大橋 基/著 -- オオハシ,モトイ -- ミネルヴァ書房 -- 2017.4 -- 100

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A1層 100/オ017 0115479750 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 18歳で学ぶ哲学的リアル
書名カナ ジュウハッサイ デ マナブ テツガクテキ リアル
副書名 「常識」の解剖学
著者 大橋 基 /著  
著者カナ オオハシ,モトイ
出版地 京都
出版者 ミネルヴァ書房
出版者カナ ミネルヴァ ショボウ
出版年 2017.4
ページ数 7,296p
大きさ 21cm
一般件名 哲学
内容紹介 大学の社会科学系学部に在籍する学生向けの「哲学案内」。専門課程で扱われるテーマの背景にある「常識」の由来や難点に的を絞り、哲学の一分野である倫理学に含まれる「近代以後の規範的倫理学」を中心に解説する。
NDC分類(9版) 100
ISBN 4-623-07937-7
ISBN13桁 978-4-623-07937-7
定価 ¥2800

目次

序章 大学には「非日常」が隠れている
第Ⅰ部 もう「アイデンティティ」はいらない?
第1章 人生には「失われた1日」がある
  1 「君の気持ちは分かる」と言えるヤツほど信頼できない
  2 「私が何ものか」証明できるのは「身体」か「記憶」か
  3 「相互承認」に基づいて成立する「アイデンティティ」
第2章 「話せば分かる」では分からない
  1 「自己紹介」って,いったい何を話せばいいんだろう?
  2 日本の「風土」が生んだ穏やかな連帯感と狡猾な処世術
  3 「罪の文化」のなかに「恥の文化」は隠れていないのか
第3章 もろく曖昧な「善/悪」の境界線
  1 身に覚えがないのに「殺人犯」として裁かれたとしたら
  2 「平凡な役人」が「法外な犯罪」に加担したのはなぜか
  3 「善/悪」の道徳的な区別などフィクションにすぎない
第Ⅱ部 「恋」に悩むより「平穏無事」がいい?
第4章 「毛づくろい」なら猫でもできる
  1 自分の「身体」を取り戻すための武器としての「服飾」
  2 「精神が身体を操る」という「常識」はどこからきたか
  3 「理性」に従う社会生活を通して生み出された「他者」
第5章 好きだの嫌いだの,愛だの恋だの
  1 きっと「哲学者」より私たちの方が「愛」を知っている
  2 「恋愛」は「夫婦愛」を通して「家族愛」へと発展する
  3 「愛」を育むには,「人格への尊敬」と「愛する技術」
第6章 「優しい噓」は残酷な傷跡を残す
  1 「禁断の恋」に落ちたままで「良妻賢母」を続けた過去
  2 「虚言の禁止」という義務は「道徳法則」とみなせるか
  3 「正直」だからこそ,逆に「噓つき」になることもある
第Ⅲ部 今はまだ「死」について実感できない?
第7章 孤独な僕らの「メメント・モリ」
  1 安堵と不安が絶え間なく交錯する密室としての「病室」
  2 医学は進歩し続け,その結果,「治せない病」が残った
  3 「無縁社会」のなかで「死」を迎える単身者の「孤独」
第8章 「不便」が「不幸」とは限らない
  1 生命倫理学者に告ぐ,「人殺しに加担するのはやめろ」
  2 子供の生死を左右する「大人の事情」をのぞいてみよう
  3 親が「障害児を避けたい」と願うのは「偏見」なのか?
第9章 「リビング・デッド」のつくり方
  1 その人生は他人に奉仕すること以外何も許されていない
  2 「無慈悲で残酷な世界」の中で繰り広げられる試行錯誤
  3 自分の身体が「臓器の貯蔵庫」にされることへの違和感
第Ⅳ部 世界を正すのは「権力」か「抵抗」か?
第10章 「正義の天秤」の設計図を紐解く
  1 「先生」は「職業に貴賎はない」と言い張るのだけれど
  2 「自由主義社会」が前提する「平等な競争」という虚構
  3 万人を「平等」にする「正義」なんて実現できるのか?
第11章 「リヴァイアサン」は目覚めかけ
  1 「善良な市民」から「潜在犯」を区別する基準は何か?
  2 「疑惑」や「恐怖」を「安心」に変換する「管理社会」
  3 何をすべきか分からないけど,「異文化共生」には賛成
第12章 「復讐の連鎖」に楔は打てるか?
  1 「テロル」と「戦争」の区別が失われかけた「新世紀」
  2 「永遠平和」の理想から「正義の戦争」という妥協策へ
  3 「戦争」の「正/不正」を判断すべきは「道徳」である
第Ⅴ部 ゲリラ豪雨対策に「こまめな節電」を?
第13章 人間が「精霊」と共に暮らす条件
  1 今夜もまた「名前を返せ」と「妖怪たち」がやって来る
  2 「自然」のなかで「自然」を支配しようとした「動物」
  3 「人類」のためなら「動物」を犠牲にしても仕方ない?
第14章 「ディストピアの救世主」の資格
  1 「過去」を書き換えて「未来」を救う「孤独な観測者」
  2 「凍結保存」という「時限装置」を起動させない予防策
  3 2030年,「子供たち」が笑い合うために何が不可欠か
第15章 「人間」という厄介な「生き物」
  1 ベルリン上空高く,「天使」はおのれの「無力」を嘆く
  2 殺人が「罪悪」であることすら,人間は忘れかけている
  3 「善/悪」を決め難い時代に「対話」を継続するために
終章 「教室」という「異空間」の闘い