武藤 那賀子/著 -- ムトウ,ナガコ -- 笠間書院 -- 2017.2 -- 913.34

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 913.3/ム017 0115539975 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル うつほ物語論
書名カナ ウツホ モノガタリロン
副書名 物語文学と「書くこと」
著者 武藤 那賀子 /著  
著者カナ ムトウ,ナガコ
出版地 東京
出版者 笠間書院
出版者カナ カサマ ショイン
出版年 2017.2
ページ数 6,276,5p
大きさ 22cm
一般件名 宇津保物語
内容紹介 音楽物語であるということ以上に、「書くこと」を意識した物語である「うつほ物語」。文の特徴、筆跡、それが一族に継承される様相など、あらゆる角度から「書くこと」について分析し、物語のあらたな魅力を明らかにする。
NDC分類(9版) 913.34
ISBN 4-305-70837-3
ISBN13桁 978-4-305-70837-3
定価 ¥7000

目次

序章 書くことを意識した物語
  一 『伊勢物語』
  二 『大和物語』
  三 『うつほ物語』
  四 『源氏物語』
  五 『うつほ物語』における物に文字を書くという行為の特異性
第一章 物に書きつく
  一 物に文字を書く実忠
  二 物に文字を書く仲忠
  三 実忠と仲忠からの文字を書きつけた贈り物の比較
  四 あて宮と仲忠の意思疏通
  五 あて宮への求婚からいぬ宮の入内へ
  六 『うつほ物語』における言語認識
  資料『うつほ物語』における文字が書かれたもの・文字と対になった贈り物一覧
第二章 紙に書きつく
  一 文の遣り取りの有無の判断と人物関係の有無
  二 隠蔽される文
  三 見られ代返される文
  四 見られる文
  五 差出人と受取人の特定の重要性
  六 証明としての文
  七 人物関係を可視化する文
第三章 「手本」の作成と<手>の相承
  一 『うつほ物語』における「手本」
  二 『うつほ物語』における<手>
  三 俊蔭伝来の蔵から出てきた書物と仲忠の<手>
  四 仲忠が作成する「手本四巻」
  五 すれ違う仲忠と藤壺の思惑
第四章 書の継承
  一 蔵開
  二 女一の宮の懐妊からいぬ宮の産養まで
  三 籠る仲忠
  四 朱雀帝への進講
  五 書の系譜
第五章 清原家の家集進講
  一 清原家の書物の進講における春宮
  二 朱雀帝によって創られた清原家の書物公開の場
  三 菅原道真の献家集と仲忠の家集進講
  四 清原家の書物の進講と史実の進講
  五 『日本紀』の進講と清原家の家集進講
  六 家集進講
第六章 琴を支える書
  一 二つの書の公開と二つの琴の公開
  二 時刻表現の偏り
  三 香る様が描かれる香り
  四 雪と声が作りだす空間と楼
  五 琴を支える書
第七章 「清原」家の継承と『うつほ物語』のおわり
  一 <琴>と書の系譜
  二 <手>の系譜
  三 三つの系譜と継承されていくものの行く末
補遺