鎌田 東二/著 -- カマタ,トウジ -- 青土社 -- 2016.4 -- 773.28

※所蔵欄の「帯出区分」が「貸出禁止」のものや、「状態」が「在架」のものは予約できません。

※奄美図書館からの取り寄せは、システムの関係上、来館しての手続きが必要です。

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A5層 773.2/セ016 0115336729 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 世阿弥
書名カナ ゼアミ
副書名 身心変容技法の思想
著者 鎌田 東二 /著  
著者カナ カマタ,トウジ
出版地 東京
出版者 青土社
出版者カナ セイドシャ
出版年 2016.4
ページ数 347p
大きさ 20cm
内容紹介 光芒一閃。「身心変容」というキーワードから、日本精神史における世阿弥の急進性と革新性を考究し、現代にまで続く思想の系譜をたどる。秘された偉人の思想を現代によみがえらせる、一大世阿弥論。
NDC分類(9版) 773.28
ISBN 4-7917-6913-1
ISBN13桁 978-4-7917-6913-1
定価 ¥2600

目次

序章 中世の再発見
第一章 世阿弥の冒険
  第一節 芸能の跳躍-「天下の御祈禱」としての「申楽」の発明
  第二節 『風姿花伝』前半部の論述と論点
  第三節 『花鏡』前半部の論点と世阿弥の身心変容技法
  第四節 能管の創造-石笛の再現としての「のど」の考案
  第五節 世阿弥と元雅と天河
  第六節 翁と高砂-翁童身体の創造
第二章 大和の国の祭礼と申楽と細男の舞
  第一節 大和の国の祭礼
  第二節 細男の舞いと謡曲「三輪」と「誓納」
  第三節 「布留」と「心の道」
  第四節 「絵馬」のコスモロジー
第三章 身心変容技法の起源としての洞窟
  第一節 身心変容を引き起こす「場所」
  第二節 「身心変容」発生空間としての「洞窟」
  第三節 「天岩戸」という「洞窟」
  第四節 「身心変容技法」芸能としての「能=申楽」の「鏡の間」と「天岩戸」と洞窟
  第五節 仏教的「身心変容技法」の修行の場としての「洞窟」
  第六節 「ガマ」-沖縄の聖洞窟
  第七節 「身心変容」の生起する「場」としての「聖地霊場」
第四章 身心変容技法の展開
  第一節 「身心変容技法」は、いつ、どこで始まったのか?
  第二節 「身心変容」および「身心変容技法」に性差はあるのか?-妊娠と出産という「身心変容」を『古事記』の神話から考える
  第三節 出産と死は「身心変容」の極相か?-『古事記』の事例から考える
  第四節 「身心変容技法」にはどのような類型やバリエーションがあるか?
  第五節 羽黒修験はどのような「身心変容技法」を持っているか?-出羽三山神社松例祭を事例として
  第六節 「修験的身心変容技法」から能へ、能から暗黒舞踏へ
第五章 身心変容技法としての歌と剣
  第一節 「愚かなる心」を許すことなく-『発心集』と歌
  第二節 「スサノヲの到来」展とスサノヲ力
  第三節 「身心変容」としての出雲神話
  第四節 「身心変容技法」としての歌-『古今和歌集』『新古今和歌集』仮名序の思想と能
  第五節 「身心変容技法」としての剣と修験道と武道
第六章 芸術・芸能とシャーマニズム
  第一節 「聴く」ことから始まる「身心変容」
  第二節 柳宗悦「神秘主義」論
  第三節 岡本太郎「シャーマニズム」論
  第四節 神秘道とシャーマニズム
第七章 神話的時間と超越体験
  第一節 超越の回路-両義性の場所から
  第二節 超越の技法としての笑いと「サニハ」と心理臨床
  第三節 超越の技法としての「穴・孔開き(=アナーキー)」の発見と掘削
  第四節 上昇的超越と下降的超越と水平的超越
  第五節 神話的時間と超越
  第六節 申楽=能における超越の音楽と舞踊
第八章 トランス身体の探究
  第一節 「こころは噓をつく。が、からだは噓をつかない。しかし、たましいは噓をつけない」
  第二節 「行」と「教育」「研修」「自己開発セミナー」との違い
  第三節 「行」をして「行」たらしめるもの-「行」の本質
  第四節 「行」の歴史と諸相-狩猟技術からの展開と身体技術
  第五節 「行」による身心変容
  第六節 トランスする身心と層を成す身体-あるいは、反復という身体技法
  第七節 言葉とイメージ-ズィクルと念仏と瞑想
  第八節 西行の詠歌行(和歌即陀羅尼)と世阿弥の能楽修行(夢幻能・物まね・物狂い身体)
  第九節 神道行法-浄化儀礼としての禊と鎮魂帰神法
終章 世阿弥力顕現