
  3 <ロマンティック・サイボーグ>としてのスミス准将
  4 アイデンティティの謎と不安
  5 ポストヒューマン-生と死の不気味な境界線上の言説
終章 作家のトランク
  1 賢治のトランク
  2 ファンショーのトランク
  3 ポーのトランク
  4 トランクの中から見つかったポーの遺稿