伊原 亮司/著 -- イハラ,リョウジ -- 桜井書店 -- 2016.5 -- 537.09

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 2階閲覧室 537.0/イ016 0115355638 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル トヨタと日産にみる<場>に生きる力
書名カナ トヨタ ト ニッサン ニ ミル バ ニ イキル チカラ
副書名 労働現場の比較分析
著者 伊原 亮司 /著  
著者カナ イハラ,リョウジ
出版地 東京
出版者 桜井書店
出版者カナ サクライ ショテン
出版年 2016.5
ページ数 534p
大きさ 22cm
一般件名 自動車工業-日本 , 産業社会学
内容紹介 トヨタと日産の製造現場における力学を複眼的に読み解き、両社の比較研究により得られた知見を踏まえて、働く場の力学を理論的に再検討。働く場から労働社会と働き方を照射する。
NDC分類(9版) 537.09
ISBN 4-905261-28-5
ISBN13桁 978-4-905261-28-5
定価 ¥6000

目次

序章 本研究の視角と課題
  Ⅰ 問題の所在
  Ⅱ 「日本的経営」論を中心とした職場研究の整理
  Ⅲ 当事者の視点から描いた日本企業における職場生活
  Ⅳ 先行研究の問題点と本研究の視点
  Ⅴ 本研究の課題
  Ⅵ 本書の構成と概要
第1部 労使関係の形成過程から読み解く現場の「中核層」のスタンス
第1章 企業内学校
  Ⅰ 養成工制度の歴史
  Ⅱ トヨタの養成学校の概要
  Ⅲ 日産の企業内学校
  Ⅳ 小括
第2章 トヨタの労使関係の転機と現場の「中核層」のリーダーシップ
  Ⅰ 第二次大戦直後の労働運動勃興とナショナル・センターの結成
  Ⅱ トヨタの労組結成の動き
  Ⅲ 全自トヨタ分会
  Ⅳ 50年争議
  Ⅴ 「再建同志会」と「インフォーマル組織」
  Ⅵ 賃上げ共闘
  Ⅶ 全自解散
  Ⅷ トヨタ自動車労働組合と「労使宣言」
  Ⅸ 小括
第3章 日産の労使関係の転機と現場の「中核層」の軸足
  Ⅰ 経営陣の一新と労組結成の動き
  Ⅱ 全自日産分会と日産争議
  Ⅲ 「批判グループ」の中心メンバーと第二組合の結成
  Ⅳ 組合リーダーと経営トップとの「信頼関係」
  Ⅴ 組合による現場の「中核層」の教育
  Ⅵ 権力構造の完成と綻び
  Ⅶ 塩路自動車労連会長の失脚
  Ⅷ 「論功行賞」なし
  Ⅸ 「ゴーン改革」と現場の「コミットメント」
第2部 長期雇用者のキャリア管理と組織への統合
第4章 能力形成と組織への統合
  Ⅰ トヨタのキャリアモデルと教育制度
  Ⅱ 日産のキャリアモデルと教育制度
  Ⅲ 小括
第5章 昇進と競争
  Ⅰ 査定
  Ⅱ リーダーの指名
  Ⅲ 査定,選別の仕組みにかんする労働者の認識
  Ⅳ 昇進の上限と制限
  Ⅴ トヨタの労働者統合の強さと限界
  Ⅵ 小括
第3部 「末端」への管理の浸透と非正規労働者の働きぶり
第6章 労務管理の実態比較
  Ⅰ 非正規雇用の概況
  Ⅱ 非正規労働者の労務管理の実態
  Ⅲ 小括
第7章 労働管理の実態比較
  Ⅰ 配属先
  Ⅱ 労働の質
  Ⅲ 労働の量
  Ⅳ 小括
第8章 職場管理の実態比較
  Ⅰ チーム・コンセプト
  Ⅱ 可視化と監視システム
  Ⅲ 小括
第9章 労働過程の直接的な管理の実態比較
  Ⅰ 作業の割り振り
  Ⅱ ノルマの指示
  Ⅲ 「標準作業」の徹底
  Ⅳ 「イレギュラー」への対処のさせ方
  Ⅴ ライン作業中のカイゼンの管理
  Ⅵ 作業中の合理化をめぐる攻防
  Ⅶ 検査過程への介入
  Ⅷ 小括
第4部 働く場の力学の理論的整理
第10章 工場への労働者の取り込み
  Ⅰ 工場への「規律」の導入と労働者からの反発
  Ⅱ テイラーリズム(「科学的管理法」)による現場の統制と労働者からの抵抗
  Ⅲ 「ポスト・フォーディズム」と「自己規律」
  Ⅳ 小括
第11章 大規模組織の抱え込みと「オーガニゼーションマン」
  Ⅰ 大規模組織と長期雇用
  Ⅱ ミクロの場の管理と「オーガニゼーションマン」の働きぶり
  Ⅲ 小括
第12章 組織内の攻防
  Ⅰ 消えた「抵抗」
  Ⅱ 多様化する「抵抗」と複雑化する葛藤
  Ⅲ 管理者主導の場の「つくり込み」
  Ⅳ 小括
第13章 組織から再び市場へ
  Ⅰ 大規模組織を取り巻く環境の変化と「新しい働き方」
  Ⅱ 「多様な働き方」の実態
  Ⅲ 働く者の内面
  Ⅳ 疲弊する職場
  Ⅴ 小括
終章 場のウチとソトをつなぐ