木村 洋/著 -- キムラ,ヒロシ -- 名古屋大学出版会 -- 2015.11 -- 910.261

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A1層 910.2/キ015 0115411852 一般図書   在架

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館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 文学熱の時代
書名カナ ブンガクネツ ノ ジダイ
副書名 慷慨から煩悶へ
著者 木村 洋 /著  
著者カナ キムラ,ヒロシ
出版地 名古屋
出版者 名古屋大学出版会
出版者カナ ナゴヤ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2015.11
ページ数 8,301,9p
大きさ 22cm
一般件名 日本文学-歴史-明治時代
内容紹介 政治の季節が終わり、徳富蘇峰が新たな理想を求め、国木田独歩が無名の人民の経験を「記憶せよ」と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして「発見」された。経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を描き出す。
NDC分類(9版) 910.261
ISBN 4-8158-0821-1
ISBN13桁 978-4-8158-0821-1
定価 ¥5400

目次

序章 明治期の政治と文学
  1 新思想としての文学
  2 政治から文学へ
  3 徳富蘇峰とその周辺
  4 高山樗牛から自然主義へ
  5 本書の方法
第Ⅰ部 政治と文学の紐帯
第1章 徳富蘇峰の文学振興
  1 はじめに
  2 美文学の庇護者
  3 蘇峰と政治小説
  4 『国民之友』の文学厚遇
  5 文学と宗教の政治的貢献
  6 「非文学者」の業績
第2章 経世と詩人論
  1 はじめに
  2 評論「新日本の詩人」
  3 宮崎湖処子『帰省』
  4 講演「新日本の詩人」
  5 経世の再設定
第3章 明治中期、排斥される馬琴
  1 はじめに
  2 内田魯庵と松原岩五郎
  3 市談の開拓者
  4 貧民窟探訪記事
  5 明治中期の馬琴批判
第4章 平民主義の興隆と文学
  1 はじめに
  2 「忘れえぬ人々」の旅
  3 平民主義と観察
  4 『武蔵野』の記録者
  5 独歩と平民主義
第5章 民友社史論と国木田独歩
  1 はじめに
  2 人民の歴史
  3 経世家風の尺度
  4 「武蔵野」「源おぢ」「忘れえぬ人々」
  5 独歩の出発
第6章 人生を思索する精神
  1 はじめに
  2 基督教文学時代
  3 悲哀と涙
  4 「流竄録」の博愛
  5 内村と明治文学史
第Ⅱ部 文学の卓越化
第7章 告白体の高山樗牛
  1 はじめに
  2 「美的生活を論ず」
  3 徳富蘇峰の失墜
  4 姉崎嘲風宛の書簡
  5 樗牛から自然主義へ
第8章 藤村操、文部省訓令、自然主義
  1 はじめに
  2 一九〇三年の動向
  3 一九〇六年の動向
  4 独歩の再評価
  5 自然主義運動の背景
第9章 明治後期文壇における告白
  1 はじめに
  2 『病間録』の反響
  3 『病間録』の告白
  4 自然主義と告白
  5 自然主義の連帯
第10章 自然主義と教育界
  1 はじめに
  2 学生風紀問題
  3 「何処へ」と教育界
  4 青年の内面
  5 独歩から白鳥へ
  6 現実らしさの背景
第11章 政治の失墜、文学の隆盛
  1 はじめに
  2 文学者の顕彰
  3 現実的政治家的態度
  4 『春』と「罠」
  5 「不健全」の擁護
第12章 自然派ぶりの漱石
  1 はじめに
  2 考へさせる小説
  3 厭世家の告白
  4 『心』から『明暗』へ
  5 抵抗としての内省