五十嵐 博/著 -- イガラシ,ヒロシ -- 国書刊行会 -- 2016.5 -- 930.268

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 930.2/メ016 0115357865 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル メルヴィル
書名カナ メルヴィル
副書名 “真実の語り手”になった鯨捕り
著者 五十嵐 博 /著  
著者カナ イガラシ,ヒロシ
出版地 東京
出版者 国書刊行会
出版者カナ コクショ カンコウカイ
出版年 2016.5
ページ数 397,25p
大きさ 22cm
内容紹介 モービィ・ディックはなぜ「白い」のか? メムノンの石とは何か? クラーケンとは何なのか? 米文学の代表的作家メルヴィルの謎と神秘を解き明かし、象徴性の深層へ潜行して、メルヴィル文学の本質を開示する。
NDC分類(9版) 930.268
ISBN 4-336-06024-2
ISBN13桁 978-4-336-06024-2
定価 ¥4600

目次

第一章 『タイピー』を通して見る白い鯨
  1 真実を追究する姿勢
  2 時代背景-白人キリスト教文明諸国による世界植民地化の進行と鎖国日本
  3 『タイピー』に見る白人キリスト教文明糾弾
  4 『タイピー』を通して見る白い鯨
第二章 『オムー』に見る半文明化されたタヒチとモーレア
  1 脱走と放浪
  2 作品の目的-「真実の語り手」として
  3 キリスト教布教と白人文明の功罪
  4 半文明化された現地人の負の側面と変わらぬ善性
  5 作品の評価
第三章 『マーディ』での若きメルヴィル
  1 最も長い作品
  2 分析
  3 テーマと結論
  4 評価
第四章 『レッドバーン』
  1 作品概観
  2 開眼物語としての流れ
  3 登場人物
  4 貧困と死
  5 「金のために」、そして『モービィ・ディック』への叩き台として
第五章 『ホワイト・ジャケット』
  1 帆船軍艦と時代背景
  2 “アラビアのロレンス”が読んだメルヴィル
  3 メルヴィルは軍艦をどう見ていたか?
  4 メルヴィルは戦いをどう見ていたか?
  5 檣楼員の視点
  6 白いジャケットは何の表象か?
  7 「正義と人道」の視座から
第六章 『モービィ・ディック』
  1 『南海』
  2 メルヴィルにとって海とは?
  3 出航まで
  4 航海-九隻の捕鯨船との邂逅
  5 船上の登場人物-メルヴィルの分身または代理人
  6 表象
  7 なぜイシュメイルだけが救われるのか?
  8 捕鯨船員から世界的大作家へ
第七章 『ピエール』
  Ⅰ キーワードから読み解く「曖昧なるもの」
  1 謎めいた副題
  2 『レッドバーン』から『ピエール』へ
  3 追究対象は何か?-心の深淵に棲むクラーケン
  4 鍵束
  Ⅱ 「真理の道化」vs.「美徳の便宜主義」
  5 主テーマ-「真理の道化」vs.「美徳の便宜主義」
  Ⅲ 天上の愛、地上の愛、そして嫉妬心
  6 もうひとつのテーマ-天上の愛と地上の愛
第八章 『幸福な失敗』と『フィドル弾き』
  1 『ピエール』後に
  2 『ピエール』の名残-『代書人バートルビィ』と『ピアザ』
  3 真の幹-凡庸と幸福
  4 凡夫の幸福と名声なき天才の幸福
第九章 『信用詐欺師』
  1 メルヴィルとシェイクスピア
  2 八枚の仮面
  3 愛と不信
  4 「最も難解な作品」
第十章 メルヴィルと鮫
  1 メルヴィルにとって鮫とは?
  2 鮫と人間-冷酷、残忍、無慈悲
  3 「文明化された残虐性」
  4 「死の大顎」-『イズリアル・ポッター』の海戦
  5 メルヴィル後半生の鮫