副田 賢二/著 -- ソエダ,ケンジ -- 笠間書院 -- 2016.5 -- 910.26

※所蔵欄の「帯出区分」が「貸出禁止」のものや、「状態」が「在架」のものは予約できません。

※奄美図書館からの取り寄せは、システムの関係上、来館しての手続きが必要です。

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
奄美一般 3階閲覧室 910.2/ソ016 0211586326 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
奄美一般 1 0 1

資料詳細

タイトル <獄中>の文学史
書名カナ ゴクチュウ ノ ブンガクシ
副書名 夢想する近代日本文学
著者 副田 賢二 /著  
著者カナ ソエダ,ケンジ
出版地 東京
出版者 笠間書院
出版者カナ カサマ ショイン
出版年 2016.5
ページ数 407,17,11p
大きさ 19cm
一般件名 日本文学-歴史-近代 , 囚人
内容紹介 獄中者の生活や心理等を叙述した「<獄中>言説」と、それが生み出す監獄内の主体像や空間のイメージ「<獄中>表象」。そのダイナミックな営みの歴史的記憶を明治期からたどり、近代日本の「文学」概念との相関性を考察する。
NDC分類(9版) 910.26
ISBN 4-305-70806-9
ISBN13桁 978-4-305-70806-9
定価 ¥2200

目次

序論 <獄中>と文学的想像力
  なぜ<獄中>なのか
  監獄制度と「近代」
  本書での「<獄中>言説」「<獄中>表象」
  「書くこと」の想像力と歴史的に結びつく<獄中>
  近代日本の<獄中>表象の展開
  近代日本文学の<獄中>表象の特異性とは何か
  普遍的イメージ空間としての<獄中>をどう捉えるか
  本書での<獄中>言説のカテゴリーを定義する
第一章 明治期
  1 <獄中>言説の定義とその表象の系譜
  2 近代監獄制度の成立と浮上する<獄中>言説
  3 北村透谷の「牢獄」
  4 「社会主義者」たちによる<獄中>言説の構造化
第二章 大正期1
  1 「大正的」言説の構造的特性をめぐって
  2 メディア空間としての『中央公論』
  3 松崎天民の流通と終焉
  4 大杉栄『獄中記』の誕生
  5 <獄中>の想像力のゆくえ
第三章 大正期2
  1 近代出版メディアと山中峯太郎(一)
  2 近代出版メディアと山中峯太郎(二)
  3 <獄中>に投影される内的変革のドラマ
  4 ジャンル化される<獄中>言説/制度化される想像力
第四章 大正期3〜昭和期1
  1 プロレタリア文学の<獄中>と「闘争」をめぐる表象
  2 芥川龍之介と「獄中の俳人」和田久太郎
  3 暴力性のゆくえと治安維持法
  4 『新青年』における<獄中>表象の消費
第五章 昭和期2
  1 昭和初期の<獄中>言説
  2 <獄中>文学者・林房雄(一)
  3 <獄中>文学者・林房雄(二)
  4 「歴史」と「文学」の接合と<獄中>表象
  5 空白としての「言葉」の消費
第六章 昭和期3〜平成期
  1 敗戦後の<獄中>表象をめぐる転換と連続
  2 他者性と実存の空間
  3 政治性からの分離と「塀の中」のトピックス消費
  4 見沢知廉における<獄中>者の系譜とその断絶
終章 <獄中>の想像力と「文学」のゆくえ
  「監獄法」の終焉と<獄中>言説の歴史性
  後藤慶二と中野重治の「監獄」
  「文学」のゆくえと<獄中>の想像力
  現代日本の文化消費における<獄中>