高 誠晩/著 -- コ,ソンマン -- 京都大学学術出版会 -- 2017.3 -- 221.07

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
奄美一般 郷土資料コーナー K27.7/コ017 0230280497 郷土資料   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
奄美一般 1 0 1

資料詳細

タイトル <犠牲者>のポリティクス
書名カナ ギセイシャ ノ ポリティクス
副書名 済州4・3 沖縄 台湾2・28歴史清算をめぐる苦悩
シリーズ名 プリミエ・コレクション
著者 高 誠晩 /著  
著者カナ コ,ソンマン
出版地 京都
出版者 京都大学学術出版会
出版者カナ キョウト ダイガク ガクジュツ シュッパンカイ
出版年 2017.3
ページ数 5,258p
大きさ 22cm
シリーズ名 プリミエ・コレクション
シリーズ名カナ プリミエ コレクション
叢書巻次 78
一般件名 済州島四・三蜂起(1948) , 沖縄県-歴史 , 太平洋戦争(1941〜1945) , 二・二八事件(1947)
内容紹介 反共体制下の韓国で語ることもタブーとされた「済州4・3事件」。国家が謝罪し、真相究明と補償がなされたが、そこで生じたのは、誰を慰霊するかを巡る新たな差別だった-。国家による「犠牲者」認定のポリティクスに迫る。
NDC分類(9版) 221.07
ISBN 4-8140-0076-0
ISBN13桁 978-4-8140-0076-0
定価 ¥3200

目次

はじめに 「犠牲者」の創出と研究者の責務
序章 「移行期正義」と「大量死」の意味づけ
  1 「移行期正義」論を越えて
  2 「死者の犠牲者化」をめぐる議論
  3 本書の対象と方法
第1部 済州4・3事件
第1章 死者から「犠牲者」へ
  1 民主主義体制への移行と「過去清算」
  2 済州4・3事件とその後
  3 「過去清算」の法制化に向けて
  4 誰が「犠牲者」なのか-「犠牲者」の審議・決定プロセス
  5 「死者の犠牲者化」がもたらすもの
  6 「過去清算」が生み出す「未清算の過去」
第2章 記念施設をめぐる記憶のポリティクス
  1 「過去清算」の空間化
  2 記念施設「済州4・3平和公園」
  3 慰霊・追悼の領域から
  4 再現・表象の領域から
  5 記憶闘争の場
第3章 公的領域における「大量死」の意味づけ
  1 媒介としての申立て
  2 書き直される済州4・3事件以後
  3 虐殺の事実を「申告」する
  4 再構成される死者の体験
  5 捻じ曲げられる記述
  6 戦略としての二律背反性
  7 行間を読み解く
第4章 家系記録から読み直す虐殺以後
  1 国家権力に抗する民衆の経験知
  2 家族・親族集団の記録資料
  3 民間人の死の多重性と死後処理の複雑さ
  4 家系記録に書かれた虐殺の記憶
  5 ローカルな場における死の意味づけ
  6 経験知の生成と実践
第2部 沖縄戦と台湾2・28事件
第5章 沖縄戦の「戦後処理」と「戦死者の戦没者化」
  1 戦場体験を記述することの困難さ
  2 「一般住民」に対する援護法の拡大適用
  3 「運命共同体的な関係」への転換
  4 強いられる戦場体験の書き換え
  5 戦死の意味づけをめぐる工夫
  6 「戦没者化」をめぐるせめぎあい
第6章 台湾2・28事件を書き残す営み
  1 行方不明以後の家系記録
  2 台湾2・28事件と「過去清算」
  3 国境をまたいだ南西諸島出身者の移動
  4 負の連鎖を乗り越えて
  5 家系記録に書き残された台湾2・28事件
  6 継承される行方不明の記憶
終章 過去克服への取り組みとローカル・リアリティ
  1 再編される死者間の構図
  2 せめぎあう国家のナラティブと民衆の経験知